石油の世紀
さて、一般的な教科書が「近代」というのは、大体フランス革命くらいから第二次世界大戦が終わるまでと言われています。
その区分が役に立つかどうかはともかく。
日本の場合は江戸時代という微妙な時期があるので、江戸時代が「近世」と言われるか「中世」と言われるか、「近代」と言われるかは比べるものによってまちまちですが。
#江戸時代を「中世」と言う人は、多分に
時代劇とか大河ドラマとか、
江戸の文化レベルを誤解している人が
多い気がしますが。
そして、大体「近代」の象徴は「市民革命」「現代国家」「資本主義」ですかね?
どれも「列強」と呼ばれる政体、あるいは現代の「先進国」と呼ばれる国家は、大体この力を身につけたものと言えましょう。
共産主義?
ここらへんは、彼らが先進国と言えるかどうか、、、資本主義ではないと言えるかどうか、、民主主義と言えるかどうかはまちまちでしょう。
まあ中身によりますね。
彼らが科学技術が発達しているか?と言われると、まあそんな気がするけどそこらへん古代国家の科学への投資っぽい気もするし、、資本主義っぽいルールで投資も利益も出ていて
「でも投資者は資本家ではないんです!同志諸君です!」
と言われてもね。
偉そうにふんぞり返られた「~書記長」という人達を見たらね、、、その「~書記長」より「ビル・ゲイツ」や「ジョブス」より清廉潔白かと言われるとどうもね。
私的には、上の三者全てが好きとはいえませんが、~書記長よりなんぼかましに見えます。
~書記長の方が市民革命で吊るされるような悪人に見えます。
なんにせよ共産主義は資本主義のアンチテーゼらしく、しかも微妙に王政っぽい感じを残しつつ資本主義に従属している存在と言って良いでしょう。
まあとにかくも、時代は近代も後半に入り、現代につながる景色、人間の歴史全体からは1%に満たないであろうごくごく最近に突入しました。
現代の象徴である「コンピュータ」「自動車」「電車」「巨大ビルディング」につながるものが、どんどん出来上がっていく時期です。
ついこの間、「産業革命」と呼ばれる1760年代~1830年代にかけての産業の発展は、ヨーロッパを列強に押し上げたと申しました。
で、それは一言で言うと「蒸気機関」。
そして蒸気機関な紀元前から発見されていたのに何故に今更出てきたのか?
それはイギリスという石炭が豊富にあるという背景で初めて意味を持つものだったからです。
燃料は別に木材でも良い、木炭でも良い、何でも良いのですが、それを蒸気機関にくべて有効な動力とするのは、それこそ掘るだけで気軽な燃料になったからです。
加工もせず、生乾きのまま放り込んでも事故も起きずに一定の熱量を取り出せる。
もちろんそれ以外にもいろいろ理由はあったのでしょうが、何にせよコストというものも重要な位置を占めていたのは間違いないでしょう。
それと同じようなことが19世紀も半ばを過ぎてから起こります。
ここらへんは異論がいろいろ。
意見はこんな感じ。
・第二次産業革命などない、1760年代からの一連の流れである、
・1871年から大量に鉄鋼を作ることができ、重工業へ移行したからだ
・ドイツで化学、医学分野の産業が興ったよ!
・紙の考え方が変わって大量生産になり、関税がなくなってからだよ!
・製造ライン、大量生産という考え方の工場がアメリカでできたよ!
・自動車!電気製品!
