列強!!!!
さて、空白だったイギリスをちょこっと前回に足してみました。
如何でしたでしょうか?
大抵の教科書では、ローマ時代にカエサルが征服したところでイギリスが登場し、如何にも獅子心王なリチャード1世が十字軍に出てきて
「いるんだな」
という感じで出てきてますが、
その後に100年戦争だのエリザベス女王など出てきて微妙な存在感を出していましたが、
実はこんなんでした。
イギリス史は、いろいろと出てきますが、中世以前は続き物でもなんでもありません。
常にぶっきりぶっきりで連続性がないものをつぎはぎしてそれっぽく物語にしているだけです。
カエサルの頃のイギリスは古代と呼んでよいかも微妙な時期、
獅子心王はたった六か月しかいない存在感がない王。
七王国とか、NHKアニメで放送された微妙な時期を話すか話さないか、
そしていつのまにゲルマン人が幅を利かせ、バイキングたちが好き勝手に拠点を構え、な時期はなんとなくうやむやに流し、
100年戦争でいつのまに強国面してフランスに攻め込んで図々しくも列強の一員的的な立ち位置でフランスを悩ませ、
その後はエリザベス女王やらが如何にも伝統な王家的な位置でご登場してはじめっから大英帝国はある感じ?
ぶっきりな歴史、歴史ある王家だの貴族だのは中世以前にたどれるのは50家もいない。現代の1000家以上ある貴族の殆どは近代~現代です、ビートルズです。
という現実は無視して、大昔っから紅茶を飲んで、大昔っから紳士がいて、大昔っから大英帝国作りそうな強者なイメージは幻です。
ロビンフッドだのアーサー王だの誠に英国らしい、、、なのは当たり前。
英国らしくなってからつくられた物語です。
ロビンフッドも実在はしているでしょうが、実際辿ると「ただの盗賊じゃね?」「沿海のどこかに根を貼ってたバイキングじゃね」と出展的なものはきちんと出てますが出自は空想的なものが多い。
アーサー王に至ってはその出展さえはっきりしません。
中世騎士物語?あたり?が最初?
かなり後年のジェフリー)列王史でもマーリンだのランスロットは出てきません。
史実に居るような気がするペンドラゴンと絡めて「史実」と言っていいのやら悪いのやら。
全部が近世あたりになってから作られた物語。
まあ日本人も似たようなものです。
天皇家が古いのは確かですが出自は考えてみれば縄文時代?弥生時代?
更にその長い歴史で「延べ」で至尊として敬意を払った時期ってとっても短いです。
源氏、北条氏やら徳川氏の方がよほど長い時間統治してましたし。
足利氏だけは、、、いないよりましかな程度であんま尊ばれてなかった気がしますが。
閑話休題。
英国の歴史は短い、でも、だからこそ大航海時代、大英帝国、産業革命をこなせる基礎が↑の物語の意思に込められてます。
「ニッチ」という進化論があります。
常に進化は強者が強者としてますます強くなり、ますます強力になり、そんなチューンナップをしすぎた強者だからこそ環境変化に着いていけずに滅び、その空白は次点の強者ではなく、新しい環境に順応しやすい弱者に機会が回ります。
まさに英国はその機会がありました。
王と部下が同列に並ぶ円卓で会議する騎士物語、庶民が出自の義賊、「貴族」「紳士」の価値はまず「誇り」。
近代化の必須条件、民主化、平等、啓蒙思想の概念が元からあるのです。
「富国強兵」「徴兵」という物騒なものを実現するためで、それは幸せな単語とは程遠いですが。
実は英国王室のほとんどは英国にいませんでした、文明国の言葉「フランス語」は喋れても田舎で土俗な「英語」など喋れませんでした、がその中身だとしても、啓蒙主義を国民が感じ、王室を誇りに感じ、英国を誇りに感じる国民性はなかなかに憧れます。
近代化も、ナポレオンが起こした軍事的な革命も、産業革命もうまくこなせるわけです。
すでに強者であった、いろいろなものを引きずっていたトルコ、中国は、その中世のいろいろなもので二進も三進も行きませんでしたがイギリスはさくっと時代の流れに乗ってます。
もちろん、石炭の産地、しかもロンドンは中世、どころか古代でも石炭をもくもく燃やす都市というのが一番でかいですが。
その後の発展は微妙に悪役です。
ポカホンタス、、は確かにロクでもない物語ですね。
史実は文明的で博愛主義を根っから持っているポウハタン族の行為を踏みにじる極悪非道なジョン・スミスが捏造して書いたロクでもない武勇伝。
ディズニーはこれを純愛物語にしてますが、もう少し歴史的背景をきちんと確認してみた方が良いですね。
ディズニー映画でこれほどドン引きな実際を確認すると、夢も希望もないものだ的な切なさを感じます。
それ以外の植民地時代、大航海時代もそうですが、「こんな奴らがイギリスの尖兵になって、、」的な極悪非道なイギリス人的な立ち位置です。
一応言い訳しておきましょうか。
大航海時代で当時本当に悪名高いのはアラブ商人や日本商人で、イギリスは弱者。
悪名高き東インド会社は、実はクズだった日本人の倭寇だの倭寇と違いない極悪で遣り手の日本商人と必死に戦った、あるいはヤクザやらマフィアやらとあんま違いないオランダ商人と戦った、どちらかというと善で、ムガール帝国から信頼されてました。
インドとの争いは、確かに東インド会社の社員が大砲に反逆者を詰め込んで「人間大砲」というドン引きな所業をしますが、内容は、、奴隷解放やら身分差別撤廃、自由!を唱えたのはイギリス側ですよ?
