偶像崇拝ダメ、豚ダメ、犬ダメ、酒ダメ、天国に行けたら72人の処女抱くぞ!
イスラム教はアラビア語を母語とするアラブ人の間で生まれた世界で第二位の宗教です。
アブラハムの宗教としては後発の部類。
立ち位置としてはこんな感じ。
ユダヤ教 :一番最初、厳しい戒律、ストイック。入信大変。
キリスト正教 :ローマ人向けに柔らかくしたもの。聖書が中心
カソリック :ヨーロッパ人が土着宗教と融合させたもの
イスラム教 :砂漠の民向けにわかりやすいものにした。
ついでに戒律を厳しくした。
戒律は生活感あふれている。
この中で一番入信しづらいのはユダヤ教。
家族全員がそうでないと、入るのに半生くらいかかります。
いちばん他宗教を排斥しているのはカソリック。
もう他宗教が憎くてしょうがない。
キリスト正教とさえ対立したことある。
逆にキリスト正教は多神教であるローマ人に嫌われないようにしているため、アブラハムの宗教にしては無難。
でもビザンチンの時にイスラム国家と戦争してたから、イスラム教だけちょっと敵視。
まあ宗教対立というより国家間対立。
だけどどちらも宗教国家なんで、ちょっと宗教も余波受けた感じ。
イスラム教はこの中で一番寛容ですね。
偶像崇拝がダメなので多神教やら仏教やらと対立する場合はあるが、基本的に自分たちは教えそのものに対しては寛容と思っている。
コーランか、貢納か、剣か(改宗するか、金を払うか、それとも戦うか)が異教徒に対する基本的なスタンス。
おなじアブラハムの宗教についても寛容。
ユダヤ教徒もキリスト教徒も天国へ行くとコーランに明記してますし。
彼らが対立している理由は、少なくともイスラム教徒的には「仕掛けられたから」。
砂漠の民向けのため、とっても表現がストレート。
男性は天国に行けたら72人の処女と関係を持つことができるそうです。
なんというか、男の夢に剥き出しですなぁ。
さすがハーレムOKな国。
偶像崇拝もダメ。
金銭は分け与えよ。
隣人に親切にせよ。
こんな感じなので、王族であろうが奴隷であろうが宗教上の地位は平等です。
初期にイギリスに騙されてユダヤ人が入植した時、それはそれは親切にしてもらったようですよ。
これが今ではあんな感じなのは「仕掛けられたから」。
その割には女性の地位はとてつもなく低いです。
というか持ち物。
まあどこでも基本、古代は女性の地位は低いですけどね。
なにしろ戦争は男がやるもんだし。
紛争地域でない、人が足りない、そういう条件がそろってはじめて女性の地位が上がります。
やはり力が弱いことと、妊娠期間があることは致命的です。
あと、古代で砂漠の荒い民たちから女性を守るのは、それこそ自分の私邸に厳重に閉じ込めて安全にしないとということもあります。
現代の方が女性への犯罪が激増しているのは、治安が良い先進国の価値観を、治安が悪い規範意識の低い国とごたまぜにして、自由に行き来できちゃうから。
小学校の女児を丸ごと誘拐して欲望吐き出して殺す国に、規範意識を期待して先進国とおなじ法律を押し付けられてもねぇ。
あと、先進国のふりして信用を上げているような、東欧や東アジアもひどいようですね。
窃盗や性犯罪はないふりして隠しまくります。
それの情報で、日本外務省が注意勧告がきたらクレームとかすごいみたい。
アジア先進国で洋服屋の試着室で奥さん消えるとか、洒落ではないっす。
まあ日本でも閉店間際に女性だけになったらシャッター閉めて誘拐とかありましたが。
あれもある意味外国人犯罪か
案外こういうことを並べると、安全という観点だけを考えるとイスラム教徒の方が正しいのかもしれません。
女性の地位0の考え方で現実的ではないですが。
そういう意味では、イスラム教は砂漠の民向けだけあって法も担っています。
神が見守っているなら法も遵守したくなるでしょうな。
・死獣の肉、流れ出る血、豚肉ダメ
ブタはうまく育てないと菌がウヨウヨ。
血とか死獣ももちろん駄目です。
蠅もたからなくなった肉ってどれだけ毒性強いかわかります?