まあいろんな意見はありますが、別に歴史は歴史学者にわかりやすく紡いできたわけではないですがね。
解決したい学問によっていろいろなあるのは当たり前。
ただ個人的には、運河や巨大建設、造船、大砲で鉄鋼生産量が増えて、重工業化するのは当たり前っちゃ当たり前。
紙だって、日本人を考えると関税化しているのがそもそもおかしい。
たくさん作りたかったら大量生産、ガイドやベルトコンベアも当たり前。
(労働者や工員が一段階悲惨になった理由で後年を考えると一つのマイルストーンですが)
そして「重工業」「化学」「医学」「自動車」「電気」に纏わるものが「石油」という存在です。
イギリスに石炭があったように、アメリカに石油があり、それが次のステップに押し上げたものと言えましょう。
日本はその直前(あるいは直後)に維新がおこったのは運が良かった。
第二次産業革命の結果を享受するためには、幾ら識字率が高い日本でもさすがに面倒だったでしょうから
そして大量生産をする必要のある産業は、まずは「自動車」産業で、それが全ての産業を押し上げるきっかけとなります。
さて、石油ってなあに?
というところから行きましょうか。
石油がどのようにできたか?という命題は実は解決していません。
何となく「百万年以上の長期間にわたって厚い土砂の堆積層に埋没した生物遺骸」だろうなとは察していますが。
それは「石炭」と同じですね。
石炭と共に「化石燃料」と呼ばれます。
太陽光による二酸化炭素の光合成で出来た植物、藻などの有機物が海底に堆積し石油になったというのが現代の一番有力説?
子供の頃は「石炭」は植物の化石、「石油」は動物の化石と教えられましたが、どうも石油も植物の可能性が高いらしいです。
私の死ぬ頃はまた新しい説が出来ていますかね?
それ以外の説では、こんなんありますね。
もともと宇宙に炭化水素が多くて生物関係なく比重が軽くて寄り集まって出来た説、
石油分解菌はそもそも生物を石油に分解するんでなくて、無機物からでも作るよ?説。
ちなみに石炭は時代によって材料は違うようです。
3億年前~2億年前はシダ類やトクサ類、2~1億年前はソテツやイチョウ
森林が埋まって堆積したら石炭と考えてよいようですね。
なので国によって石炭の特性が全然違う。
この石油は結構古くから使われています。
これも石炭と同じですね。
イギリスでは10世紀ごろに石炭を燃料として燃やして公害問題になりましたが、石油も4世紀ごろ中国で使われてます。
戦国時代は上杉家は出来の悪い燃料として使っていたという痕跡もありますので、まあまあメジャーなものだったのでしょう。
「灯油」が昔はゴマや魚や鯨から取り出した油の意味でしたが、現代の「灯油」は石油から取り出した、ストーブの燃料であることからお察し。
一躍注目されたのは、イギリスで産業革命がおこり、水車や風車の代わりにポンプや工場の動力、帆船の代わりに蒸気船、といった既存の動力が置き換わっていった延長です。
蒸気機関、外燃機関は巨大なパワーを出せる代わりにガタイも大きい。
エネルギーを取り出す炉と、それを蒸気にして動力に変えるピストンがどうしても別になってしまいますから。
それでどうしても置き換えられなかったのが「馬車」の代わりの「自動車」。
陸上交通で使用できたのは蒸気機関車までで「蒸気自動車」はとっても困難でした。
でかいは燃料は扱いにくいは重いわ。
そこで小型の「内燃機関」に注目したのが疾り。
最初の燃料は天然ガス。
イギリスでガス灯といった灯りに使われていましたが、それが爆発しやすいことに目をつけて使用してみました。
農家の小型エンジンとして重宝していたのです。
次はアルコール。
フォードT型モデルは1ガロンのアルコールで34マイル走行して、全世界で1500万台を売るベストセラーとなっています。
次がガソリン。
実はガソリンは石油から灯油を取り出す際の厄介ものでした。
マジ爆発しやすいし災害の元。
1863年、ジョン・D・ロックフェラーがオハイオ州クリーブランドで石油精製業に乗り出して灯油を販売していたのですが、石油から灯油を採った後に残るガソリンを産業廃棄物として夜陰に乗じて川に廃棄していたのです。
ロクでもない奴ですね。
本当にロクでもないやつで、ライバルを蹴落とす、えげつない政治工作をやるとか彼の人物伝はまさに「金ぴか」時代のアメリカを象徴するような奴らです。