それに反抗して無茶苦茶やったのが領主たちですよ?
インドの若者がインタビューで「虐げたイギリス」「イギリスに恨みはない!」的な話を聞くととっても違和感を感じます。
まぢ、君らを虐げていたのは領主たちだからね?
領主や統治者が、あるいはそれを支持していた人たちはイギリスをたくさん恨む筋合いはありますが、虐げられた最下級のカーストな人は多少は感謝してもよさそうです。
黒人がアフリカの奴隷売買所で「欧米の奴隷問題」「悪徳はヨーロッパ」的な意見と同じで超理不尽さを感じます。
「奴隷船がアフリカを出港した時、すでにあなたは奴隷でした。」
「ただの人であるあなたのご先祖様を奴隷にしたのはアフリカ人です、間違いなく」
「フランスとの戦争の時も、アメリカの戦争の時も、苦しい時も必死にアフリカ沿岸で粘って奴隷船を拿捕していたのはイギリス海軍のフリーゲートっすよ?」
まあ中国でも同じですけどね。
「阿片戦争」で、当時アヘンが麻薬だったのは科学が発達した中国だけで、普通の国は経口薬だったのは丸無視です。
そして所詮の川船沈めた小競り合いは、なぜか後のアロー戦争から日清戦争まで続く戦争といっしょくたにされ、その後の残虐な、まず中国人同士で殺し合った所業も「太平天国の乱」「義和団」で同族を殺しまくった自らの国民を鑑みていただきたいとも思ってしまう。
フランスの方がよほど暴力的だったでしょうに、、まあイギリスが罪ないとはいいませんが。
まあ長く話してもしょうがない。
多分に誤解のある英国でした。
本当は「ドイツ」もプレイヤーの一人として語っておくべきですが、、、第一次世界大戦の主役なのでそれまでとっておきましょう。
重要なのは「やっぱり歴史は浅い」
見方によりますけどね。
芸術家志望で友達思い、ロマンあふれるアドルフ君が語った「第一帝国」、、神聖ローマ帝国はオーストリア、イタリア、チェコ、スイス、オランダ、ベルギー等々を版図とするまさしく強国!!
とか言ってますが、ヴォルテールさんは「神聖でも、ローマでも、帝国ですらない」と言ってます。
私はさらに追加で「国でさえなくね?」「政府でさえなくね?」と疑問を感じてしまいます。
客観的な制度や領域っないっすから。
「中世らしい」というような何かでもない。
中世国家でも、宗教観か、民族感、国家意識は一応ありましたからね。
1871年建国「ドイツ帝国」はプロイセンを中心とした連邦国家。
でもその前身であるプロイセンはポーランドの保護下、乱暴狼藉を働いたドイツ帝国のアンチテーゼとして出来た集団です。
神聖ドイツ帝国とかいう、領土がどこなのか、法律はどの程度まで納まるのかさえ定かでない地域で、プルーセン人という迫害された民族から派生した集団です。
神聖ローマ帝国なのか、ローマ法王なのか、認められた皇帝ですが、まあプロイセンでさえ国っぽいなにか。
じゃあは、ドイツ騎士は?