インドもそうですが手食文化圏に属するので
衛生には敏感です。。
・犬もダメ
犬の唾液が特にダメだそうです。
狂犬病?
あとポケモンもダメ(笑)
ホットドッグもダメ(笑)
ホットドッグがだめなのはネーミングらしいです。
猫はOK。
さすがペルシャ猫の産地
・酒ダメ
トラブル多かったんでしょうね。
イスラム教徒は、あのイスラム国とか名乗っているテロリストと、その余波による難民、うそっこ難民で大悪人になっていますが、本来は宗教としてはいちばん対立が少ない寛容なものです。
中東での対立は、どちらかというとイギリス人の3枚舌とそれを利用した中東国家の独裁者たちのせい。
あとは冷戦の事情もあるかな。
そして今の難民トラブルは、経済的に圧迫し始めているだけではなく戒律のせいもあります。
昔は神の名の元に強烈に縛って遵守させたのでとっても効果があったのでしょうが、現代までそれに縛られてはね。
ラビ達も後半の戒律の方は書き換えてあげればよいのに。
ちなみに米軍のレーション(食糧)については、たとえ豚肉が入っていても神に祝福されているからOKと指導者が保証してくれました。
フランスの友人に聞いたイスラム教徒とのトラブル。
・進化論が始まると子供たちが騒ぎ出す、
というか出ていく
↑
キリスト教徒は笑えないと思いますが
・新聞の聖書の絵でクレーム攻撃。
偶像崇拝だから。
キリスト教の聖書でも不可。
・警察犬は廃止せよ!
犬だめ。絶対。
・フランス料理の調理学校で
豚肉入ってるかもしれないから味見しない。
授業を代えろ!
どれも宗教的には重要な位置ではないんですけどね。
それこそ指導者が、「やっぱOK」と上書きすれば済むのに。
さて、そんなイスラム教ですが、はじまりはムハンマドという聖人です。
前半生でお金儲け、後半生でイスラム教の創設に命かけた、誠にアラブのお金持ちらしい生き方です。
ある程度土着の教えがコーランに追記されているので、全く新しいということはないでしょう。
カソリックのように土着宗教と融合している。
「国籍や血筋に関係なく全ての人々に信仰が開く」
という意思からなのか、創始者、民族の名称を宗教名に冠していません。
アブラハムの宗教らしく一神教でストイックではありますが、何となくアラブ人の民俗宗教っぽい匂いがします。
教えの中身だけだったら、筋金入りの土着宗教である日本人にも理解しやすい親しみやすいものかもしれません。
処女だけるとかはさすがにエロ大国日本でもアレですけど。
#ちなみに日本の巫女も明治神宮の
斎宮以外はエロOKです。
というか巫女の仕事の一つは売春でした。
はじまりは西暦610年頃のラマダーン月に、預言者ムハンマドがメッカで天使ジブリールより唯一神の啓示を受けてアラビア半島でイスラーム教を始めたとされています。
アブラハムの宗教の定番です。
キリスト教もユダヤ教も、本来は天使1人で啓示を受けるためのお手伝い。
キリスト教の天使は、後から随分と増えて12人だの数万人だのになってしまいますが。
622年にイスラム教団がマッカを離れて「預言者の町」を意味するマディーナ・アン=ナビーを作ります。
イスラム教徒であれば受け入れる町。
どういう理由かはわかりませんが超人気だった様子。
・殺伐とした砂漠に生きる民が救いを求めた。
・殺伐とした都会に生きる現代人が正義に期待した。
こんな感じで、現代のイスラム国というテロリストにあこがれるのと同じ感じなのでしょうか?
まあ敬虔なイスラム教徒に失礼ですね。
日本人には想像できないですが。
あまりに人気すぎて広がります。
いつのまに私兵が出来て、もともと田舎で辺鄙な土地、630年にはメッカに入場してアラビア半島を統一します。
この後、ムハンマドは死去しますが、代理人カリフがその教えを広めていきます。
イスラム教が世界第2位の宗教である理由はこの後でしょう。
いつのころからこの国をイスラム帝国?サラセン帝国?と呼ばれるのかはしりませんが(当初はイスラム共同体と言うべき存在)、アラビア半島だけでは飽きたらず隣のペルシアまで拡大を始めたのです。
丁度その頃、ペルシア自体はこんな不幸が襲いかかっていました。
・後継者争いの激化
・エフタルの台頭
・東ローマ帝国とのトラブル
エルサレムにあった十字架を盗みやがった!
