山手線、私の記録は3周です
いよいよ中世が終わります。
何が終わりかはわかりませんがもう中世の雰囲気とは程遠い状況となります。
今まで年表は数十年オーダー、下手すりゃ100年跨いでもおかしくないイベントごとが、数十年毎、下手すりゃ数年毎にイベントが起こり始まるのが近世。
ちなみにフス戦争の後、農民達を苦しめたドイツ騎士はその後イスラムにぐちゃぐちゃにされます。
ヴィザンティンがイスラムに滅ぼされることになりますので。
運動戦で維持できるのがコンスタンティノーブル周辺のみ、こんなよわよわの状態の時に、内部から政争をしかけようと王大使を擁立し、イスラムにちょっかいだし、内乱を焚き付けようとしましたが全く効果なかった。
ボコられて滅びました。
1452年、イスラムの大軍団に包囲され、潰されました。
古代最大の都市、ローマそのものの継承国が滅びました。
農民たちにはザマァでしょうがキリスト正教の総本山が消えてキリスト教国的には衝撃。
「コンスタンティノープルの陥落」~「ロードス島攻防記」~「レパントの海戦」塩野 七生
この3部作は秀逸なのでお勧めです。
特にコンスタンティノス11世の最後はかっこいい!!
これぞ「聖職者」兼「王」兼「騎士」みたいな感じです。
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「城壁にオスマンの旗が翻ったのをみたコンスタンティノス11世は身につけていた帝国の国章(双頭の鷲の紋章)をちぎり捨て、皇帝のきらびやかな衣装を脱ぎ捨てると、『誰か余の首を刎ねるキリスト教徒はいないのか!』と叫び、親衛軍とともにオスマン軍の渦の中へ斬り込んでいった
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まさに王者の最後という感じですね。
こういうのぱくった小説やらアニメやら多そうです。
三国志とともに、科白を剽窃された物語Best10にきっと入ります。
剽窃した人種はキリスト教っぽい英雄が大活躍する中二っぽいアニメをつくった日本人が多そうですが。
#日本人は江戸時代から現代まで、
本当にクリエイティブな仕事大好き!
尤もこの時代、実際にはヴィザンティンの滅びを悲しんでいる人は意外に少なそうです。
だって周辺、みんなヴィザンティンのキリスト正教でなくカソリックですもん。
「山手線-大崎発外回り」じゃないですが、周辺はカソリックに固められてます。
「教皇領」~「フランク王国」~「イギリス」~「北欧」~「神聖ローマ(ドイツ)」~「ルーシー公国」
ただ大崎(イタリアか?)~渋谷(フランク王国?)あたりまでは敬虔なカソリック教徒ですが、なまじカソリックでヴィザンティンのキリスト正教とは仲間であるもののウマが合わない。
新宿(イギリス?)あたりはヴァイキング侵入、ゲルマン人やゴート人の群雄割拠、フランスとの100年戦争で、すでに敬虔かどうかさえ怪しい。
そして池袋~大塚(北欧諸国)でそれはカソリックかなんだかよくわからないものに変質し、カソリックと名乗っていればイギリス征服しやすいな程度。
巣鴨あたり(ドイツ?)になるとフス戦争じゃないけど新興宗教っぽい怪しげな宗教ばかり、東京(ルーシー公国)とかも蛮族フランスのエセ騎士と商売しやすいんで一応カソリックなのですが、どちらもイスラムから優れた技術を学んでいるので敬虔には程遠い。
新橋~品川じゃないですが、下手すりゃ敬虔なキリスト教徒はイスラムが一番多いんじゃないですかね?
ヴィザンティンが滅んだあと、その交通の要衝「コンスタンティノーブル」は「イスタンブール」と名を変えて長らくイスラムの総本山になります。
キリスト正教の教会をモスクに変え、元ヴィザンティンはイスラム教徒一色に。。。。ぜんぜんなってません。
立派な修道士ゲンナディオス・スコラリオスを総主教に任命して正教徒も立派に保護してます。
優しいなイスラム教徒。
普通にキリスト正教も繁栄してますね。
イスラムの保護の元で。
ついでにあたらしいプレイヤーを書いておきましょうか。
今度は山手線内回りで。
モスクワ大公国がキリスト正教の宗主国として名乗り上げ、ルーシー公国群をまとめます。
カソリックの求心力が下がり、騎士の身分が怪しくなったおかげで、もうキリスト教の何かわからないまま、もうひっちゃかめっちゃか。
ついでに現代のウクライナ紛争の根本的なきっかけもここで起こります。
モスクワみたいなド田舎に従属することになるキエフ人の恨み。
俺の方が都会だし、俺の方が敬虔だよねぇ?
