関わってはいけない国
さて、前回は日本を中心として日清戦争前夜を語りましたが、今回は中国/朝鮮半島を語りましょうか。
・中国-清政府
「阿片戦争」「アロー戦争」を経て、近代化に邁進しています。
具体的には「洋務運動」といいますね。
ヨーロッパ近代文明の科学技術を導入しようよ!
という運動です。
主に軍事面の補完を目的としています。
「常勝軍」という1860年にアメリカ人のフレデリック・タウンゼント・ウォードが組織した西洋式軍隊をつくりました。
これは高杉晋作が注目し、「奇兵隊」を作り上げることになりますが、まあ似たようなものです。
「太平天国の乱」というキリスト教を中心とした反乱を抑えるために活躍しました。
海軍は「北洋艦隊」
ドイツから購入した装甲艦「定遠」「鎮遠」を中心とした東アジア最大の艦隊です。
装甲巡洋艦、防護巡洋艦、巡洋艦、砲艦、各種取り揃えた大艦隊。
尤もこの頃は、西洋でも海軍も帆船から脱局しつつどのような軍艦を取りそろえるべきか試行錯誤の段階だったので、それが最強だったかどうかは誰も判断つかない段階。
将来の決定打「弩級戦艦」はまだまだ先の試行段階なもので、誰もが自信を持って「最強」とは言い難い時代です。
将来の弩級戦艦と変わらない配置の戦艦とかもいたんですがね。
そして「江南機器製造総局」で先進的な軍事工場、造船所をつくってます。
まあぱっとしない。
正直、輸入した方が早いほどお粗末なものでした。
でもやらないよりは「まし」かもね。
「まし」程度なのは、まだまだ財力はあるから。
例によってトルコとかと同じく「和魂洋才」と呼ばれる考え方で作り上げてます。
自分の政治体制に西洋の考え方を組み込もう!
きっとうまくいくぞ!
日本の「西洋を丸ごとコピー」とはずいぶん違う、如何にも上手く行かなそうな考え方。
トルコと同じで、実質は王政なのに西洋式の民主主義軍隊を作り上げようとして無理してます。
儒教という無駄な考え方、、民衆の間では形骸な考え方だったのですが、上層部は異なる、、無駄な出費、無駄な権力争いがたくさんあってちょーめんどくくさい。
といっても中国に限ってはそれでも数字上は上手く行きそうでしたけどね。
そもそも現代の中国軍は「共産主義政権」という王政でやっていて、民主主義の魂など欠片もないのに頑張ってます。
産業革命を終えた西洋列強よりGNPが高い原始的な体制の「清」、それほど生産力がある国なので上手く行ってもおかしくないものでした。
たしかにぱっとしませんが、「戦いは数だよアニキ!」を考えると悪い感じじゃない。
政権がしっかりしていれば。
日本に負けなければ。
そして政権は中国3大悪女「西太后」が仕切ってます。
皇帝・咸豊帝の后、正室ではないですが。
幼い5歳の「同治帝」を傀儡にして国を良いように腐らせた悪女。
ヒステリーで残酷で、政敵を汚い手管で葬り去った,,,,イメージ?
毒殺したとか物騒な話をよく聞きます。
彼女のやったこと。
・太平天国の鎮圧に成功した
・洋務運動で清軍を近代化し、西洋の席巻も一息ついた
あれ?
うまくやってね?
