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人間の歴史。  作者: TAK
20世紀に入る前に
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社員一人一人が経営者の気持ちで!

さて世界がヨーロッパで占めるようになり、アメリカは南北戦争で工業化への道を強制され、日本は明治維新で近代化に邁進するようになり、、、そんな世界が20世紀になるちょっと前の世界です。


そしてヨーロッパが世界を牽引すると同時に、古代から続いていた二つの超大国が堕ちていきます。

それが前回の中東であり、今回の中国。

どちらも圧倒的な人口、経済力を背景にした人口、軍事、科学、文化と、その富に群がる周辺諸国とのやりとりでの商業が背景。

ま、当然ながら産業革命で経済力を桁違いに邁進させたヨーロッパに負けるのは自明の理...と片づけるのは浅はかですよね?

過去にだってそういったブレイクポイントは幾らでもあったわけですから。

商業然り、重歩兵然り、騎馬然り、中世的ないい加減な体制でもこの2国は遅れることなく、その圧倒的な人口で追随してます。

ちょっと近世の「マスケット-徴兵」の組み合わせは怪しかったですけどね。

アラブは少なくとも無敵ではなくなってました。





しかし、圧倒的に引き離されてしまった「産業革命」。


今までどおり真似すりゃいいじゃん?


日本人はまさにそうしてもがき、なんとか近代国家となりました。

江戸時代の政権、中世的ないい加減さでいち早くやっていけなくなったこと、娯楽や民衆の地位が高かったことによる文明度の高さ、識字率の高さ、そもそも「日本国」なんてなかったんで(薩摩国、水戸国、仙台国とかが寄り集まったなんか良くわからない国体が江戸時代の日本。当然外交窓口もひとつではない)改めて作るのに抵抗は少なかったでしょう。




でもイスラムはねぇ。

イスラム国がイスラム国である原因、理由が、これで全否定されてしまってます。


ナショナリズムなのか経済力なのか、国家意識なのか国民意識なのか。

何にせよ徴兵され、国軍として国を守るという意識からしてほど遠いのがアラブ。

「王」からしてハーレム作って諸国の美姫の子孫たちで血統さえ怪しい。

千夜一夜物語の主人公がそんな意識を持ちそうにありません。

そして「経営者」という経済団体から遠い帝国の民たち。


それでも少しづつ取り入れ、真似し、ナショナリズムなのか経済力なのか、国家意識なのか国民意識なのか、そういったものを採用してみたら広大なイスラム帝国はちっちゃくなり、「トルコ共和国」という二流のヨーロッパだか中東だかの国になってしまいました。

それ以外の昔はイスラム帝国だったところは、、、今では先進国とさえ言われていないです。

イスラム教は、かっての科学の頂点だった国の宗教とは思えないほど邪魔な存在ですね。

我々が、かってイスラム教徒が近代ヨーロッパをせせら笑えるほどの科学を持っていたとは想像できません。

「ルネッサンスはローマを復興させた行為」が定着し、イスラムから教えを乞うた留学だったことなんて忘れられてました。

トラックで自爆、子供にAK-47を持たせて異教徒を殺す、今ではどうやってあの宗教で科学を発達できるのかさえわかりません。

きっと十字軍の頃はキリスト教徒がそう思われていたでしょうが。

そんな世界がアラブ。



では中国では?

それが今回の話。







さて、中国も歴史が始まってずーーーーーっと世界の中心だった国です。

多分想像以上に。

だっていきなり歴史年表で「秦」という他国とレベルの違う国が出来ている時点でおかしいじゃないですか?


多分、古代史以前と言われる夏・商・周だの、秦の元々の国々が、世界で「帝国作ったぜ!」と誇る規模のものだと思いますよ?