なのになんであんなド田舎野郎の下につかにゃならんのだ?
ご尤も。
この恨みは現代まで続いてまあ大変。
北欧はデーン国・・・いずれデンマーク・・・がノール人・・・いずれノルウェイ・・・を吸収して北海帝国なるものをつくります。
というかすでに11世紀ごろからつくってましたが、ノルウェイの王座も奪い、イギリスも巻き込んで北の海を荒れに荒れさせます。
スヴェーア人・・・いずれスウェーデン・・・もそれに巻き込まれましたが、こちらはなかなか従属せず、後年は立場が逆転し、ドイツを巻き込んでヨーロッパを荒れに荒れさせます。
まさにヨーロッパにとってのモンゴル人。
ヨーロッパをどんどん底上げしますが、それは戦乱の地だから。
ジャイアンみたいにそこらじゅうに喧嘩を売り、中の人はたまったものではないでしょう。
イギリス
中世は七王国時代とか、とっても中学二年生が好みそうな時代、魔法使いマーリン、円卓の騎士、獅子心王、ロビンフッド、いいなぁネタの宝庫イギリス人。
尤も、南はフランスとの争いでヨーロッパに組み込まれつつ、北はバイキングやら北海連合に圧力かけられつつ、スコットランドを征服しきれずにフランス絡めて骨肉の争い。
西はアイルランド征服しきれず、骨肉の争い。
ついでに大陸、フランスやイタリアに戦争三昧。
よく100年も戦争してたな。
人口も含めてまともな国家とは言い難く、東西南北圧力ばかり。
もちろんすべての圧力を跳ね返して将来は大帝国になりますが、この思い出が激しいのか世界中に迷惑をかけ、現代の紛争の全ては「イギリス人のせいじゃね?」的なことが2chでも囁かれます。
フランス
イタリア(教皇)と戦争、イギリスと戦争、北欧と戦争、ドイツ(神聖ローマ)と戦争
戦争、戦争、戦争、戦争、戦争、戦争。
西ヨーロッパで一番裕福な土地なので耐えてます。
まあそろそろ耐えられなくなります。
スペイン、ポルトガル
1492年にグラナダ王国を滅ぼしてスペイン王国が出現します。
数百年間レコンキスタとしてイスラム教徒との争い、長い戦いでした。
なんか、「俺が一番キリスト教徒をうまく扱えるんだ!」的な発言で空気読めない発言がその後多発します。
なんかいつのまにフランス差し置いてカソリックの一番偉いという立ち位置にいます。
現代でもローマ・カトリック教会がスペイン国内で圧倒的に最大規模。
こういう場合、裏を考えておいた方が良いです。
アルゼンチンがほぼ100%白人国家なのはなぜですか?
