旅立ち...
人間がまだアフリカにいて、狩猟採集民族な段階。
まあいろいろなんだかんだで進化していきます。
・体毛をなくして温度調整を衣に頼れる。
・道具をつかうことで器用になっていく
・槍だの投石だのにあわせて腕も視力も向上
#まあこれだけではないでしょうが。
進化が先か、発明が先かはわかりませんがいろいろな道具が増えてきます。
・棍棒、斧、槍(あるいは投槍器)
・石→弓矢
・魚具 銛は槍の延長でわかりやすい。
釣具も骨で針を作ったとかなんとか
・土器 包丁
:まあ原始的でしょうが。
「農業が始まってから土器ができたんだ!」
という人がいますがアフリカでも
ごろごろ見つかっていることと
ずいぶん遅れてはいますが、
べつに農業やってない縄文人も
有効活用してるっぽい
他にも一万年前に兜とか防具つくってたろうとあるのでバリエーション豊かです。
あと家畜とかもここらへん。
農耕より牧畜のほうが厳密には早いっぽいです。
確かに狩るべき動物を連れて歩いて育てた方が楽と考えるべきか。
あと犬とかを家畜と見るかパートナーと見るか、ペットと見るかでその定義は変わりますね。
でもまあ定住というのはほど遠いし、産業としての牧畜業は後に比べて財産としてはとっても微小です。
そもそも狩猟採集は歩き回るので大変ですしね。
まあどんどん発展し、生活範囲を広げていきました。
学問上は「先史時代」と呼びます。
はっきりした文献がないのをそう言うそうです。
200万年前からでしょうかね。
それを現代人と呼ぶかどうかも定義次第です。
#ミトコンドリアイブは16±4万年前。
これを人類と呼ぶなら20万年くらい前ですが
どっちが好みでしょう?
私的には、
「さあ!こっから私は人類ですよ!」
なんて綺麗に別れないでしょうから
あんま気にしてないですが。
その後新中旧石器時代とかに分けるそうです。
新石器とは石を叩いて作る打製石器のこと。
一万年前くらい?
その前は中石器時代。
なんかいろいろ石のバリエーションが増えたそうです。
旧石器時代は石をそのまま使った。
新石器だけ何で特別なのかはよくわかりません。
現代のわれわれが発見した
「すげぇ!」
というもののを特別にしてるんでしょう。
だいたい、使っている人が
「これは新石器」
「これは中石器」
「これは旧石器」
とか分けている気がしない。
科学者は自己顕示欲を満たすのは大事らしいですが、素人は道具がこれだけ多岐でも
「ふーん」
で終わっちゃいますね。
ついでに、人類に入れてもらえないクロマニョン人やらネアンデルタール人やらがどういう発展かはわかりません。
ただ彼らも石器を確実に使ってました。
「現代人より不器用だった」
と言ってますが怪しいものです。
想像でしかありませんが。
それ以外にも北京だのジャワだの明石だの原人が世界中に散らばってるし、それが全てとは思えませんし、
石器の考え方も多岐にわかります。
後の人間にわかりやすい区分けと都合でご先祖様が生きてきたとは思えませんし、この話の流れなら
「道具を使った」
以外は学者にお任せして、素人は流した方が健康には良さそうです。
なんにせよ石器時代は200万年前。
人類が産まれた時と被っているので我々の数あるご先祖様のほとんど石器時代として過ごしていたらしいです。
新石器時代の終わりが10000年前くらい。
なんと人間っぽい人が産まれて実に99.5%が石器時代...
まあいいや。
全体の流れとして
「人間って最初っから強かった」
↓
「道具や進化や才能や群れ(社会)の力でどんどん強くなった」
↓
「道具やら才能やらでいろんなものを食べれた」
↓
「いろいろなものを食べれるからいろいろなところに行けた」
#ひもじい思いをしたくないから
食べれるものがないところには
行きません。
動物が世界中に広がらない理由の一つ
↓
「なんやかんやで増えた」
こんな感じ?
