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人間の歴史。  作者: TAK
民主主義万歳!(アメリカ合衆国独立)
75/176

いきなりクソゲー アメリカ合衆国

アメリカのイメージ、日本人的にわかりやすいのは「スーパーマン」でしょうか。

筋肉もりもりの逆三角形。

武器は「ぶんなぐる」

弱きを助け、強きをくじく、特に女性には優しく、普段は紳士。


もうわかりやすいほど強く、「アメリカナンバー1!」

そしてその象徴のように軍隊は強力。

世界ナンバー2とナンバー3が同時に攻めかかってきても核兵器以外は勝てるでしょう。

溢れんばかりのモノ。自動車。スーパーマーケットは地平線が見えるかのような陳列棚。

店もでかけりゃ建物もでかい、道もでかけりゃ、自然もでかい。

そしてスマート。流行最先端。

イメージ戦略にやられているにしてもかなりのモノです。

こんなイメージを各国が持っているのは決して古くからではありません。

日本がきっかけでこうなった国だったりします。




実は1942以前、日本に攻めかかられる前はそんなイメージありません。

映画もそんなマッチョなものもありません。

戦争が強いと思われたことありません。

下の3つのイメージが混在している感じ?


超お金持ち。

ずるいユダヤ人商人、蝶ネクタイをした鼻につく銀行マン

摩天楼、ニューヨーク、マンハッタン。

一般家庭は洗濯機、冷蔵庫、エレベータ付きボーイがいるアパートメント。

マフィア、犯罪者、乞食。

貧富の差がとても激しい。



あるいはバックトゥーザフューチャーの1番目みたいな華やかで享楽的だがどこかスマートさがない田舎者。

でっかくて燃費の悪そうな自動車をブッカブッカ音たてながら乗り回す。

教育高くても信心深い要素なし。

SFとか好きなオタクは学校内で人権なし。



あるいは大草原の小さな家でしょうか。

隣近所まで数キロ。

ただただ、だだっ広い草原。

知識階層は遙か彼方の都会にいかなければ教師か牧師のみ。



もちろん世界の警察官なんてやる気なし。

他国に手を出すのは中南米か中国だけ。

絶対勝てる弱い者いじめしかしない。

だって民主主義ですから。

民衆が得か損かが全てです。

そして信心深い民衆だった頃は克己心もあったでしょうが、ビジネスマンだと別な理屈。

ただただ世界相手に利益をむさぼってました。


ナチシンパがいれば共産シンパもいてまとまりなし。

さすが自由の国ですね。

テロリストも狂信者もマフィアも暴力団も私設軍隊も自由に活動してます。


世界一の石油産出国でもあったので、金満国サウジアラビアと戦後の農協買春ツアーとか行ってた下品な日本と重ね合わせた感じ?


ISISらしき過激な連中もいたのでそんな単純なモノではないのか?

でも日本も昭和30年代は三国人が駅前の土地を娘誘拐して奪ったり、交番襲撃して略奪したりとかなかなか無法地帯でしたからね。

イメージあってますか。( ̄∧ ̄)(_ _)フムフム・・


あと大統領が世界の王なんてイメージありません。

リンカーンの後でも「何かやってるよ」程度でアホでも務まる国連議長の感じ?

州が中心に動いてます。

州兵の方が強い。

ちなみにFBIより市警の方が強い。

どころかFBIより税務署の方が強い。


だから「アメリカ合衆国」というまとまりなんて見えません。

もちろんアメリカisナンバー1なんてだれも叫びません。





でもそのイメージも後からのモノ。

南北戦争より前は


大草原の小さな家の、隣近所まで数キロ。

ただ更に悲惨。

ただただだだっ広い草原。

インテリゲンチャは遙か彼方の都会にいってもいない。

近所の教師か牧師が最高のインテリゲンチャ。

敵は人も獣も自然災害もたくさん。

ただそれだけ。


これは独立戦争前もそうですね。





まず入植者が大変な人たち多い。


そもそも発見したスペインが動乱の時期。

最後のイスラム教徒が追い落とされる時期だったので、その後は急進派カソリックな国となり、カソリック教徒以外はすべて改宗を求められるか処刑されるかになります。

特にユダヤ人、プロテスタントがアメリカ大陸に逃げる。

ロシアで圧政ひかれた人が人種問わず逃げる。

北欧とドイツの争いで逃げる。

スペインとオランダ、イギリス、フランスの権力争いの中で逃げる。


ちょうどプロテスタントとカソリックが権力争いの道具として激化し、プロテスタントとユダヤ人がいる場所は制限されます。

そんな人たちがカソリック教徒の目の届かないところに行く一つが北米。

(南米はスペイン、ポルトガルの欲の皮が突っ張った連中だらけで居づらい。)



しかし、そんな彼らはセットでもれなく不幸がついてきました。

軍に追われる海賊、犯罪者、詐欺師、奴隷商人。

いきなりクソゲー


しかもスペインの金銀財宝を乗せた船、それを狙う海賊、私掠船、それを襲う軍隊、そんな物騒なモノが跳梁跋扈する大西洋も無関係ではありません。

彼らも拠点、補給地、あるいは襲撃地としてカリブ海、北アメリカにも目をつけます。

そして性質が悪いことにどれも似たようなクズという...