#一方で慈善事業にも積極的でした
ロン・チャーナウ
「彼の良い面はとことん良く、
悪い面はそれと同じくらい悪かった。
これほど矛盾した人物は他にいない。」
現代でいえば「トランプ大統領」の取り巻きというべきか。。。
が、これを内燃機関の燃料として再利用することを思いついたのは偉いです。
内燃機関の燃料は、例えば現代でもロケットやミサイルはアルコール系が理想なように、アルコールが一番都合が良いのです。
しかし、やはりコストには敵わない。
彼は、今まで捨てていたガソリンを非常に安価で販売することになり、ほぼ全ての自動車がガソリンで動くようになります。
#ついでに彼の悪名がとどろく。
アメリカの禁酒法はアルコール燃料を
排除するための彼の画策という噂もあります。
石炭を分離してガソリンを作るのはとっても難しいですが、液体である石油は沸かして蒸留して分離させるだけ。
まさに石油がメジャーになった理由です。
そして悪名を轟かせたのがヘンリー・フォード。
自動車のフォード社の創始者です。
アルコールエンジンで富裕層のモノだけだった自動車を、ガソリン普及で庶民のものとし、売れに売れたT型フォード。
富裕層相手の手作りの自動車3,000ドルから4,000ドルを、一気に825ドルにしたのが彼。
そのために採用したのが「オートメーション」
この工場で働くの工員は、来る日も来る日も同じ場所で同じ作業、
ある人はベルトコンベアから流れてくるエンジンにブロックを置き、
ある人はベルトコンベアから流れてくるエンジンのネジを締め
ある人はひたすらペンキを塗り...
精神的におかしくなった工員多数だったそうな。
でもそれは結果論で、私としてはロックフェラーほど彼の印象は悪くないです。
彼の工場の労働者は破格の待遇でした。
従来の賃金のほぼ2倍、熟練労働者は更に倍、その労働者は裕福になり、T型フォードを購入してくれる優良ユーザーになってくれて更に発展するフォード社。
ちなみに差別が一番激しい時期、黒人を一番積極的に採用した企業でもありました。
#皮肉なことに後年、ヒトラーも彼を尊敬しており著書「わが闘争」に出てます。
今のフォード車は微妙です。
アメリカの自動車会社としては良い方とは思いますが、トランプの取り巻きとして政治的に画策する経営者の一人でもあります。
GMよりは売れそうな車を作っていますがどうなのでしょう?
もちろん、石油の恩恵を受けたのはアメリカだけではありません。
ドイツのオットーは、カルノーの熱力学を利用した圧縮工程を追加した4ストロークエンジンを実現してパリの万博で表彰されました。
スコットランドのデュガルド・クラークはクラーク式2ストロークエンジンを製作します。
ドイツのダイムラーがキャブレターを備えたエンジンを開発します。
1906年、ロールスロイスが初のシルバーゴーストを製作します。
有名な高級車ですね。
当時は50馬力の6気筒エンジン
昭和天皇の最初の御料車
ディーゼルさんがディーゼルエンジンを開発します。
これで照明が灯油から電気に変わり、だぶついていた灯油が再び脚光を浴びます。
この後も焼玉エンジン、ジェットエンジン、ガスタービン、直噴エンジン、現代に近くなってようやく実現したようないくつものアイデアは、すでに19世紀後半~20世紀初頭の数十年で出尽くした感じ。
アメリカを筆頭に特許で大儲けした発明家がたくさん出現したことも併せ持って、世界が全然変わった様相を示しはじめました。
レースという娯楽も生まれました。
1907年、世界初の常設サーキット「ブルックランズ」
1911年、インディ500マイルレース
1923年、ルマン24時間レース
1929年、モナコ・グランプリ
今でも我々を楽しませる新しいスポーツ
内燃機関は、様々な可能性を秘めてます。
高出力は難しいが、小型で効率の良いエンジン。
今現在でも、熱量という観点ではガソリンエンジンが一番勝ります。
ホンダはガソリンエンジンの正味熱効率45%達成したとか。
多分、一番エネルギー効率が良いのは火薬の爆発だと思いますが、現実的な線では今でもガソリンエンジンでしょう。
#ちなみに蒸気機関は10%以下。それも出力を絞った効率に
特化したもので、普通は5%いかない。
#将来的に重水素とヘリウム3との核融合が実現したら
これが一番効率よくなるかも。
熱交換通さずに直接電気エネルギーが取り出せる可能性大。
80%以上!?