まあ200万年前から後で、死んだ人の場所なんて全部発見されてるわけではないのでなんとも言えませんがね。
ただ、50万年前に世界最大の砂漠「サハラ砂漠」周辺に人類が定住している跡が見えるので、そのころは中央アフリカ全域に広がっていると思います。
だってそのころのアフリカにいた人類にとって、北側で暮らせる限界はサハラ砂漠ですから。
ちなみに南側は赤道直下のコンゴあたりであんま活発ではなく、温帯の南アフリカあたりは足跡激減だそうです。
南アフリカの温帯は過ごしやすい気がしますけど、
「ひもじい思いをしたくないから食べれるものがないところにはいかない」
で、温帯はタロイモないから行かない程度で考えてよいでしょう。
普段食べている獲物がいないから行かないということでしょうね。
足跡が全くないというわけではないですが、現代人の暮らし方をするなら良いところですが、
中央アフリカで生活していた人の延長で暮らしやすいか?
と言われるとそうでもなさそうです。
ということで、人間は中央アフリカを中心に、北はサハラ砂漠、南は南アフリカの北端あたりが生存圏だったらしいです。
が、10万年前くらいに一大転機が起こります。
現代人類がアフリカ大陸以外にも現れはじめました。
まずはユーラシア大陸に移り住みます。
人類に限らず、アフリカで生存している陸生の動物がアフリカ以外に出るためにはサハラ砂漠が重要な位置を占めます。
北に生存圏を広めようとしても砂漠と海で足止めを食らうのです。
...「普通に現代アフリカ人は砂漠わたってるじゃん。」
ご尤もです。
サハラ砂漠を横断(というか縦断)は大変ではありますが特別な技術が必要なわけではありません。
夜だけ歩くなら食糧、水を確保したならば体力も十分に渡れるでしょう。
でも、話が冒険物語ではなく歴史となると別な観点が生じます。
「なんで砂漠を横断する必要がある?」
いまの人類がラクダで砂漠を渡る理由は明確です。
先に町があり、売買する人が住んでいて目的がある。
しかし、
「母ちゃん、今日はシマウマ狩ってきたぜ!ごちそうだぁ!」
という生活の延長の人が砂漠を渡る気になるでしょうか?
まあたとえば後世のポリネシア人のように、
「新婚旅行だ!海渡ろうぜ!オーストラリアの砂漠わたろうぜ!」
のようなはっちゃけた若者もいるかもしれません。
で、まれに成功したかも知れません。
でも孤立したところに一組の家族が産めよ増やせよをやっても限界があります。
話は人間科学でも技術でも生物学でもなく、文化人類学で否定されちゃいます。
シリア人がヨーロッパに観光旅行行くだけではニュースになりません。
歴史年表に書く気がしません。
我も我もと押しかけて移民して住み着いて、周りにイスラム教を押し付けて周りの環境に影響しまくって初めて10万年後の年表に
「シリア人がヨーロッパに現れはじめる」
「シリア人大移動」
と書けましょう。
ということで、様々な諸説がありますが最初の前提条件として
「獲物を追っかける感覚でサハラ砂漠を渡れるようになる」
が一番となります。
そしてその環境を作る状況は氷河期/間氷期という10万年ごとの温度変化のサイクルでどう考えるかとなります。
たとえば程度問題ではありますが、間氷期は温暖でサハラ砂漠が砂漠ではなくステップのような草原となります。
そうなると様々な獲物がサハラ砂漠に出現します。(化石もあります。)
逆に氷河期になると、世界が氷漬けになって海が後退し始めます。
沿岸が陸続き、紅海も丸木舟で渡れるようになる。
現代人以外の原人、猿人、旧人類も何度か渡りました。
180万年前にジャワ原人、たとえば50万年前に北京原人が現れてます。