ローマ・カトリック教会の公認した騎士っぽい何か。
普通の騎士って階級で、どこぞの国に所属しているのが当然ですが、たとえば「ホスピタル騎士団」は巡礼者宿泊所を設立した、、なんと、ただの「建物管理者」です。
十字軍で軍事的な要素が高まり、騎士修道会という武装したお坊さん。
経済はすべて修道会から。
その修道会も、まあ明確なのはカソリックでしょうが、ユダヤ教、キリスト正教、その派生の新興宗教が混じっているのでどうなっていることやら。
なんか修道会から領地を借り受けているのか管理しているのか自分の領地なのか、、、そしてその集まりが神聖ローマ帝国っぽいけど、彼らが何に従って何をしていたかは統一されていないというか微妙。
封建主義で、ある国の法を下に管理していたかどうかも微妙。
途中でドイツ王なるものができてドイツ帝国になるが、それがどこまでが範囲は微妙。
そのドイツ帝国は「実は神聖ローマ帝国なのです!」といわれても微妙。
まあきっと日本の国号なる不明瞭ななにかと同じでしょうが、少なくとも日本国の法律はなくとも、各国の統治者である武士は明確に将軍様の命令に従わなければならないですがね。
それも含めてドイツは微妙。。
「フス」やら「ヴァレンシュタイン」やら「ルター」やら微妙なものがたくさんできるわけです。
そういう新興なので、イギリスの産業革命に随分と遅れた「第二次産業革命」の時流に乗れたんだと思います。
これもある種のニッチ。
第一次産業革命が上手く行かなかったからこそ、弱者が空白を掴んだと。
第一次世界大戦はいろいろありますが、時流にのり、アメリカと共にうらやむような富と技術があつまったドイツ帝国を「うぜぇ」と思う他国家の意識が根本の一つがあると思います。はい。
まあ、日本が「欧米列強」と恐れて革命まで起こした原因はこんなです。
日本は何かと幻を見てましたし、いっしょくたに見てましたが、WW2まで含めて欧米の国々と意識のすれ違いが多かったのはそういうこともあったかもしれませんね。
まあそんな列強達ですが、列強ってなんでしょう?
辞書でひくと「強国である国々」
その辞書どおりだとすると、大抵の時代の列強は「中東」「中国」ですが、なんかちょっと違いますね。
なんというか「列」というだけあって複数群を現すものののような気がしますし。
事典で行くと
「世界規模の影響力を持つ複数の国家」
おお!
複数はポイントのようです。
というか、こんなやりとりはウザいですね。
ナポレオンの頃に私は答えを書いています。
ナポレオンの戦争後の、勝った諸国+負けたフランスが「列強」と呼ばれるはしりです。
あと、日本語での「列強」というのはヨーロッパを列強っぽい強いものと誤解してごたまぜにしているのでわかりにくくなっていますが、どうも外交文書から報道まですべて鑑みると、欧州で言う「5大国」の方が近いかもしれませんね。
私もそうきちんと定義せずに、日本の考える「列強」「五大国」を混じらせて動きを説明しましょうか。
ナポレオン戦争直後の「五大国」はウィーン体制下の
「イギリス」
「フランス」
「オーストリア」
「プロイセン」
「ロシア」
です。
ここら辺、強いっちゃ強いけど、日本の考える「欧州列強」とは程遠いですね。
その直後にプロイセン、オーストリアはドイツ帝国ができるまでごたごたします。
ロシアが強国って多分に怪しいし、中国、中東を無視できるわけではありません。
たしかに軍事的には中東に比して圧倒的でしたが、産業革命がおこるまでは経済的に圧倒してませんし、科学力という意味ではそんな引き離されてませんね。
そのころの「欧州列強」は現代の列強の続き物と巻き戻してみるのでこれに納得している人多いですが、中世、近世の続き物と考えると「欧州」「列強」という言葉からして??です。
また「オランダ」がいないのもいまいち。
直後にいなくなるので「列強」かどうかは疑問符ですが、中東や中国からみると、チューリップを作るような科学力、世界の海を駆け巡る船乗りたちをみるとこの国がないのは疑問を感じるでしょう。
産業革命時は3国が鉄板。
「イギリス」
「フランス」
「ドイツ」
もっともイギリス一強といって良いくらい離されてますね。
工業化を成し遂げ、軽工業は欧州のそこらじゅうにありますが、中国とインド、中東という売り先があったのは強い。
イギリス海軍のイメージで植民地経営がとっても巧いイメージですが、植民地ではないインドと中国の頃がいちばん儲かった時期です。