実際、彼女の悪女っぷりの根拠は噂や妙な事件を強引に結びつけた事象が多いです。
例えば早死にした人がいると「毒殺したに違いない」とか、ダメ皇帝を「役人が」主導で幽閉したら彼女が主犯になっちゃったり。
「女性が政治をやるとロクなことない」という先入観に感じます。
まあ後の「義和団」で際際になり、実際は暴徒や賊がやったのに彼女が主犯になり、外国人を超怒らせ(特に日本を怒らせ)、切羽詰って光緒帝の妃を井戸に投げて殺し工作したりやばいことしてますので、潔白とは言いませんが。
ヒステリー、毒殺については根拠ないですね。
そもそも幽閉した人やらライバルも最後まで殺してません。
というかとっても良い待遇で生活させてます。
政治改革見直しは常に実行し、いろいろ義和団がやらかしてますがその改善に日本や欧米に高官を積極的に派遣し、新しい官制や立憲君主制へ移行も賛成し、巨視的な視野もあれば、手間も惜しまないわ、外交センスもあるわ。
普通に「国政を担える力がある有能な女性」にしか見えません。
このまま無難にこなしたら、今の中国くらいには平和的に移行できた気がしてなりません。
日本に負けなければね。
阿片戦争の余波は小康状態、国力も悪くない、効率悪いが列強に対抗できないことはない、負けたこと以外はあまりひどい状態とも言えないような感じです。
ただし清仏戦争でフランスとインドシナ戦争を行っており、日本との対立が深まったので本来は勝てそうな戦争を取りこぼしちゃってますね。
これ以上負けたらまた暴動がおきそうなよろしくない雰囲気。
こんな感じなので、日本がいなければそのまま今の中国みたいな感じになっていた可能性もありますね。
本当の中国崩壊はこの後ですから。
・どの時代でも関わっちゃいけない国「朝鮮」に関わってしまったこと、
・モラル崩壊ギリギリな時に日本と勝負しちゃったこと
・その後のむりやり本格的な近代化に邁進して、その反動で「義和団」反乱多発
民主主義は一朝一夕でできません。
無理しないで今の中国程度で我慢してて良かったのかも。
資本主義って自らが体験してはじめてわかるものですからね。
無理に大手術したってうまくいくわけない。
というか、そもそも日本が戦前は上手く行ってたかどうかもわからないし。
こういう感じが当時の中国-清
正直、頼りにならん国だし、住みにくい国になったけど、まあギリギリ国として保っている状態が清でした。
そして保ってさえいれば、未だ「列強」といっても良い国でもあります。
・朝鮮半島。
当時は「李氏朝鮮」と言われてます。
1393年に中国の明から「李成桂」が朝鮮国事を任命されて、中国の属国として生きてます。
何というか、儒教の国。
というか、本体の中国もわけわからんルールの儒教で動いています。
そもそも儒教ってそんな妙ちきりんな宗教ではないんですけどね。
漢の高祖「劉邦」という荒くれ者の頭領が採用しただけあって、あんま難しいところはないし。
酒で暴れまくる自分の部下、というか自分もですが
「さすがに権力者になったから礼儀を学ぼうぜ!」
が実質的な最初です。
孔子云々と言われていますが、別にその時は数多の宗教の一つでしかなく、実質は劉邦が支持したから有名ってだけなものです。
・小人ではなく「君」子として生きようぜ!どんなに身分低くても、こころはでっかく、身分関係なく徳が大事さ!
・誠実で、思いやりを持って人を思いやる「仁」を持とうぜ!
・親「孝」行は忘れんなよ!
・誠心誠意、相手に丁寧な態度で「礼」を尽くそうぜ!
・理想社会の実現を目指そう。「道」を歩もう!
・「文」化や「文」芸を大切にしましょう
・「鬼」や霊のようなオカルトにはまるなよ!
・何かに「狂」ってもよいぞ!情熱をもって何かに取り組もうぜ!
