プロローグ
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プロローグ
「キシャャャ」「マジですか」私は現在、
角を額に生やした
ウサギらしき生物の攻撃を受けている。
この生物の名前を、とりあえず
角兎と呼称して置こう。
私の知識不足かもしれないが、
地球には角を生やした兎何て
いなかったはず、ゲーム何かでは
普通だが何て考えていると
また角を私に突き刺そうと突進してくる。 回避と心の中で叫びながら避ける、なぜこんな事にと今日の記憶を振り返った。
私の名前は花峰透、30才友達少ない
独りカラオケ行きます。
容姿は近眼メガネ必須平凡な顔。
某車会社期間工正社員登用試験に
受かり来週から正社員、これで
人生やっと希望がもてる
楽しい気分で会社に行って、
普通に仕事して帰って来た。
金曜日かと夜遊びに出かけたのが
間違いの始まりでした。
一言でオヤジ狩りに会いました。
まだ十代後半から二十歳位の
金髪茶髪耳ピアスの三人組に、
路地裏に連れ込まれ
「オッサンニヤニヤしやがって」
「気持ち悪いんだよ」
「そんなにハッピーならよ」
「俺たちにもお裾分けしてくれよ」
「おら財布出せ俺たちも鬼じゃないからよATMからおろしてこい何て言わない、今持ってるだけでいいから」
私は頭が真っ白になって、あたふたしながら後ろのポケットから
財布を取り出そうとして
手が震えてモタモタしていると、
金髪がイライラして
殴る蹴るの暴行してきた。
とっさにメガネを外し手で顔ではなく
メガネを守った。
「オッサン遅いんだよ、
俺たちも暇じゃあねえんだから」
顔を殴られ腹を殴られると
私は「うっ」息がつまって、
その場にうずくまって腹を押さえて居ると、それも気に入らなかったのか
「おい、何勝手に座ってんだよ立て」
言いながら顔を蹴ろうとして来た。
私はひどい奴らだと思いつつ
これでケガでもして入院何て事になったら
会社に迷惑がかかるし母にも心労心配をかける誰か助けてください、神でも仏でも悪魔でも構いません。思ってギュット目をつむって歯を食いしばって、
次に来るであろう痛みと衝撃にそなえて
そなえてあれあたりが急に静かになった。
私は路地裏に連れ込まれ壁を
背にしていたはず、
急に支えを失ってそのまま後ろに倒れた。
硬いコンクリート痛みを想像したが、
草の感触、自然の濃いニオイ、土の感触、
ゆっくりと深呼吸して
「すうぅぅぅ、はあぁぁ」
たっぷりと時間をかけて目を開いた。
意味が分からなかった、さっきまで街、
路地裏、金髪茶髪耳ピアス、
雑踏人々ざわめき夜、私が今目にしている
景色は太陽光青い空
急いで飛び起きて、何処までも続いてそうな草原、遥か遠くには
山岳らしき物も見える。幻覚かと
直ぐにメガネを装着したが、
何も変わらなかった。
直ぐに実際は三人組、暴行されて
病院に担ぎ込まれて夢を
見ているのではと考えて
殴られた場所を確認したら痛かった。
花峰透は混乱した、頭がおかしくなったなどとりとめもない思考をしばらくして
そういえば最後に顔を蹴られる寸前に、
神様仏様悪魔何でも構わないから
助けてお願いしたけどまさかね。
更にぼおっとしていたが、
事態はまったく解決しないので
とりあえず持ち物確認をしなければ
私は肩かけ鞄ではなく
リュックサックの方が好みで、
出掛ける時はほぼ背中に
装着している中身を
リュックから出してみた。
500ミリペットボトル二本お茶、
筆記用具、ポケットティッシュ三個、
コンビニおにぎり2個、ハンカチ、
ノート二冊、「後は携帯電話」
独り言を言いながら
胸ポケットから携帯を取り出し
電源を入れて電波「なしかあぁ」
ネットに繋がらなければ
連絡も地図を見る事も出来ない、
一度空をあおいで
携帯の電源を切り、確認した物を
全てリュックに仕舞い。
背中にリュックを担ぎ直し
ずっとここにとどまっていても
消耗するだけ助けも期待できない。
出来るだけ考えないようにしていたが
ここは少なくても日本ではない、
更に地球でさえないかも小説やアニメ
では当たり前になった設定だけど、
今の所、私に何かしら特別な力や
能力はまったく感じない。
盗賊やら危険生物やらに
遭遇したらそく終わりコース。
だって私日本人ですから危険感知は
世界レベルでは最低なのでは、
これってフラグ嫌々大丈夫と自分に
言い聞かせ今度はどっちに歩くか悩みだす。
周りを何回かぐるりと
見回せて山越えは却下。
なら逆しかないまずは、
人間が居ると仮定して人が作った
道路、水の確保川、村または街、
移動しながら話が出来る人を探す、
リラックスしてもう一回深呼吸、
さあ冒険の始まりと気合いを
入れて歩き出したはいいが。
一体どれくらい時間がたったのか
携帯を見たい衝動に、
かられたが我慢して行こうとしたとたんに。
あれ遠くに動いて居る生物を見つけた。
まだ大きさがよく分からない、
草食ならいいけど
肉食だと近寄るのは危険、
私は好奇心に負けて、