ガンダムの燃料です。
また、対容積出力比にも優れています。
一番すぐれているのはガスタービン(ジェットエンジン)と思いますが、ピストンエンジンでも十分OK!
1903年12月17日に飛行したライトフライヤー号も、12馬力のガソリンエンジンがあってこそ!
ちなみにエンジン製作もライト兄弟が行いました。
この人は世界初の飛行機を製作した栄誉は手に入れたものの、晩年は不幸でした。
弟は早くに亡くなり、兄は飛行機から手を引き、ライトフライヤー号は誰も振り向きもされずに他国であるロンドン博物館に展示され、アメリカに戻って名誉回復した時は兄のオーヴィルも亡くなっていました。
オーヴィルは飛行機を発明したことをとっても後悔しています。
飛行機はまずはたくさんの人を殺した兵器でしたから。
1942年にヘンリー・フォードに対して、自分が動力飛行機を発明したことを悔いる内容の手紙を送り、
1943年にアメリカ特許局設立150周年記念行事に参加した際には、十大発明に飛行機を入れませんでした。
フォードもライト兄弟も良い人です。
ちなみに全く分野を変えて
石油は医薬品、薬剤等々の世界を大きく変えました。
薬の80%以上は石油から出来ていると言われます。
ドイツ企業)バイエルのアスピリンとか有名ですね。
元々カビから発見されたのですが、複雑な分子鎖をつくる材料は石油を改造するのが一番なのです。
この後、複雑な分子を必要とする薬剤、肥料、薬剤から化粧品、石鹸、シャンプーまで化学産業という一分野、現代は更に巨大になっていく産業も石油が出来てから。
ちなみに「薬の80%以上は石油から出来ているから『体に悪い』」はデマですからね。
体に悪いかどうかはモノによります。
というか石油呑んで体に良いわけない。
石油というもともと複雑な分子は、更に複雑な分子鎖を作りやすいのでそうしているだけです。
全く別物です。
たいてい詐欺師は、
石油=ガソリン、公害、毒
というようなイメージ戦略で騙される人に印象を悪くし、
「わが社は飲める洗剤、体にいいよ!」と実は証明されていないことをイメージで隠して買わせる手段です。
まさに印象だけで購買させる手段です。
たとえば「漢方」が良いとか東洋医学とか一番激しい印象操作。
西洋医薬がある副作用があると証明されたからといって、東洋医薬品で副作用がないというわけではないですからね?
むしろ
「副作用が明確にされている」←→「調べてもいない」
「調べていない」薬はもっとひどい可能性を無視しています。
インフルエンザは役に立たないと日本政府が証明した!
ロキソニンはたくさん副作用があるから体に悪いんだ!
特に医療は効果の差がわかりにくいのでこんなデマがあります。
インフルエンザは、なんかその年の流行するインフルエンザの型があっているかどうかわからないから賭けであり、医薬品メーカーが儲けるためにやっているんだ!