↓
(答え)他は全部殺しました。
スペインも同じですね。
イベリア半島のムスリムは全て追い出し、ユダヤ教徒もプロテスタントっぽい信仰もすべてXXX
あの奇妙な立ち位置でスペインの隣にいるポルトガルは、1149年に十字軍まで出してもらい、いち早くイスラムから独立しました。
その後、スペイン(の前身?)と争い、貴族なんてほとんどいないのでいち早く絶対君主制になり、しかも周り中スペインなのでさっさと大西洋に出ることになります。
ヨーロッパ人が大西洋にでる直接のきっかけは、ある程度ポルトガルが成功していたからです。
イタリア
教皇領、フランス、ドイツの思惑でばらばら。
教皇の権威はもうほぼ0。
なのでスペインに頼ることになる。
ジェノバ、ヴぇネチアといった都市国家は元気です。
もっとも、大西洋が海運の主人公になると廃れる運命です。
とにかく群雄割拠でいろいろと絡み合う世界。
東ヨーロッパで一国が滅べば西の一国が盛り上がり、
一国が地中海の島を取れば一国の港が寂れ、
北で争いが始まれば南の諸国も同調をはじめ、
まるでこの時代はパズルのように数々のイベントが絡み合うように事件が起こるようになります。
中世から続くほかの国家は相変わらずの調子なのに。
もっとも中世から続く国家からするとゴミ以下です。
食糧はライムギ・オオムギ・ソバ・キビ・エンバク、小麦など一部の富裕層のみ、南のみ。
穀類を主食とするにはとても貧相です。
にもかかわらず人口は増大し続け、
野菜は豆のみ。
ジャックと豆の木とかありましたが、あれがある意味主食だったんですね。
穀類食べられない貧乏人ならさらに。
フルーツ、他の野菜類は富裕国、他の地域は当たり前のように食べていましたがヨーロッパでは贅沢品。
そして狩猟民族なので肉はたくさん食べます。
ちなみに野蛮人だしもったいないので舌、内臓、目玉、なにからなにまで食べつくします。
原始ポリネシア人。
というかイスラム教徒が立ち寄っているポリネシア諸島群は普通にイスラム風の生活しているのでそれ以下といえます。
...訂正、肉はたくさん獲りますが、保存する方法があれだわ売らなきゃいけないわで年を通せばあんまり食べてないですね。
近世近くなると人口増加になるので余計ひどくなります。
黒死病が流行り、人口が激減した時だけ食べます。
悲惨な地だなぁ。
ワイン
水が汚いわ少ないわで、ヨーロッパ人は水代わりにワイン飲みます。
葡萄やすいし。
現代のヨーロッパ人が最近まで水をあまり飲まないのはこういう影響もある。
これを知っていると、ミネラルウォーター傍らに自転車で健康的に駆け巡るヨーロッパ人みると少し悲しくなります。
そしてワインも今のヨーロッパの高級ワインと考えてはいけません。
現代の安物ワインの作り方でも、当時はヨーロッパの王族貴族しか飲めないものです。
民衆が飲んだのは、それをこれでもかと滓を絞り尽したやつです。
アルコール度数ほぼ0。
そしてそれさえ飲めない人は、酢に水を混ぜてワイン風にしたもの。
かなしい。
ちなみにイスラムで庶民が当たり前のようにのんでいるビールもあまり飲んでません。
理由;のどの渇きが潤わないから
酒を酒と考えるから何言ってんだと思いますが、水分を補給する数少ない手段と考えればご尤も。
「伝統のドイツビール」などというものはないわけです。
香辛料がとっても流行しましたが、それは肉を保存するためのではなく腐った肉をごまかすための道具です。
そこらじゅうの病気は蔓延し。
食事は手づかみ、フォークは王侯貴族がパーティーで自慢するための小道具、机のくぼみが皿代わり、手吹きは毎日洗わないであろうテーブルクロス、洗濯はおしっこを洗剤代わり、昔のおばあちゃんの知恵である原始的な医学は廃れ、といってイスラム程先進国ではないので大した医学はなく、にも関わらず人口は増大し続け、ヴェネチアや東欧といった、当時の先進国イスラムと付き合いがあったところとはマナーや文化に差異が出て反感の種がまかれ、経済格差、文化格差が広まり....
二進も三進も、どころかこれでヨーロッパが最後の王者になるなど誰も信じられないでしょう。
実際、このまま続けてもイスラムに取り込まれて終りのはずでした。
発展のしようがないもの。
しかし、最初の光明が出現しました。
それは、当時の超大国「中国」「イスラム」が誰も相手にしなかったもの。
しかし、ヨーロッパだけはその閉塞感を脱する宝の山だったのです。
どうでもよいですが、私は山手線をMAX三周したことあります。
受験の時、なんとなく「英文700選」だか「でる単」だかを覚える時、電車の中が一番覚えやすかったんです。
いつでも寝れるし。
記憶だけなら机で覚えるより外出た方が良いですよ。
長女はもっと素晴らしい暗記術やってましたが。
小学生のジャポニカ学習帳「漢字書き取り」が余ってたので、受験の時は歴史の年表をテレビの前で寝っころがりながら書き写してました。
見事に成功したようです。