ある程度見えるまで行って体が大きかったり
凶暴そうなら逃げる、よし「大丈夫」
小さくつぶやいてゆっくり進んで行った。
上手く後ろから接近出来た。
モコモコしてる色は白い
長い耳が頭から見える兎か、
しかし違和感が体がかなりデカイ
左右の耳の間に角らしき物が見える。
何となく危険な香りが
これは見なかった事にして、
一度後退離れてから
先に進もうと一歩下がった。
「パキ」何かを踏んでしまったらしい。
まずい角兎の耳が
猛烈な勢いでピクピク動いて、
次の瞬間にはこっちを向いた。
目がバッチリあった。
次の瞬間「キシャャャ」角から突進
して来た。とっさに左へ身を交わして、
心臓はバクハグと脈打ち、嫌な汗をかいた。
角兎は身をひるがえして、
また突進して来る。
交わす、突進して来る。
何度繰り返したのか、
私は避けるだけで何も出来ず
消耗して行った。
限界が来た、
突進を避けようとして脚がもつれて
避けられない。あぁ誰か助けてと
思ったら視界が一瞬で
切り替わり角兎からかなり離れた所にいた。
いきなり私が居なくなって奴は、
キョロキョロと辺りを
見て私を発見して分けが分からないと
首をかしげて
また突進して来た。
何が起こったか、こちらも
理解してなかったし。
息をつけたのも一瞬で
体力もなくなった状態で逃げる
事もクソと思いながら、
猛烈な勢いで走って来るのを
息をあらげながら、
もう嫌だ逃げたいと思ったら。
また一瞬で視界が切り替わり
角兎から離れた場所に
移動していた。今度は鈍感な私にも何となく
瞬間移動した事が分かった。
またもや、私を見失って
キョロキョロ耳もピクピクと
動かして、発見攻撃と走って来た。
思考に少し余裕ができ、
転移出来るなら、逃げるのは
簡単何となく地面を見て、
そこらに落ちている石ころを
手元にこいと念じてみた、
来るわけないよなとか考えて
居たら手の平の中に
石ころが転移して来ました。
「持って来る事も自由ですか」
独りツッコミしてしまった。
後何回転移する事が、とりあえず
一回で片を着けて休みたい。
短い間に考えた方法。
重力を使う例えば横の移動なら
10メートル何て、数秒出し脅威はないでも、これが高さになると人間なら
重体または死亡、「キシャャャ」
と叫びながら、突っ込んで来る角兎を高さ
20メートル位の空に転移と念じてみた。
何も起きなかった時は逃げると思ったけど。
その必要はなかった。
角兎の姿が一瞬で消えて、
空から落ちて来た。
悲しそうな声で
「キシャキシャャャ」と空で手足を
バタバタ動かして、頭から地面に激突した。
「ズドーン」
衝撃で額の角が根本から折れ飛び
骨が砕ける音が響いた。
私はゆっくりと角兎に
近ずいて動いてない事を
確認してその場に座り込んだ。
確かに30才童貞ですが、魔法使いになれないです。
こんな能力有ったら人生どっかで気が付ているだろ。
トンデモない事に巻き込まれた謎だ。
角兎との激闘、一方的にやられていただけ。
何とか生き延びました。
初めて大きな生き物を殺生してしまいました。
南無、折れた角が役立つかもありがたく
頂いて行きます。
リュックに角をしまい、歩き出した。
せっかく転移出来るから、バンバン使いたいでも。
限界回数も分からないし急に使えなくなるかも。
地理も転移した先が常に安全とも限らない。
結局今は歩くのが、一番いいかも。
本当はギリギリまで我慢するべきだが、
元気を出すためおにぎりを一つ食べお茶を少し飲んで、
さあ行くか、でも日が沈んだら野宿も考えておかないと。
しばらく歩いていると灰色の地面が長く続いているのを、
発見したこれってコンクリートで固めた道
テンションが上がった。
道のはしには雨を流す排水口もある。
人間はいるでしょ後はヤバくなる前に会えるか
それと言葉が一番不安だ。
はい油断してました。
遠くの方から結構な速度で来る二つの影。
先に発見されたらしい迷いなく来る。
人かと希望的観測をして居たら、緑色の肌薄汚れた服、
顔は鷲鼻、口元にはキバ、150センチほどの身長、
手にはお手製らしき棍棒、ゴブリンさんですか。
確実に地球じゃないよ。
しかも会話の余地なしだよ。
見敵必殺ですか。
「グギャギャ」と叫びながら棍棒を振りかぶって、
やる気満々です。
二体まともにやったら角兎にも勝てない
私は逃げたいと思ったが奴らを逃がすと
他の誰かがまた襲われるのでは、
仕方なくゴブリン二体を高度20メートルの空に
転移させた。いきなり空中へ飛ばされたら
ビックリするよね。ゴブリンも「ギャグギャ」
やはり手足をバタバタさせて落ちて来た。
「ズトーーン」地面に叩きつけられてピクリとも
動かなくなった。
武器は欲しいけど戦闘訓練などした事もない。
棍棒持って行っても疲れるだけだな。
戦利品を諦めて行きますか。
その後も何度か魔物に、遭遇全て
パラシュート無しのスカイダイビングしてもらいました。
結構転移したけどまあ疲れとかまったく感じない。
自分の能力なのか実感がありません。
早く安全な場所を確保したい。