「東周英雄伝」とかありましたが、彼らが群雄割拠していた数千年前に、すでに他地域と比べて圧倒的な文明度を誇っていた地域だと思います。

中国5000年は伊達ではない。




そして世界の潮流に乗るのも造作もない。

その人口、軍事力、経済力、科学力で圧倒します。

中世フランスが高価すぎて揃えられない「弩弓」を、古代と言われる秦の時代で主兵力として揃えてます。

「騎馬」という主兵器に悩まされたら、武帝はそこらじゅうに牧場作って、馬たくさん飼って解決しました。

モンゴル人に至っては、占領したは良いものの、いつの間に「元」という中国の王朝になってます。

アラブ商人を跳梁跋扈させて、それがいつのまに中国人に成り代わり、商業もなんか良くわからないうちに取り込んでます。



何より恐ろしいのは、「秦」という政権が出来てからその身分や人口構成も、政治体制も、基本的に変わっていないということです。

いまの共産国家でも同様かも。

帝を中心とした中央集権国家。

人口の殆どは「農奴」かそれに準じる人達。

商業、軍事的な変革でもその人口構成は大きく変わりません。

あまりに人口が多いため、あんま他国に合わせても大した大手術は必要ありません。

馬が必要なら馬を作り、商人が欲しければ商人を作り、工業が必要であれば職人を作り、12世紀ではその人口構成のまま水車を利用した大量生産できる工場まで作ってます。

「紙」を発明したのはどの国か?なんて問と関係なく、当時のイメージは紙=中国。





組織学、軍事学、経済学というものを学んだら「それは当たり前」と思うかもしれません。

こういった学問を習うとでてくるのが「ラインアンドスタッフ」。

たいてい「組織」というものの元祖は「軍隊」です。

何しろ古代国家で一番大きい組織は軍隊ですから。

(次は官僚)


ライン。

将軍がいて、千人隊長がいて、百人隊長がいて、数人を率いる組頭がいて。

会社に置き換えると、社長、事業部長、部長、課長、主任というところでしょうか。

こうやって将軍や社長が「何かをやりたい」と思ったら、その下のラインにバラし、詳細化して任せるのが基本です。

ファンクショナル組織とか言いますが、実は基本は同じ。

目的と人員構成で、階層レベルや率いる人数も変わります。


「平等」とか「フラット組織」とか左巻きの人が好みそうなのを提唱する人は居ますが、上手くいったためしがありません。思想と、マウンティング行為と、組織の必要性や詳細化を混じらせるので、むしろ複雑化し、組織の維持だけで多くのリソースを割くのでロクな結果になりゃしません。

「平等」とかの名分にリソースを割いている共産国家なんて良い例ですね。

「資本主義者や拝金主義者はけしからん!」と言いつつ、けしからんお金の代わりに、賄賂や派閥、秘密警察や銃弾で結局ラインを作っている連中を見ていると良くわかります。


しかし、こういったラインで構成された組織は脆弱です。

ラインの途中に無能がいると崩壊しやすくなります。


あほな親戚を王に据える愉快なナポレオン一家とか、あるいは卑近なところではアホな課長を思い浮かべるとわかりやすいですかね?


そうでなくても自分が社長だの経営者だの、将軍になることを思い浮かべると大変です。

これを上手く運用するのならば、理屈として将軍は全てを知ってなければなりません。

もちろん詳細化するまえの段階で良いので粗々で良いでしょうが。


たとえば現代戦では、陸海空、海中から宇宙、対空戦から天候、海岸の干満まで知識が必要です。

それを一人では無茶ですね。


それをスタッフ、参謀、秘書という人が将軍(もちろん部長でも課長でもひつようならあてがう)に助言し、肩代わりします。

ちなみに私は、軍隊ではひたすら天気を占う人でした。

空、高空、高高空から海上、海中、上陸地点の干満まで。


あくまでライン上には載っていない。

ひたすら将軍のサポートなので命令系統にはありません。

しかし、あくまで将軍の肩代わりなのでその将軍が無能すぎると参謀たちが窓口、音声代わりにラインに口出すことになります。


権限ないのに生意気!


責任ないのに生意気!


それが秘書セネカだったり、宦官の専横だったり、あるいはナポレオンの奥さんもこの役割担っていたかも。

ラインとのトラブル多いです。

たとえば社長に上申して、社長ではなく秘書に却下される、バカにされるというトラブルを思い浮かべていただければ。

#ちなみに中国の「宦官」は有効な制度ですからね?

 三国志でだめになったところだけを抜き出すとロクでもない人達に

 見えますが、それは目立つダメになったところをピックアップした

 だけです。

 曹操の祖父「曹騰」は格好良い有能なことばかり聞きます。

 見事なスタッフとして誰からも愛される官僚。


ドイツ陸軍の強固さは、その強力な参謀団、参謀教育にあるとも言われてます。

あるいは両脇に常に対立しそうな副将を立たせ、意見は悪いことでも必ず言わせ、孫権とも言えるかも。

もしか、わざと自分の悪口を言わせ、それを褒め、悪いことを言わない、おべっかだと即座に左遷する信長?