まぢ、たったこれだけの宗教です。
良い宗教じゃないですか。
乱暴者だったが人気者だった高祖)劉邦が採用するだけあります。
それがなぜ「25ヶ月間服喪せねばならない」ルールが出来たかは謎。
商人は農民やその他の人たちが必死に作ったものを買いたたくから悪である。
↓
朝鮮では商業活動禁止になっちゃいました。
謎な理屈です。
「商人が」ではなく「必死に作ったものを買い叩く」が悪なのにね。
「敵が攻めてくるから道を作ることは許さない。」
上の本当の儒教をこねくりまわしてこんな理屈をつくりました。
まじで主要街道を荒廃させました。
その分は唱えた両班だかの懐に入りました。
「親を大事にしろよ!」
をこねくりまして、
「身分が上の者に逆らうなよ!」
となりました。
身分の高い両班が盗みを働いても、相手が身分の低い者だったら無罪なのだそうです。
まあそんな感じで儒教をこねくりまわした謎ルールが朝鮮を席巻します。
儒教を持ち込んだ日本の聖徳太子とか、中国の劉邦もこう言うでしょう。
「頭おかしい」
いろいろ論はしましたが、中国でこんな儒教はみたことありません。
もちろん、どの国もいろいろな解釈をしましたが、上の基本を忘れたわけではありません。
「小人ではなく君子として生きようぜ!どんなに身分低くても、こころはでっかく、身分関係なく徳が大事さ!」
「誠実で、思いやりを持って人を思いやる仁を持とうぜ!」
と
「身分が上の者に逆らうなよ!」
「盗みはOK!」
がどう並立しているのかよくわかりませんが、朝鮮半島の両班とか呼ばれる人だけは納得しているようです。
しかし、まあここらへんで「李氏朝鮮がひどい国、日本最高!」とか良くある話にはしませんが、イザベラハート「朝鮮紀行」は参考にはなりますかね?
・道は牛がすれ違えないほど細く迷路のようであり、家から出た汚物によって悪臭が酷い
・人工の道や橋も少なく、あっても夏には土埃が厚くて、冬にはぬかるみ
・ソウルには芸術品や公園や劇場、旧跡や図書館も文献もなく、寺院すらない
・秀吉が行った300年前の釜山や、植林はそのまま残っているがそれ以外は荒廃
・両班は究極に無能であり、その従者たちは金を払わず住民を脅して鶏や卵を奪っている
・朝鮮の官僚は、日本の発展に興味を持つ者も少数はいたものの、多くの者は搾取や不正利得ができなくなるという私利私欲のために改革に反対していた
・堕落しきった朝鮮の官僚制度の浄化に日本は着手したが、それは困難きわまりなかった
まあ政権は末期だったのでそれを差し引いて話をするべきですが、この人の文献だけでなく豊臣時代の釜山、植林事業以外は荒廃しきってたとかあるので、あんま発展もなかったかもしれません。
どうしてこうなったかは謎。
儒教がどうしてこんなこねくりまわした教えになっているかは謎。
全く発展せず、秀吉のころの発展が最後のようなことになっているのも謎。
本当に鎖国で、商人は身分が低く、朝鮮通信使でたまに覗き見できるくらい。
アフリカより暗黒時代ですからね。
16世紀から中国から来たキリシタン狩りで外国人を殺しまくり、、つまり中国はキリスト教は認められていたわけですね、それもびっくりですが、、外国人は中国人でさえ行きたがらない場所。
室町時代の発展がなければ、日本もそれほど条件の良い国ではなかったのですが。
いちおうポジな意見
中国に近い場所だからか、秀吉の時代に「青磁」といった職人を取り入れるほどの職人技術があった、
「李舜臣」といった通商破壊戦を上手くやった聡明な将軍がいたり(朝鮮人はせっかくの頭良さそな将軍を「超強力」で片づける不思議な歴史観ですが)、
高麗の頃は明)100万の軍隊を押し返した、
中国から「超強い」という評価を受けてた、
日本から「超高度」な文明という評価をうけてた、
と言われていたりする時もあったのでそれなりの歴史を持っていたような気がしますが、その後は全て謎に包まれています。
ちなみに「裏切り」「狡い」は日本書紀、モンゴル、明、清、関わった国の全てに言われています。
全時代を通じて「裏切り」「狡い」は本当っぽいです。
何が原因なのでしょうね?
