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人間の歴史。  作者: TAK
石器時代
9/176

ヒャッハー!

北斗の拳...


私が学生の頃はジャンプ全盛。


毎週購入か、あるいは購入している奴を回してもらうか。


キャラクタ時計なんか応募があると高校生にもなっても懸賞ハガキを授業中に一生懸命書いてたり。


土曜日にジャンプが置いてあるところを知っている奴など、都大会で優勝したアスリートより人気がありました。

北斗の拳、花の慶次など大人気。


友人に鉛筆投げてもらい、二指真空把という技を練習して怪我した奴は数知れず。

学校で二指真空把禁止だった学校は結構あったのではないかな。




それにしても映画や大河ドラマでも思いますが、こういう現在の価値観でしっくりきて、尤もな感じで絵になり、まあそういうものだという感じで納得しちゃったもの


それが全然違うことって、とってもよくあります。


エジプト(あるいはサウザーの聖帝十字陵?)で奴隷ピシピシとか、


大河ドラマで将軍同士が日本刀持って刀でカチンカチン、


アメリカインディアン(直訳するとアメリカインド人ですが)が

馬乗って銃でバンバン撃ちまくる。




大事な財産である奴隷、しかもわざわざ子供、しかも貴重な資源である大石をあんな無駄にして...


そして日本刀は短いです。馬に乗って届くわけがない。

(まあそれ用の長柄の日本刀ってあるらしいですが)


そして一番後ろで指揮執ってる大将同士が戦う訳がない。

古代の集団戦から、結構戦争って難しいですよ?


そしてインディアンはヨーロッパから持ち込まれた馬を自由自在に扱える技術も、銃を生産したことないのに撃ちまくって分解整備なんかできないと思います。

娘が大好きなドリフのDVDでは、インディアンに襲われているカトちゃんや志村よりインディアンの方が上手そうでしたが現実ではあるわけがない。




そんなよくあるイメージ戦略にはまった最たるものが人間の定住化って奴です。


結構な人が定住化と狩猟民族の間では争いがあったと思っている人多いと思います。

騎馬民族と都市の住民の小説などからもこういうイメージが多いのではないかな。


実際は結構地味な、実はアフリカや太平洋の諸島ではいまでも行われる当たり前の行為が現実だったりします。

当たり前ですが定住化は狩猟採集の延長です。


どこまで行っても、

現在も。



さて、インドから火山噴火で追い出され、代わりに衣料というどんな寒冷地でも生きていられる手段を文字どおり身に着け、世界中に分散していきました。


暫くは狩猟採集に徹していたと思います。

川沿いに貝や魚や甲殻類を食べ、獲物がいればおっかけ、いつのまに西へ東へ南へ北へ。


もちろん後世でも剣ひとつ槍ひとつで百獣の王を何万匹も殺し、毎週のように踊りながら自分の数倍の大きさの闘牛を殺し、沼地最強で象さえ殺すワニの皮を剥いで服にするような狂暴なテクニックはそのままですね。


人類は凶暴。


何百頭も殺して、たまに反撃されただけであいつら凶悪、あいつら最強、百獣の王とかあがめて被害者づらするのは誠に図々しい限りです。


成人の儀式のターゲットにされたりする百獣の王こそ良い迷惑ですね。


大して肉も美味しくないのに、

飯さえ手に入れれば普段は気の良いのんびり屋なのに


何故虐殺されなければならないか悩んだことでしょう。



ちなみにマンモス絶滅は1-4万年前、アメリカ大陸に大型動物がいなくなったのが1-2万年前、諸説様々ですし、その頃の年代を図る技術が万年単位でずれるので微妙なところですが、人の食いものにされて絶滅した可能性は高いです。


実際問題、北の最果てまで人間が結構速く辿り着いたのは、寒冷地になるほど熱を保つために大型に成る大型動物のおかげでしょう。



そしてそんな生活をしたらこんな事態はたくさんあったでしょう。



大型動物を狩り尽くしちゃった。


気候が変わって森林多い場所になって

大型動物少なくなっちゃった。


いつの間にか獲物が変わっちゃった。



いままではマンモスハンター達が、食べ物が木の実、果実、自生した穀類を主食とするようになるとか。




日本なんか典型的かもしれません。


イルクーツク、バイカル湖周辺でマンモス狩りにいそしんでいた人たちが、アムール川を渡っていつの間に北方領土。


更に島を辿って流氷辿って北海道、さらに機会をみて、マンモス追いかけていつの間にか凍った津軽海峡を渡って本州来て...