必要なことに口出す、余計なことに口出さない、参謀団といったスタッフがしっかりしていると、有能な人はより有能に。ちょっとした無能でも補い、崩壊を許さない強固な組織になります。




更に、サービス部門、、なぜか会社組織では「スタッフ部門」「コストセンター」「アンプロフィット」とかいわれる考え方。。。ようするに人事部や経理や購買、庶務とかがここ。

軍隊でも直接軍事に関わらない、下支えをする組織をこう呼びますね。

ラインから外すことでライン部門の負担を減らす。

ちなみに憲兵や秘密警察とかもこちら。

この組織があるおかげで将軍やら社長やら、ライン上の者たちは負担が大いに減ります。

しかし衝突も多い。

だってコストかかるのに儲けない負担コストばかりかかる部署。

あるいは俺の苦労は何もわかってくれないとぼやく経理部。

衝突はわかりやすいですね。


この部門の欠点はそこらじゅうの共産国家でわかります。

共産国家は国経営より「正義」が大事なんで、ここに大きくコストをかけます。

秘密警察が小さい共産国家ってあんまないですよね。

もちろんなきゃ困るのもわかりやすい。

課長、部長が面接までして人材を発掘するのは悪夢です。

人事部は結構事務作業多いですよ?

法律に直結しているので、法務部か?と思う程法律に詳しいし。

というか、コスト部門の人は大なり小なりライン部門を「バカだなぁ、こんな程度の知識もしらんとは」と思うはずです。

この文句の大小がコスト部門の存在意義の鍵。

なければそもそもそのコスト部分の存在意義ないですし、あんまり多いとそのコスト部門が機能してね?と怪しいですし。





まあ突然みょうちきりんな学問を持ち出したのは、それこそ孫子が産まれる前からこういう概念が中国であったんですよ。

そして時代に合わせてその加減、割合をかえて生き残っていると。

モンゴル人が「元」という王朝を建てて中国人になっちゃうわけです。

現代の科学でも理解できる組織の強固さ。


ちなみに日本は、こういう組織作りがダメな民族の見本です。

帝国陸軍の参謀団とか駄目レッテル貼る人いますが、それどころではない。

ライン・スタッフ・サービス、こういった枠作りはどんな組織もいい加減。


「詳細化」ということは全部の責任をもたないといけないし、責任を取らなければならないのに、なぜか責任を回避する社長...いったい回避したらなにか良いことあると思っているのでしょうか?

「責任がない社長」が存在できる珍しい国。

戦国時代から軍監という曖昧な参謀。

ラインまで率いるスタッフ。

なぜか「これくらい知っとけよ」と人事にラインまで理解させようとする「分業」の意味が解らない一般社員。


「社員一人一人が経営者の気持ちで」


とんでもなくふざけたことをしゃあしゃあという社長。


分業の意味が全く分かってませんね。

百歩譲って、自分の上下左右(課長だったら社員のこと知るべきだし、部長のこと知るべき)は知識が必要でしょう。

やり取りする、活用するコスト部門を理解することは会社全体を理解するようなものかもしれません。


しかし全部を理解しないと回らないラインって。。。


そういう滅茶苦茶な組織でも、社員一人一人の能力が高いから何とかなるのか...そうなっちゃうから組織を維持する人達が無能なのか...ある学生アルバイトがある店舗の経営まで携わり、そのバイトが辞めたら潰れるとか...そういう話も良く聞きますが、組織の在り方として如何なものか?






まあいいでしょう。

言いたいことは、古代史以前から現代でも通用する中国の各政権が強固なのは、こういう面でも良くわかります。




それ以外にもたくさん。


とにかく肥沃で人口がたくさん。

黄河と揚子江に挟まれた肥沃な地。

各国が数万で戦う古代や中世の世界で100万の軍隊を運用できる国。

もっとも朝鮮半島を攻めた時、その100万の軍隊で敗けましたが。

大軍なのでどうしても装備の質や戦術という質の面では劣りがちですね。

大人数に装備を行き渡らせるのは大変ですから。


これも現代に通ずる?

そういえば「バトル」という現代戦のゲームが1990年代にあったのですが、質が劣るので中国は肝心なところでは負ける、多いのでいらないところは必要ないのに勝手に占領する困った軍隊でした。

まだソ連がある頃、外交では共産国家っだけどソ連の敵という敵にも味方にもなる軍隊でしたが、私は絶対に敵にしましたね。

敗けてソ連に食い込まれるととっても面倒でしたもん。





そして他地域では、緯度や植生が違うと交流が少ないのですが、、、

たとえばメキシコと北アメリカは古代ではほとんど交流がない。だって狩猟を思い浮かべればわかりますが、古代では同じ生活が出来るならどこまでも広がりますが、トウモロコシが育たない地へわざわざ行く理由がわかりません、、、