日本陸軍中将「洪思翊」なんかとっても高潔そうなのに。
こういうのを見ると、下の謎理屈もありそうだと思ってしまう。
朝鮮に関わると戦争は必ず負けます
白村江の戦い
唐・新羅(勝者) VS 日本・百済(敗者)
タラス河畔の戦い
アッバース朝(勝者) VS 唐・高句麗(敗者)
文永の役、弘安の役
日本(勝者) VS 元・高麗(敗者)
応永の外寇
対馬・九州探題 (勝者)VS 李朝(敗者)
サルフの戦い
後金(清) (勝者)VS 明・李朝(敗者)
シャンギャンハダの戦い
後金(清)(勝者) VS 明・李朝(敗者)
アブダリ・フチャの戦い
後金(清)(勝者) VS 明・李朝(敗者)
丁卯胡乱
後金(清) (勝者)VS 李氏朝鮮(敗者)
丙子胡乱
後金(清)(勝者) VS 李氏朝鮮(敗者)
日清戦争
大日本帝国(勝者) VS 清・東学(敗者)
大東亜戦争
米英など(勝者) VS 日+台+朝鮮(敗者)
朝鮮戦争
北朝鮮・中国(勝者) VS 米・韓等(敗者)
ベトナム戦争
越・中・露(勝者) VS 米・韓など(敗者)
裏切るので味方にするのはとても恐ろしいとか何とか。
でも一応、高麗時代は明に勝ってますよ?
最終的には占領されましたが。
まあいいでしょう。
今回は日清戦争で朝鮮に関わった中国が敗ける番です。
朝鮮半島も中国も、どの時代の何がひどい国だったかどうかはわかりませんが、日清戦争前夜はモラルが低下しつづけ、悲惨だったのは確かです。
そもそも李氏朝鮮の、他国からみて暗黒時代に何が成されたかは知りまえんが、中国では成り立っているキリスト教と儒教の共存はまかりならず、対立しているのが前提にあります。
原因は両班のとらえるトンデモ儒教だエスカレートしたものだと思います。
普通に中身だけ考えればキリスト教徒相性良さそうなのにね。
そして当時の主君「大院君」は、その延長としての外国人排斥、鎖国を続けます。
日本と違ってとってもうまくいってます。
フランス人神父殺害、報復としてフランス軍は軍艦7隻、兵約1300名を投入するが、2つの戦闘で立て続けに敗北して撤退。
アメリカ商船ジェネラル・シャーマン号が通商を求めたが、地元の軍と衝突して沈没。
軍船5隻を率いて賠償交渉に赴いたが拒絶、江華島を占領したが強硬な拒絶でアメリカ軍は1ヶ月で撤退。
未開人に対して割に合わないというのが上手く行った理由ですかね?
