「てめーらは誰なのか!? この俺にでっけェ声でいってみろ!?あぁ!?」
さて、第一次世界大戦がはじまって結構たくさん書きましたが「歴史」という年表の積み重ねという意味でも、人類全体の動きとしても、実は一切関係ないです。
長々と書きましたが全部無駄でした。
第一次世界大戦の本質
仏「てめーらは誰なのか!? この俺にでっけェ声でいってみろ!?あぁ!?」
独「「てめェの頭ぁ…潰れたトマトみてーにしてくれんゾ…?」
英「“ムカつき”が止まんねーよ…」
以上!
少年チャンピオン(昭和)より少年マガジン(平成)よりですね。
少年ジャンプ(昭和)はジュニアオリンピックだの日本少年マフィアだのちょっとアレなんで。
まあ他の二誌も十分アレでしたが。
普通に喧嘩してました。
原因も不良とたいして変わりません。
「あんだとコラァ!」
です。
あ、イギリスはちょっと大人です。
最初こそ「オレの面子潰しやがったなぁ、ああん?」でしたが、すぐに算盤弾く損得勘定する大人になりました。
アメリカは、、仲間はずれで寂しくなった?
日本はなんか国際関係に疎く、よくわからないまま漁夫の利を得てます。
自分がどういう風に他人に害したとか、自分がどういう立場とか、国際情勢に相変わらず疎く、さすが日露戦争で焼き討ちする連中です。
冒頭のセルビアだのオーストラリアがのロシアだのはほとんど関係ないです。
あれだけ戦死したロシア人に何ですが、だらだら開戦し、だらだら戦い、だらだら続きました。
あんだけ殺し、殺されて酷いですね。
革命も起こるわけです。
生まれ変わってもロシア地域は行きたくないです。
ついでにオーストリアの皇太子を暗殺した過激派な人もあんま関係ないです。
というより戦後に「オレっすか!?」とか当事者にさせられてびっくりしてました。
マジです。
牢屋入ってたり、少年院に入ってたりして世間に切り離されてたんで。
、、マジです。
なんでこんなんなったのか?多分大人の事情でしょう。
戦後に
「オレ悪くないもん」的な大人の事情、
「オレは正義だった」的な大人の事情、
こんな感じで真実は黙ってました。
フランス人が、
「じつはセルビア関係なくドイツとガチンコしたかったです」
とは言いませんよね。
日本に至っては本当によくわかってなかったというのもあります。
国際社会に本当に疎いです。
日露戦争後、どころか21世紀になっても
「ロシアは不凍港を望んでいます」
「ロシアは南下政策で侵略的!」
本当に国際感覚ないですからね。
日本がモスクワから見ると東の果ての果てという認識がないんです。
その上で、明治時代から政治家の都合で役人は都合の良い書き換え、つくったのはテキトーだったくせに先例主義、マイナス評価なので改悪には敏感ですが改善したって褒められないんで歴史の書き換えなし。
いつまでたっても古くさい国際感覚が続きます。
ついでに反骨最高のアナーキズムで中途半端なインテリゲンチャ気取りはカルトに走りますからね。
明治維新以降~第二次世界大戦終了まで続く国際関係の無知と政治家の見栄、
真実より娯楽が大事なゴシップ紙、
シロガネーゼだがユリガネーゼだかしらない中途半端なインテリゲンチャ気取りは「一言で言えば」と間違った単純化を始める
第一次世界大戦は悲惨、謎!セルビアの王子は!
こちらの方がウケが良いので。
カルトは中途半端に知識人気取りが増えたときこそ蔓延します。
「第一次世界大戦は謎」な方がNHKは何十年も視聴者ウケが良いネタを引っ張れてメシが食えるわけです。
さて、このドイツとフランスとイギリスが三つ巴でいろいろ会った理由のほぼ全てはビスマルクさんが作りました。
「鉄血宰相ビスマルクがいれば第一次世界大戦はおこらなかった」
どうでしょう?