猿人、原人、旧人類等々、彼らはすべからくアフリカ大陸からやってきたので、何らかの形で渡ったのは確かですが、どう渡ったかは定かではありません。
23万年前にはネアンデルタール人も渡ったようです。
こちらはヨーロッパ等に痕跡が残ってます。
多分、間氷期に渡ったと考えられてます。
サハラ砂漠がステップ地帯、草が生えて獲物が飛び回っている頃。
われらが現代人は12万年くらいの氷河期に渡ったと思われます。
いろいろな学問の人がいろいろなことを言ってますが多分。
様々な諸説の例として、
「13万年前に人間は干ばつ飢饉で2000人まで落ち込んだんだ!だから着のみ着のままで生きるために渡った」
「いやいや飢饉は7万年前あたりだぜ。それが理由だ!俺の言うとおり!」
「実は4万年前、その前のは違う人!」
「23年前にも渡ってたぜ。ネアンデルタールさんと一緒にさ!」
まあドラえもんが出来るまでは確実なことはわからないのでなんともいえませんが、現代人がユーラシア大陸に現れました。
ただ私が気に入ってる説はミトコンドリアイブの延長線上の考え方です。
そして7万3000年前にもまた大イベントがあったので、7万年前の飢饉に渡った説は除外。
ということで、こんな感じで意識はまとまってます。
まず前提として、
ミトコンドリアの遺伝子はすべて女性のみが受け継ぐので、その組み替え方、乱雑さでその祖先がどのように伝わったかがわかりやすい。
そして学術的な注目点
そしてネアンデルタール人が温暖な気候で渡ったとすると、現代人との違いを考慮する必要がある。
200万年か、20万年とするかはわかりませんが、アフリカの雑多な遺伝子に比べ、ユーラシア大陸、アメリカ大陸の人はとてもすっきりとして単一の起源とわかります。
=少数の集団、部族のみがアフリカから抜け出せた
=サハラ砂漠全体が通り道だったとは考えにくい
渡り方がネアンデルタール人と大きく違うところです。
ネアンデルタールはアフリカの雑多なままヨーロッパに渡っている。
現代人はアフリカが雑多なのにユーラシア大陸は単純。
そしてネアンデルタール人はまんべんなく北アフリカへ移住できてますが、現代人はその後の動きも違います。
単一の遺伝子がアフリカ大陸からユーラシア大陸の
海沿いに続いてインドまで続いている。
↓
約7万3000年前にとつぜんインドから
世界中に散らばった。
↓
その後は海沿いだけを辿っているだけではない。
そこらへんを全て加味して採用するとこんな感じは如何でしょう?
・いろいろなアフリカの部族のうち
インド洋に面した海沿いの部族は
貝だの魚だのを食べていた。
氷河期なので他の部族は大変に
貧乏らしいが結構うちはのんびり
・まあそれでも不景気なんでみんな
こっちに来たなあ。
少し縄張り変えてみっか~
・北の方にいったら、別な海に
出ちゃったわ。
なんか対岸見えるんで渡ってみっか~
(10~12万年くらいは氷河期で
紅海の入り口は丸木舟で
渡れるくらい
...丸木舟の痕跡ないけど
斧や材木や葦を束ねる技術はすでに
痕跡であったことがわかっている
みたいだから船作れるよねぇ。
海釣りとかやってたし。
で、その短い間は紅海渡れたけど、そのうち氷河期終わって水面高くなって丸木舟じゃ渡れなくなると。
なんか残った部族は、
あいつらそういえばいなくなったなぁ
そして後に続く者は数万年後までいない。そのうち海が満ちてきて海渡れなくなったから。
渡った人はインド洋という新天地でのんべんだらり。
手つかずの海で大いに繁栄。
たまにネアンデルタール人さんがいるので遺伝子にちょっとその痕跡がある。
(結婚しても子供産まれないという説もあるけど)
そしてインドあたりまで辿って変わらない生活でのんべんだらりと暮らしていく....
7万3000年前までは....