頑強な抵抗で付き合ってられないと思わせるのがパターン
断固として拒絶し、多大な犠牲を出し、何をされても「やだ、やだ」
しかし「これはさすがにやべーだろう」と思った人達がおり、1866年に閔妃の一族や大臣達がクーデターをおこし、成功します。。。
これで「開国に向けて!」となるはずですが、それを放っておいて勢力争い、殺し合い、大院君と閔妃はまるでマフィアのような殺し合いが行われます。
西太后が悪女なら、閔妃は何なんだという程残酷な所業。
「頭は良かったが朝鮮の玉座にとって恥となるほど最も残酷な人物であり、何年も国王の父である大院君と政争を続けており、この間両派閥の殺し合いはまるで毎年の挨拶交換のように行われてきた。」(当時のニューヨークタイムズ)
「閔妃は自身の権力欲のみで庶民の生活を思いやることは無く、義父で恩人でもあった大院君を追放し、清国の袁世凱をそそのかして逮捕させたり、ある時は日本に擦り寄り、ある時は清国に接近し、清国を捨てると今度はロシアと結んだりと、智謀家ではあったが、倫理が無く、背恩忘徳(恩に背く裏切りをする行為)の生涯だった」(崔基鎬)
「高宗は閔妃に隠れて、哲宗の後宮である淑儀范氏に仕える張尚宮に手を出した。張尚宮が受胎すると、范淑儀の宮では閔妃の逆鱗を恐れ、出産までしっかりと秘密を守った。しかし王子誕生の知らせを聞いた閔妃は、張尚宮を内殿に連行させて拷問を加え、范淑儀の宮から赤ん坊とともに実家に追い出してしまった。張尚宮は火に熱した鉄串で身体の隠密な部分を刺す残酷な拷問まで受け、その傷がついに癒えず、十数年間患った末に死んだ。」(金完燮)
そして贅沢三昧、まさに一族あげての国家の寄生虫
「閔妃は坧を王世子にするため、李鴻章に銀二十万両の賄賂を贈った。冊封を受けた後は、金剛山の12,000個もの山嶺ひとつひとつに千両のカネと米一石、絹一疋ずつを捧げ、坧の無病長寿を祈った。」(金完燮)
「冊嬪式後の数日間にわたり文武百官の饗宴が続き、祝儀の多寡によって官位が決まり、賄賂で大罪が減免された。その後も王夫妻は毎晩のように宴を催し、夜を徹して歓楽を尽くした。多くの巫女や芸人が集められ、歌舞に長じた家臣が優遇されて王夫妻の身近に仕え、一回の占い、一曲の歌に莫大な金や高価な品が与えられた。高宗と閔妃は夜が明けるころ寝所にはいり、昼すぎまで姿を現わさない。政務や謁見は夕刻近くになるのが常で、貴族や高官たちの生活もこの時間帯に合わせて営まれた。この年は旱魃による大凶作で農村は疲弊し、またコレラの流行で多くの死者が出た。民衆の怨嗟は勢道政治の中心に坐し、歓楽を尽す閔妃に向けられた。」(角田房子)
一方で知性がとても高いという評価も多い。
朝鮮公使である井上馨は感動してましたね。
しかしどんな強弁しても、現代の韓国の評価
「極悪非道な日帝の野慾の犠牲になった崇高な愛国者」
からはほど遠いっすね。
いろいろな漫画や物語がとっても雄々しく振舞い、日本を守った国母のように扱ってますが、、ありえないでしょうね。
一番すごいのは、美少女で10代の時に残虐な日本の忍者に殺されたらしい。
無茶言うなぁ。
というか、ここまで残酷な悪女を、ここまで無理して反転させる必要がどこにあったのか。
日本併合後も含めて、日本へのネガポジ含めて、朝鮮半島にも高潔な人をたくさん聞きます。
もう少しマシそうなネタはありそうでしたが。
そして、なぜか残っている写真が「嘘でした」。
Googleで検索できる写真は全て違うそうです。
その写真を燃やしたのも日本人らしい。
もうどうでも良いや。
まあそういう人ということで。
そしていろいろありましたが、大院君のカウンター政策として閔妃一派は開国を推し進めます。
1876年)日朝修好条規(江華島条約)
1882年)米朝修好通商条約
これをきっかけにフランス、ロシアといった名だたる列強国家と貿易が始まりました。
軍隊も日本から顧問を呼んで近代化に邁進し、、、なぜか旧式な軍隊は放っとおかれ、財政難も含めて壬午軍乱というクーデターが起こります。
その原因は日本のせいと、日本人もたくさん殺される。
対応
↓
日本は軍艦4隻と千数百の兵士を派遣。
清国は軍艦3隻と兵3,000人を派遣。
クーデターの首班)大院君は拉致して中国に連行、中国の傀儡として閔氏政権を復活させてます。
日本は済物浦条約を締結し、賠償金の支払い、公使館護衛のための日本陸軍駐留を認めさせます。
常識的に、二国を引き入れたら争いの元っすね。
でもやっちゃった!