良く考えてみれば当たり前。
売りっぱで他国の面倒見ずに、マーケットだけ入手できる状態が商人には一番良い状況です。
「アメリカ」
「ロシア」
この二国は「強いんだっけ?」という意味では多分に疑問が残りますが、
アメリカは、実は南北戦争までは貧乏国なのですが、第二次産業革命後の煌びやかな歴史の続きとして巻き戻して繁栄しているイメージを元に繁栄しているように書いているものが多いです。
日本に茶々いれた最初の国ですから、日本のイメージの「欧米列強」にイメージにあいますしね。
あとアメリカ大陸の南側をちくちくいじめて積極的に動いているようにも見えますし。
あと、直後に巨大な経済国家となるのは周知の事。
資源国と工業国をあわせもった巨大経済国家が誕生します。
イギリスとの関係は「もちつもたれつ」
独立時は、当然ながらイギリス憎し、、、に見えますが、そもそも当時の首班「ワシントン」でさえ、「反抗は目論んでも独立までは、、」という感じでしたから。
しかも産業革命後の軽工業、特にコットンの材料「綿花」を積極的に買ってくれるイギリスはお得意様でもあります。
フランスがとってもアメリカ独立時に力を貸しても「あざーす」で終わってしまい、フランス革命の一因となったのは皮肉なこと。
その後も経済大国「イギリス」とは持ちつ持たれつ、第二次産業革命で投資して大儲けした面々「ロスチャイルド」「ロックフェラー」「モルガン」、、、それアメリカ五大財閥って言われてないっけ?、、、そのとおりですが、銀行家なんて国家べったり中国や、日本ローカルルールに依存し過ぎた日本とか以外は本社の場所なんて関係ないっす。
アメリカはイギリスの金で産業革命を成功したようなもの、イギリスは民衆はともかく、投資家たちはアメリカで大いに儲けました。
Forbes 100の中にアメリカ、日本の隙間にイギリスの銀行や資源会社がたくさん出てきます。
イギリスは斜陽でも、TOPは未だにお金をたくさん持ってます。
一方で権益での対立、パナマだスエズだのの扱い、中国への投資、決して蜜月とは言い難い状況。
イギリス一強なので、その国際紛争、票で成功したり寝返ったり。
あとイギリス領カナダはアメリカと隣接している国。
いまでこそ蜜月、、トランプ大統領がいろいろ問題起してますが、、 に見えますが、アルーストックだオレゴンだ、アラスカだ、国境問題でいろいろ引き起こしてますし。
ということで、実はWW2までアメリカとイギリスは持ちつ持たれつですが、蜜月とはとても言い難い、どころか状況によってはドイツに肩入れしてもおかしくないような立場でもありました。(それは言い過ぎか)
ロシアは、でっかいし、ボカしてないし、クリミア戦争で実質負けましたがなんか対抗しているように見えるし。
というか、クリミア戦争でイギリスに目をつけられ、イギリスの主敵です。
イギリスの主敵は長年フランスで、七王国時代、百年戦争、アメリカ独立戦争、フランス革命後のナポレオン、長い歴史の中での隣国争いは激しいものでしたし。
しかし、多少の近代化を成し遂げたっぽいロシアが伸長し、最初に狙ったのがトルコ。
次はアフガン、そして中国。
とにかく北は北極、西はヨーロッパの列強たち、東はドド田舎のシベリアで旨味ない、ということで南に行くしかありません。
そのどこもがイギリスの権益。
「ギリシャ」
イギリスのお金で独立した。
「エジプト・オスマン帝国」
ナポレオン戦争の時にオスマン帝国と協力したり、エジプトに肩入れしたり。
もっともロシアとフランスと綱引きが凄いのでイギリスのものとは言えません。
「インド」
ムガール帝国時代からイギリスとインドは蜜月
「清」
インド-清 の間で莫大な利益を上げている。
阿片戦争後はもちろん、産業革命前からインドの軽工業製品を売って歩いたのはイギリス。
「グレートゲーム」と言われる政治戦争、一触触発の冷戦を行い、ロシアの南側の国家の権益、安全保障、貿易戦争を数多くこなしてます。
考えてみれば対立して当たり前ですね。
どこに伸長しようと必ずイギリスの権益が関係するロシア。
海軍国らしく陸上兵力はとっても少ないイギリス。
ロシアは「兵士は畑で採れる物」的な陸軍国家なので恐怖ではありました。
クリミア戦争あたりから日露戦争に敗けるまで、ロシアと英国の文書はとってもおもしろいです。
もうこの頃になってると残っているものが多いですしね。