そもそもの原因も彼が作ったのでそれはどうかと思いますけどね。
何というか、要は「中身が肝心」というところでしょうか。
「傲慢」「功利」「憎悪」「復讐」
そういうモノがお互いの国民に育ってたのは、ドイツ国民を少しづつ我慢させたビスマルクさんです。
お互いの妥協点を探ったおかげで、「妥協された」とフランス国民に不満を残したのはビスマルクさんです。
何十年後かのビスマルクさんは一生懸命平和を探った立派な人という評価ですが、当時は上手くいかなかったからこその解雇だったわけで。
そして「暴虐な王はいない、暴虐な民の王がいるだけだ」のとおり、ヴィルヘルム二世は無能だったかもしれませんが、民衆の望みを答えた啓蒙主義に従った者としては正しい王の姿です。
国民は不満に思い、それに応えた王なのです。
その先が奈落だったとしても。
そんな感じで、まずは傲慢と憎しみの連鎖を書きましょうか。
最初は一番簡単な「イギリス」
誰がどう憎いかとかではありません。
未だにナンバー1な国です。
が、もう今となっては何もかもが上手くいってません。
経済的には潤沢ですが、その投資先はなんとアメリカ。
資本主義なので投資の制限は出来ません。
ブリティッシュバンクからして自国の投資先はないのです。
アメリカの将来性は抜群です。
すでにWW1前夜で工業は抜かされ、そこにイギリスのお金はつぎ込まれ、将来性のないイギリスの工業はどんどん斜陽になってきます。
英国の絶頂期のきっかけはムガール帝国。
美味しい貿易先だったここは産業革命で斜陽になり、近代文明や価値で太守が反乱し、それを何とかしようとしたらなんか「アヘン戦争」、そもそもアヘンが治療薬/痛み止めなのに「清」の科学で脳に直接ぶち込むことができる「麻薬」になり、いつのまに後付けで悪の帝国になり。
いまや女王陛下を頭に頂いた同胞で、その植民地はお金ばっかがかかる負担な植民地になってしまいました。
お茶の取引先として大事だった「清」。
キリスト教の専横、その反動の外国人排斥、反乱多発。
各国が派兵します。
酷いことしたのは本当はフランス。
まあちょっと対抗してイギリスもお痛したけど。
極悪非道のロシアとドイツがやった悪行を押しつけないで欲しい。
弟子の日本、新興で正義なアメリカとともに評判は良い方だったのに、一番強かったから「西欧列強」と一緒くたにされてその代表な悪役とされてしまいました。
お茶が欲しくてインドにお茶の産地を移したら更に嫌われ、、
美味しい貿易先は、負担のかかる友人がいる、ひたすら金が消える悲しい地に変わってしまいました。
もう既存のビジネスモデルは負担ばかりです。
しかもロシアだのフランスだの、その維持さえ足引っ張ります。
スエズ運河の先にあるインド、中国ができて、仲間の日本が出来て、その権益の維持でこの地を守らねばなりません。
中東まで面倒見なければなりません。
ロシアの南下政策もうざいです。
南アフリカだの新ビジネスはうまくいきません。
アメリカやドイツの第二次産業革命の真似したくても、斜陽でも自国の産業保護は守らねばなりません。
しかも社会主義思想で労働者は五月蠅くなってきます。
最初からそれを込みな経営をしていれば良かったのですが、もちろん社会主義は第一次産業革命の後です。
(そして第二次産業革命前)
イギリスの将来性は真っ暗です。
更に、なのに、ナンバー1です。
会議での発言は一番重視されます。
悪いことはイギリスのせいです。
その権益を維持するためのいろいろな争いに巻き込まれます。
なのに斜陽なので軽視されます。
WW1のイギリス。
ロシアの弱体化して世界が混乱してる。
↓
梃子入れしよっか。
この先に日本や中国、インドがあるスエズ運河と中東大事。
↓
それをひっかきまわすドイツと中東ムカつく。介入!