やっちゃったもんは仕方ない。
しかし、これを事大主義というのでしょうかね?
素人目にも、八方美人は最後には誰からも疎まれる気がするのですが。
更に1885年にイギリスなどを牽制するためにロシアに近づいてます。
イギリスも日本も明らかに朝鮮半島そのものよりロシアの南下を恐れており、そしていろいろなメンバが出てますが、この中で朝鮮半島を従属する気満々なのはロシアしかいないと思うのですが。
結果、ポート・ハミルトン事件が起り、ロシアの南下に対応して巨文島を占領されます。
...案の定ですね。
イギリスは朝鮮の事情など丸無視です。
強者の権利、うぜぇので交渉の余地なし!
イギリスは潔いし単刀直入。
明らかに朝鮮が自ら引き寄せて各国は朝鮮半島をめぐって睨み合いを始めます。
どう考えても、戦場になれば自分たちが犠牲になるのに、権力者的には問題ないようです。
日清戦争前夜、各国は睨み合ってこういう感じになりました。
・一番頼っているのは「清」
長年従属国だったので「オレのモノ」という意識はある。
「朝鮮半島には手を出すな」という歴代政権の教訓はあったが、イギリスにも敗け、フランスにも敗け、沖縄や台湾はもともと「オレのモノ」ではなかったけれども日本にやられている印象が強い。
でも、これ以上深入りすると国家崩壊するよ?
でも閔妃というのが泥沼にはめて政治的にやべえよな。
・日本
国そのものはいらないけど、今までの経緯から明らかに日本攻略拠点は朝鮮半島。
日本自体が貧乏だけど、彼らが弱いのは迷惑なんで助けよう。
でも今までは親切にしたし近代化も手伝ったけど、何人も殺されるは、むしろ反感かってるわ、そろそろとさかに来るころ。
もう殺っちゃおうかな...見返りないのに犠牲多すぎ...ここら辺が分岐点...
内閣総理大臣)伊藤博文、陸軍大将)山縣有朋の意見
もうほっとけ!
日本は貧乏なんだぞ。
将来の危機など、将来になってから考えよう。
民間にお金を回して富が回れば、どんな列強が朝鮮半島を占領しようが守ることが出来るぞ?
軍縮を唱える陸軍大将かっけぇ
いちばん列強、清、朝鮮の動向を知っている外相たち)青木外相、大山陸相、樺山海相、陸奥宗光
お前らのんびりしているけどやばいよ?
ロシアとイギリスが戦争するとしたら、日本も飛び火が来るぜ?
清と分け合おうと思ったけど、朝鮮の二枚舌でどうやら頼りにならなそうだ。
とにかく、どんな手を使ってもイギリス、ロシアの中立化して戦いも辞めさせんと。
直近では外相があってましたが、そのまま閉じこもってたらどうなったのでしょうね。
日英同盟、列強参加はここで力を見せたからこそですが、その後の戦争は朝鮮半島がなかったらなかったこと。
・ロシア
日露戦争と混同している人が多いですが、実はウラジオストックはまだきちんと機能してません。
清からどさくさに紛れて奪ったは良いけれど、実は単なるど田舎。
シベリア鉄道も通じてません。
だから行くだけで大変。
侵略国家、膨張国家だけど、ここに手を出す実力も価値もありません。
でも将来は南下して奪うつもりだから、見栄はって頼りになる奴という雰囲気だそう。
でもイギリスとは平和路線で。
日本、恐れすぎたかも。
・イギリス
伸長してきた新参)ロシアむかつく。
膨張主義だし残酷だし、俺が目をつけた日本に茶々いれるし。
ロシアに奪われるくらいなら殺ったる。
⇒巨文島占領
こんな感じが各国の悲喜こもごもでした。
いよいよ開戦です。