→嘘です。インフルエンザのウイルスは常に変化しているため、一つとして型があっている年などありません。たまたま予防しやすい年と、型が合わな過ぎて効果がなかなか出ないということがあるだけです。
どちらにせよ最悪で致命的な「高熱」は避けられる可能性大
医薬品メーカを悪く言いたい人が吹聴していることです。
ロキソニンについて、たまたまロキソニンが流行して出回っているから、その固有名詞に乗じてデマ流しているだけです。
バファリンの方が実はひどい(といってもしっかり副作用はわかっているので悪い薬というわけではない)のは無視して。
芸能人がより叩かれやすいのと同じ理屈で、メジャーなものは悪口を言いやすいだけです。
まあ特に日本の医療関係者は既得権益が激しくて納得いかない連中が多いのは確かですが。
最近は香川県の某野党議員の獣医学会への癒着にムカついてますね。
私は田舎で農家で畜産やっていますが、既得権益のために都会の獣医を優先し、朝鮮半島からの鳥インフルエンザは無視してお金になるものを優先している連中をみているとムカついてしょうがありません。
獣医が増えれば、田舎に来てくれる獣医も増えるのですが、それよりペットブームの獣医優先なのでしょうな。
あ、すいません。
また話が飛んで聞きました。
19世紀後半~20世紀初頭で化学産業が大いに発達するのは、複雑な分子式の薬や肥料が、石油で簡単に作れるようになったからです。
今までは薬は東洋の方がよほど発展していたのですが、それが逆転するきっかけですね。
日本はその直前に明治維新をこなしたのも、運が良かったことの一つです。
ちなみにそれと同様な理屈で、後にプラスチックや衣料用品も発展します。
薬では悪口言う癖に、同じ石油製品であるナイロンを「体に悪い」という奴はいませんね。
それ以外でも外燃機関も変わります。
物体である石炭より、タンクに入れられる「重油」を燃料に使うことがだんだんと増えていきます。
潤滑材やグリースも石油製品。
より複雑な機械を扱えるようになり、寿命も長く、大きな蒸気機関車とかを支える技術の一つ。
硫酸といった硫黄製品
新しい作り方の薬剤は実験や掃除、様々な加工手段として助かります。
ゴム
便利なのは言うまでもないでしょう。
「ゴムの木」よりゴムの原材料として有効で、たちまち有名になりました。
蝋 (パラフィン)
蝋燭も実はこの時代から石油製品。
良い匂いがする蜜蝋とかアロマは高級品になりました。
パラフィン紙としても有効活用してます。
アスファルト
こちらも石油から作られるようになりました。
アスファルト道路は日本の名物。
アスファルトが普及しているのは意外に少なく、他国ではむしろコンクリートがメジャー。
乗り心地が良いのと舗装しやすいのがアスファルト道路。
そのかわり寿命が短い。
これを日本政府と工事会社との癒着と見るか、豪華で車の寿命に貢献する素晴らしい技術かは皆さんの判断で。
こんな感じで石油は「第二次産業革命」と言うにふさわしいほど多岐にわたって文明の発展に寄与しました。
そしてアメリカがメジャー、超大国になるきっかけ。
アメリカはそもそも二流の工業国、南北戦争で疲弊した国。
それを産油国としてお金持ちになった、あんま現代のアラブと変わらない金満な産油国だったのが先です。
一流の工業国になったのはこの後。
ちなみにこの産業構造の激変により、ドイツも著しく発達しました。
元々はイギリスから立ち遅れた時代遅れの職人の町。
しかし、19世紀初頭に石炭、第一次産業革命で投資をすませ、一度投資したインフラをなかなか捨てられない時期の隙間を縫って、石油の世紀の最初はドイツが一歩リードしました。
イギリスが廃れ、いまや工業製品としていまいちなイギリスが産まれるのはここがきっかけ。
「日本だけがなぜ先進国になれたのですか?」
の答えの一つもここ。
石油という新しい燃料や材料がメジャーになる一歩手前で日本はレースに参加できたので。
今回はこんな感じですかね?
次は電気?