オランダ(ベネルクス三国)の問題を解決したのは俺。
↓
発言力が減っている中、それを無視してベルギーに圧力かけるドイツむかつく。
強かったのに皆が無視し始め。
しかもドイツは第二次産業革命に成功しつつある。
人口も激増。
経済も激増。
自分はこんななのに、、
英「“ムカつき”が止まんねーよ…」
こんなんがイギリス。
ドイツの方はもうビスマルクさんの建国の頃から。
というか、フランスはことある毎にドイツ建国を邪魔してました。
その真っ正面にいたのはいつもビスマルク。
そもそもドイツ連邦として緩やかにくっつこうとするところ、とにかくフランスの押しつけがましい民主主義。
民主主義と言っても衆愚、マフィアのように政党同士が足の引っ張り合い殺し合い。
名君だったのに殺されて可哀相なルイ16世とマリー、、、
そんなカルトな宗教と変わらない「民権運動」とやらをドイツに輸出しようとするお節介なフランス。
クリミア戦争の頃は力もないオーストリアがちょっかいをかけ、面倒くさいことに巻き込まれるドイツ連邦。
その漁夫の利を得たのは実力がないのに膨張主義なナポレオン三世。
ドイツ人はナポレオン三世の胡散臭さが大嫌いでした。
そんなんとも妥協するビスマルク、、別にビスマルクもナポレオン三世大嫌いだったらしいですが、なんか妥協したように見えたのでしょう。
批判たくさんうぜぇ。
イタリア統一戦争の頃も、フランス嫌いなのにオーストリアを見捨てフランス側につくビスマルクムカつく。
フランスムカつく
ポーランド蜂起のころも、ロシアと結託してちょっかいをかけるフランス。
反ドイツ、反プロイセンでオーストリアと決裂した普墺戦争も。
「ビアリッツの密約」でナポレオン三世と不介入の代わりに領土の割譲を密約したと疑われ、しかも不介入の割に調停役でしゃしゃってきて、しかも実は領土の割譲を要求し、先の密約(なんてなかった可能性が高いのですが)と合わせての図々しい要求にドイツ連邦の面々はむかつき倍増です。
そんな感じでふつふつと湧いてくる対フランスへのむかつき。
それが爆発したのはスペイン王位継承問題をきっかけの1870年7月14日普仏戦争です。
勝ちました。
完勝です。
ナポレオン三世を捕虜にするような見事な勝ちっぷり。
全ての条件を達成し、緩かったドイツ連邦ではなく「ドイツ帝国」が生まれます。
ドイツ人、誇ります。
もう超自信をもちます。
その自信を裏付けるような第二次産業革命の成功、強固な民族主義、国力は急上昇し、イギリスの斜陽と併せて
「ドイツの科学は世界一ィィィ!」。
第一次産業革命で数々の経営者が滅び、あるいは貧乏貴族として屈辱を味わっていたドイツの貴族。
もうそんな連中がじゃんじゃんと成長し、世界の一等国として花開きます。
おれらすごくね?
イギリスなんて目じゃねぇな。
アメリカに逃げてった同胞、ザマーみろ。
俺ら最強!
なのにビスマルクはなにかとイギリスに媚び売り、ロシアと妥協し、憎っきフランスにも媚び売ります。
民衆「ヴィルヘルム親分!なんかビスマルクのやろうムカつきます!」
俺ら最強!弱ぇ奴に媚び売ってんじゃねぇよ。
ビスマルクは罷免。
その後、他国への遠慮がなくなります。
というか、尊敬されていた、結果を残していたビスマルクを罷免したヴィルヘルムさん、より過激な方向でフランスやイギリスを挑発します。
だって「先人の方が良かった」なんて言われたくないですしね。
独「“ドイツ”ぁ…気合いブリバリだあ!!バカヤロウ!!」
こんなんがドイツ。
さて、フランスの方は「普仏戦争」の恨みでしょう。
ナポレオン敗北以来弱いくせに、というか弱いからこそかプライド高いです。
フランス革命で皆に嫌われ、民主主義ではとても「民主」ではない海賊上がりの連中がマフイアみたいに殺し合い。
その後に民主主義じゃ全然ないナポレオンが議会で承認され。
戦争は上手いけど政治も外交もダメダメで300万人のフランス成人男子と滅び。