いまの軍隊と考えてはいけません。

いつ何時王の名の下に派遣された私掠船になるか、失業して海賊になるか、大事の前の小事と略奪者になるかわかりません。

もちろん海賊はもっとひどいレベルでわかりません。

難易度ハードのシムシティみたいなもんですね。

ゴジラや原子力発電所がないだけましかも。

その代わり結構な頻度で襲撃者が来ます。


ディズニーランドの「カリブの海賊」が生で体験できますね。

あの家が焼かれ、婦女子が捕まり、髭もじゃ海賊船長が「フンガー」

実際は髭もじゃが公務員だったり、襲われる方が根城にしていた海賊の家族だったり、襲撃する人の配役はたまにずれてますが。


あと本国の都合で突如不幸が舞い降りたり。

この頃は人種差別はないですね。

本国のお達しは人種抜きでいじめまくりましたから。


「スペイン政府です。今日からここはカソリックに改宗するか処刑か出て行くかしてください」


「イギリス私掠船団でーす。スペインキライ。コレカラアナタタチ略奪シマース」


「フランス政府です。ここうちらの入植地なんで。初めて人間が上陸しました。あなたたちもお金払えばいていいよ。ちなみに原住民と一緒に田畑は徴収しまーす」


「今日からここ、フランスでなくてイギリス領だから。気に入らなきゃ出てって」


「税金代わりました。印紙や紙を使うなら税金な。ちなみに新聞も印紙税の対象だから。毎日払えな。トランプも紙だから払えよ。ヨロ!!」


「今日から鉄つくるの禁止。本国から買えよな!」


「今日から、砂糖と羊毛、帽子、糖蜜、ガラス・ペンキ・紙・鉛・茶も税金かけっから。どんどんおかねをだしなさーい」


一応、母国の人の言い訳。

たしかに植民地は大変だけど、税金ほとんど0じゃん。

母国的から見ると破格だぜ?

母国人はもっと大変なんだよ~




北アメリカの入植は、1620年)ジェームズ1世の抑圧を離れようとしたピューリタンの一団・ピルグリム=ファーザーズが信仰の自由を求めて小帆船メイフラワー号で渡航し、ボストン東南に上陸したのが最初ですす。


カリブ海周辺、フロリダはスペイン。

北側はフランス領。

その間に挟まれているのがイギリス領13州。

その合間にオランダやスウェーデン。


入植者が冒険屋や海賊ではなかったので、南米みたいに一攫千金を狙う連中ではなく、きちんと拠点作って入植は丁寧にしてます。


といっても明確な国境、領地は形だけで、現地人は人口激減、入植者もポツンと点在するだけで面で生きているわけではありません。

上陸地に町を作って、そこからちょぼちょぼと広げていくだけです。


そしてその上陸地、町一つが何時、誰に攻められ、取られて全滅するかわかりません。

それは海賊や母国の軍隊だけではなく、なんかの琴線に触れた現地人の襲撃とかも。



ビーバー戦争とか有名ですね。


5大湖周辺のビーバー毛皮が珍重されて、インディアン同士が戦争し始めたのが最初。

お金もらえるならインディアンも欲の皮はつっぱります。


なんか今の歴史は、インディアン被害者的な立場で残酷な白人という構図ですが、この戦争はインディアン同士がなかなか残酷な所業だったようです。

首狩り、貼り付け、皮剥いで見せしめとか。


で、交易相手のフランス、イギリスが部族ごと個々に同盟を組んだり、敬虔なキリスト教徒も背に腹はかえられぬ、火縄銃で武装とかし始めました。


そして同盟の敵対者に襲われ、おなじく白人も残酷な処刑もされ、さらに火縄銃はインディアンにまで広まり、どんどんどんどんドツボにはまります。


さらにイロコイといった白人より敬虔なキリスト教徒(と勘違いされた)部族ができたり、ヨーロッパ人に協力し、白人に同化し始めたインディアンとか出来上がります。


ついでに、インディアン自体は狩猟民族なので土地の所有という概念はありません。

そんな価値観の違いで白人VSインディアンの構図も出来上がります。


そして合間、合間に海賊だかなんだかの侵略があり、ひっちゃかめっちゃかな状態に。

そんなのが北アメリカの様子です。

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