クリミア戦争当時のロシア、とにかくアラスカを手放したい理由を海軍長官が皇帝にしたためたもの。
とっても長いですが要約すると
「むりっす、イギリス怖いっす、ちょっとでも何かすると襲われます」
切々とイギリス海軍の恐怖を語ってます。
一方で、ロシアのエドゥアルド・スチョクリ大使とアメリカのウィリアム・スワード国務長官とのやりとりも。
元々、イギリス(というかカナダ)と対立あったし、アラスカ(ロシア領アメリカ)でアザラシやラッコ漁とその毛皮の売買で結構な儲けがあり、それなりアメリカ商人とも付き合いがあったのです。
もっとも国策企業になるわ、皇帝から海外への取引禁止やらカナダの介入やらですぐに破綻しますが。
(輸送に関わっていたアメリカ人だけが儲けた)
ということで、少なくとも米露は「敵の敵は味方」と気楽に話し合える間柄ではありました。
そしてとっても気が合うのか、お互いがお互い同時期に「売って?」「買って?」がアラスカ売却のはじまり。
ロシアは
クリミア戦争で火の車。
イギリス怖い。
というか、アラスカは容易にイギリスは奪える立場でしたからね。
失うよりちょびっとは何か欲しいという強烈な意思がありました。
アメリカはテキサスやらオレゴンやら、国土の確定でいろいろ模索していました。
別にアラスカに限らず、それらが必ず儲かる土地だったかというと疑問でしたが、国策、国防上、領土の確定は積極的だったりします。
しかし、アラスカは氷雪な土地。
イメージがびんぼくさい。
そのお話をするだけで、新聞でこんな記事が出ます。
アメリカ
「なぜアメリカに『氷の箱』と朝食に魚油を飲むエスキモー5万人が必要なのか」
「スワードの愚行」「巨大な冷蔵庫を買った男」
ロシア
「労力と時間を費やして開発した土地、金坑が発見された土地を手放してしまうのか」
バンバン価格は下がり、面積単価は約2セント/エーカー
購入価格:720万USドルで、
ロシア皇帝、この価格で喜んだのでしょうかね?
これでもイギリスに取られた方がましだったのかどうかは知らない。
ちなみに、アラスカ、テキサス、オレゴン、結果論としてどれもそれなり美味しい土地でした。
まあ直後のアメリカの圧倒的な資金力があってこそかもしれませんが。
そしてイギリスもクリミア戦争後はチェスのようにいろいろな場所でロシアに嫌がらせします。
南アフリカ、オランダ人と同じことしてもロシアにだけ「ぶっ殺」
ギリシャでも、アフガンでも、ちょっとでもロシアが動くと「ぶっ殺」
清でもロシアにだけは敏感です。フランスと同じように介入しようとしてもロシアにだけは敵意剥き出し。
日清戦争での巨文島だけは強烈に素早く、朝鮮政府を無視して動いたのもうなずけます。
ちなみに、おかげでフランスとはちょっと仲良くなりました。
クリミア戦争然り、清でも然り、肩を並べて戦った、というか競争してた気が、「ヒャハー」してた気がしますがロシア伸長にまったをかけ、ほんの少しでも協力してくれてとっても感謝してます。
日英同盟も「そういう背景があったからこそ」というのもポイントかもしれませんね。
そんな感じで一口に列強といってもいろいろと一口では言えないやり取りがあります。
スペインだのオランダだの北欧は超目立たなくなりました。
アメリカは第二次産業革命で大成功し、イギリスやらドイツやらフランスやらからのお金を投資し、そのことごとくが成功し最大の経済国になります。
ドイツもアメリカほどではないですが第二次産業革命で成功します。
ニッチというか、軽工業が中世、近世のあおりで上手く行かなかった分、一気に爆発したというところでしょうか。
フランス、なんかイギリスのお尻ばっかりおっかけ、いつのまにかちょっと仲良くなってます。
ロシアのおかげです。
ロシア、クリミア戦争で近代化できなかった、産業革命が成功しなかったあおりで弱小が証明されてたりします。
なのに「兵士は畑で採れる物」、搾取国家だからこそなのですが兵力膨大です。
ナポレオンに勝った国、イギリスに対抗している国で皆から注目されてます。
近代国家のふりをしたはったりでそれなり列強と認められてます。
この評価が一気に地に堕ちるのはもう少し。
こんなかんじが日英同盟前の列強の動きです。
一週間に一回くらいは投稿できる予定だったのですが、なんと今の仕事は山奥や荒野!
発電所なんて私に一番縁のない仕事と思ってたのですが、人生わからんものです。
ということで、通信がつながる場所に来たら投稿することにしました。