あんまイスラムと関係なかったのですが
#キリスト教徒は大変お怒り、
十字軍の元の元の原因は
あんまイスラム教徒と
関係なかったのです
イスラム国になる前だし
そのなる前のペルシアとも
結果論として関係なかったし
・天災による洪水、それによる食糧問題、
...それでも強大なペルシア帝国、これを対処できたかもしれません・
が、 新たなイスラム教でその強大さもさすがにゲームオーバーとなりました。
イスラム共同体は史上初めての、ある意味最後の(その後のやつは多分に宗教色と関係ない)、異教徒殲滅戦争を行いました。
636年カーディシーヤの戦いでサーサーン朝に勝利し、
更に642年にはニハーヴァンドの戦いで連勝し、
ヤズデギルド3世は尚も再起を目指して東方に逃げましたが、651年に部下の裏切りにあって死亡。
名実ともにサーサーン王朝は滅亡しました。
東ローマ、後継者争いの激化、天災や人災、どれか一つでも回避できていたら、蛮族であるイスラム教徒など回避できたかもしれません。
しかし、不幸は重なり、イスラム教徒に占領され、そのペルシア帝国の強大さは全てイスラム教徒に呑み込まれました。
イスラム教が大帝国に打ち勝った歴史的な時です。イスラム教は、その教徒のつながりや精神だけでなく、ペルシアという現実世界の強大な力を手に入れたのです。
アラブという荒涼とした砂漠だけの土地の土着宗教が世界の主人公として出現しました。
ペルシアの主流であったゾロアスター教を除け、イスラム国家として成り立ってから、イスラム教は世界第2位の宗教へとまっしぐらに進んだのでした。
この後東ローマを攻め、コンスタンティノポリスこそ攻め切れなかったモノの、肥沃な北アフリカを征服し、イベリア半島スペインを征服し、見事に地中海をイスラム教徒の浴槽に仕立て上げました。
....そして4代目に早くも内紛が起こり、教えに従う者スンニ派と、ムハンマドの血筋であるシーア派に別れ、これが現代まで続く争いの原因だったりします。
誠にまとまりがないというか、いい加減というか、中東らしいというか、アラブ人らしいというか。
地中海世界は、歴史的に見ると一瞬にしてイスラム教と一色になりました。
これを考えると創価学会などかわいいもの。
この後は宗教国家らしくドロドロの政権交代や分裂が続きますが、1300年にモンゴル人が世界を席巻するまでは、 あるいはチンギスハーンの末裔達が宗教に寛容でイスラム教徒の国であり続けたことを考えると1500年以降のレパントあたりまで世界の中心の一つであり続けます。
・もともと寛容な宗教ですし、
・イスラム共同体という元から
ある種のあやふやな国
・砂漠の民らしくはたして
宗教?法律?教育?
と言うぐらい現実の決まりや
法の境目があやふや
・教えが法律みたいで
中身がとても具体的
・強大な帝国を運営するために
現実を宗教に反映させた
こんな感じで随分と今の我々の宗教国家のイメージとはかけ離れてます。
儒教みたいな感じ?
随分と宗教的には割り切っているでしょう。
むしろ、割り切ったから強大になったと言うべきか..それが良いかどかはともかく。
#皆はトルコがイスラム帝国の末裔で、
イスラム宗教国家であることを
忘れてしまってますね。
トルコはキリスト教徒が
遊びに行っても
楽しいところです。
そして嘘っこジハドが
起こる前のアラブも
なんにせよ、ペルシアという陸運、インド洋と地中海を抑えた海運、というハートランドを抑えたものが中世で強大になるのは必然でした。
また、軍事技術の発達で、帝国という枠と法だけで人々を縛るのは無理がある状況で神の教えを人々を導くことも、中世ではうまい統治方法です。
このいい加減な国家、宗教が、いい加減が故にとっても長い間統治し、世界を導いていったのです。