しかし中国ではそれが起りますね。

どこまでも交流しやすい地、南は米、中央で麦、北はあわひえ、さらに北の牧畜。

文明がとっても発達しやすい地です。

商業という移動する目的が出来る前に、すでに文明を発展する機会がたくさんです。

肥沃な地の余剰人口は生産以外の従事者をたくさん食わせられ、さらに科学が発展します。





更に強固であるだけに崩壊も激しい。

漢が倒れた時、唐が取れた時、宋が倒れた時、モンゴル人に攻められた時、モンゴル人が逃げた時、政権崩壊はド派手、そのたびに組織は改良され、時代にあった組織として甦ります。

当時の民には大変だったでしょうが、自分を作り変える時期に来たら大崩壊。

結果論として改善しやすいイベントばかりでした。


トップの人種は、あるいは国民も?遺伝子が全然違うことが多々ありますが。。。

戦乱の世は、漢民族代表、女真族代表、モンゴル代表、オアシス国家代表、チベット代表、南蛮代表、ベトナム代表が争い、死屍累々ですが。。。。


科挙という定量的な試験で門閥をなくす、商業的な制度を追加して商業を積極的にする、政教分離の制度で宗教の都合を政治に入れない、通信網を発達させて巨大な帝国に神経を張り巡らせる、オアシス国家/海運国家と密にするための貿易制度。


明治維新をやるほどの作り変えをしたほどの激変を何度もやって中国の長い歴史を続かせたのです。

中央国ミドルアースとはよく言ったものです。

世界は全て中国の物。

皇帝とは王の王。

中国の外交は、自国、属領、友好国、非友好国。

諸国の王に君臨するのが王の王である皇帝。

こうやって何千年も生きてきたのです。

本当に生きていたどうか、、、漢民族など現代では欠片も居ず、歴代の皇帝は外国人でも「生きていた」と言えるのならばですが。







そんな巨大な国が堕ちていく過程は、当然ながら彼らの強固さをスポイルする理由が積み重なったから。

しかし、実は中東と違って中国はとっても強かった。

それが幸なのか不幸なのかはともかくとっても強固でした。


産業革命で経済力は二流に落ちたか?

実は日清戦争どころかWW1あたりでも経済的には非常に上位です。

産業革命で桁外れの経済力をヨーロッパは身につけましたが、中国は元々が桁外れ。



科学が二流に落ちたか?

アヘンが周辺諸国ではただの薬剤なのに、中国だけは麻薬なのも医学の発達の所為でしょう。

水力ですが工業だってかなり昔からやってたし、職人の質もとっても上。



軍隊は?

正直、質の面では二流どころか二.五流以下。

マスケットもロケット砲も、大型船舶も彼らの発明品なので対応はできますが、そもそも弱い。

でもなんたって巨大です。

アヘン戦争と言えども、冷静に考えれば英国に河川からちょびっと蒸気船で撫でられただけ。

正直、アヘン戦争の敗戦は数字から言えば「気持ち」程度の問題。

敗けたは敗けたのでしょうが1%も戦っていない小規模戦ですね。

叩かれたところが首都ということを除けば。



皇帝、官僚、軍隊、商人、ほんの数パーセント以外はほとんど農奴な国家体制は、正直揺るぎない状況です。

それが現在の共産国家まで続きますが。




しかし、現代の中国の評価は毀誉褒貶というか、実はいつでも中国は大きく見られるか小さく見られるかのどちらかなのですが、まあ「劣った」国とみられます。

果たしてどの国に敗戦したのか、守ったのか、評価が分かれる戦争ばかりしているのかはともかく。


なにしろ現代国家の国力の指標となる「自由」、「民主主義」、「科学」、「経済」、遜色ないのは確かですが、彼らが先導する何かはこの頃からなくなってしまいました。

中国は先進国に追従することで生きている国なのです。

まあ先進国全てが滅んで中国になった時、中世以下の体制で国家運営すれば良いだけなので、相変わらず中央国ミドルアースなのかもしれませんが。


そこらへんが中国が劣ったように見える感じ。

かって中国が先進国で超大国なのはどうしても思い浮かべず、アヘン戦争ではイギリスにボロ負け、日本にボロ負け、ベトナムにボロ負けというイメージはここら辺が原因でしょうか?


実際、中国人の特許出願率が世界一になっても薄ら笑い、かっての「超大国」は、現代の我々は「超大国

(笑)」という国になってしまいました。

共産主義(笑)というラベルが外れるまでこれが続くのでしょうね。

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