その後はイギリス絶対真似するマンで小物っぷりを世界に見せつけ、
小物っぷりだからこその膨張主義なのかベトナムにも手を出し、しかも中途半端に勝っちゃって。
まあ弱気な清に譲られただけなんですけどね。
おかげで日清戦争で日本が苦労します。
そういやベトナムでアメリカが酷い目に遭ったのもフランスが原因ですね。
清でもイギリスの横っちょについていただけな癖にやりすぎて嫌われ者。
なぜか現代では悪役はイギリスになっちゃってますが。
世界中に迷惑をかけまくったフランス人。
そんな中で、誠にフランス人らしい「ナポレオン三世」が首長となり、帝国になります。
周辺には「民主主義大事!」って言い続けてるのにね。
このボナパルトさんの甥。
イタリア統一戦争では引っかき回して逃げ回り、
クリミア戦争でロシアとオーストリアを引っかき回してお互いを不愉快にさせ、
アフリカを膨張主義で征服して、その後は21世紀まで不幸にし、というか「フラン」の国はどこも悲惨です。
フランス人は「ユーロ」なのに。
最後は普仏戦争で徹底的に負けて捕虜になって終わり。
ここまでフランス人を恥辱にまみれさせた阿呆はそうは居ないでしょうね。
もっとも、ボナパルトおじさんと同じく、実はフランス人の力となることはきちんとしてます。
「花の都パリ」はこの見栄坊、中身スカスカの彼が主導して成功させます。
フランスの軍事が一流とは言い難い。
工業だって一流と言う人は少ないでしょう。
フランス車が好きな人は多いですが、それが一流という人は少ないでしょう。
何もかも一流とは言い難い国、でも重視されるのは「花の都パリ」のおかげ。
観光客やら芸術やら国際会議やら、料理やら、フランスを愛する全てが揃った源泉だったりします。
イヤミの「おフランスざます!」という語句も考えてみれば深いですよね。
極東のド田舎の日本が「大英帝国」やら「アメリカンドリーム」と同列の先進国への憧れの言葉。
彼がいなければ現代のフランスはどうなっていたでしょうね?
21世紀まで続くフランス人のプライドは彼が作りました。
そんな一流とは言い難いフランス人。
でもプライドは高い。
そして恥辱にまみれた普仏戦争。
首長は捕虜、パリは陥落
ドイツの発展も普仏戦争だけと思ってます。
これがきっかけの「ドイツ帝国」
アルザス=ロレーヌの割譲による、そこの鉱物資源の独占。
ドイツの発展はワイのおかげや!
本当の第二次産業革命はそんなんじゃないんですけどね。
ドイツの存在全てがフランス人の恥辱なわけです。
しかもビスマルクさんは中途半端にフランス人に媚び売ります。
ロシアも弱体化してフランスさんを大事にします。
イギリスさんもクソ生意気なドイツがむかつくのでフランス人さんをたてます。
調子に乗ってます。
恥辱にまみれたフランスのプライドを満たすのはドイツとのガチンコしかありません。
仏「てめーらは誰なのか!? この俺にでっけェ声でいってみろ!?あぁ!?」
英「“ムカつき”が止まんねーよ…」
独「“ドイツ”ぁ…気合いブリバリだあ!!バカヤロウ!!」
仏「てめーらは誰なのか!? この俺にでっけェ声でいってみろ!?あぁ!?」
セルビアもオーストリアもロシアも関係なく、本当の第一次世界大戦がこちらではじまります。
馬鹿にされはじめたイギリス、調子に乗ったドイツ、復讐にまみれたフランス、これら三つ巴な戦争なのは結構ヨーロッパでは当たり前な認識。
教科書に載ってない、NHKスペシャルでの「不思議」なのは単なる大人の事情と言うだけ。
という感じの「本当の戦争」は次回から。
コロナ騒ぎ。
皆さんは如何してるでしょうか?
私は不要不急、というかまじ解決しなければならない当事者だったりするので眠る暇なく全国を駆け回っていました。
高速道路でだーれもいない、店も空いていないサービスエリアでの休憩はなかなかの寂しさでした。
少なくとも病院は正常化しているニュースを見ると、あまりおおっぴらには言えない立場ですが心の中では「誉めて誉めて」と叫んでいたりする。