いつの間に暖かくなったら文字どおり陸の孤島です。


渡れたはずの氷の津軽海峡は激しい急流の海になっており、いつの間にマンモスもいなくなり、周りは緑豊かな森林だらけ。

いつの間に毎日木の実や果実ばかりを食べていて。。。



そんな人たちは暮らしが変化せざるを得ません。


・毎日野生に生えている果実や木の実、

 穀類を食べている。

      ↓

・あまった種や籾とか食べかすを

 なにも考えずにゴミ捨て場に捨てる


・うまく育ちそうな群生地を覚えておく

 (どんぐりやイチョウ、タケノコなんか

  現代でもみんな群生地の穴場とか

  知ってますよね)


・火事のあと、なぜか草が良く育つのを

 学ぶ

      ↓


・そのうち自分で火事を起こして

 草がよく育つことを確認する


・育ちそうな場所に自分で種籾やらを

 ばら撒いて来年、再度来てみる



こんな感じでいつのまに焼畑農業とか出来上がります。 いい加減ですねえ。



もちろんこんな感じじゃ いくらも育たないでしょうから、あるだけ食べてから移動するみたいな感じで、まだまだ狩猟採集の延長だったと思います。


しかし


だんだんと学んできて、

いつでも食べ物が周りで手に入るようになっていて、


気づいたら


「ここ案外食い物多くて、俺ら一年以上移動してないわ..」


いよいよ定住生活です。



ちなみにこういった定住生活は小規模なら結構あったと想像できます。

何千年も周りが森だったら工夫したくなりますもんね。


そしてそれが温暖、安定していたらそれが遺跡にさえ残ります。



チベット高地ラサとかは2万年くらい前からずーっと定住していた痕跡があります。

高地なのでそうそう気候は変わらない。

赤道に近いので高地でも暖かい。


後にヨーロッパ人が「エデン」「楽園」とか呼んだ場所です。




日本は青森の三内丸山とかも有名です。

一万二千年くらい前。

当時は暖流が津軽海峡あたりまで来て、青森あたりは栗の群生地だったとか。


気候は海に守られて温暖なまま、人口1000人以上の当時は大集落が1500年間もの期間、定住できたとか。




「世界で一番石器時代に近い」


なパプアニューギニア、ニューギニア高地も有名ですね。

嘘か誠か、1万5千年前からいまでも変わらず続いていると。



まあ長く定住化できたのでこれらは有名ですが、別に他の地域でもそこらじゅうで起こっていた事象と思います。


定住化は、



とっても頭良い人が突然農業を発明し、


種もみを入手してモヒカンな北斗の拳の

ザコと戦いながら一生懸命

育てたけなげな老人


ではなく、それこそ


モヒカンなザコが「楽してぇ」とか思って

動くのをやめ、

いつの間にか地面を耕していた


が真実です。

いえモヒカンかどうかはわかりませんが。



それにしても、狩猟採集から農耕に移るのは、かなり勇気のいることだったと思いますね。


今でこそ技術の発達で豊富に食糧があり、いまさら狩猟民に戻ることは想像できないでしょうが、そういう食糧がいずれ豊富になるとか理解できるまではどう考えても狩猟採集生活のほうが楽ですから。



実際、原始的な農業より狩猟採集をするほうが食生活豊かで栄養事情は良いです。


狩猟採集は、文字どおり酒池肉林(女性に関する意味は誤用です)。

現地のうまいもんめぐりを一年中やっているようなものですしね。


ついでに、定住すると財産が持ててしまいます。

子供がポンポン産めてしまいます。


なにしろ狩猟採集生活ではそうそう妊婦もやってられませんが、定住してると一年中励めますから。


..そして貧乏人の子沢山的に、

  栄養事情はさらに悪化します。

  良い悪いは別に。





狩猟採集民からの定住化は、人間を他の動物とは異なるスタイルを作りました。


狩猟採集民は、群れその他での効率化はあるものの、「縄張り」という 生活圏をつくり、一定数の土地に一定数の人口を養う生き方です。


雑食であり、様々な狩猟技術や採集技術をもっていたので他動物より有利ではありましたが。


ところが定住化すると、その土地に根付いたまま、限界まで工夫を試みます。

具体的に言うと農耕を試みるようになると。


人間の人口増が肉食獣のような増え方から、植物のようにコロニー(文字どおり植民地が直訳)として群生して増えるようになります。


ということで次は農耕について。

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