むかしあこがれた世界四大文明となんとかの七不思議。そしてユリゲラーは今何しているのだろう。
さて、今から1-2万年くらい前から定住がはじまり、1万年くらい前から耕作が始まりました。
そして定住したら住所や戸籍っぽいのができるので隣村と話や手紙やらをはじめられるようになり、スナフキンやら高倉健みたいな風来坊やら風流人を捕まえて村はどんどん大きくなり、鍛冶屋やら道具屋やら農耕しない専門職が産まれ、記録も教育もできるようになり、国造りの神話の元ネタとかもこの頃から始まります。
え、国造りはさすがに早すぎない?
うーん、わかりません。
でも例えば魏志倭人伝(8000年後と随分と後の話ですが日本はまだまだ古代でしたから。それくらい世界と日本は文明の差があった)でたとえば対馬から邪馬台国までの過程にこんなに国があります。
つぎに斯馬国がある。
つぎに已百支国がある。
つぎに伊邪国がある。
つぎに都支国がある。
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なんか21国くらい並びます。邪馬台国の謎とかは徳川埋蔵金並みにいろいろやっていますし、九州にあるんだ、いやいや近畿に、いえ山陰でしょうとか皆さん楽しんでいるでしょうけど、随分とたくさん国ありますね。
ということは随分小っちゃい地域を国と呼んでたのでしょうね。
更に聖書となると、聖書アラブ紀元説とかあります。
聖書はパレスチナではなくアラブはアシール地方にあったとか。
聖書に出てくる地名とかそのままあったり、火山の記述があるのにパレスチナにはないとかいろいろあって言われている説です。さて、Googleマップでアシール地方を引いてみると
...ちっさ。
なんか聖書の荘厳な感じとかGodとか奇跡とか預言者とか海を割るとか大スペクタクルをこの地方に当てはめると、随分と村的なちっさな物語になります。
東京の日野村に偉大な預言者が産まれ、
多摩市に人質として拉致られ、
多摩市長に疎まれ殺されそうになったので
多摩川わたって府中市に逃げ延びました。
そして約束地、八王子に偉大な帝国を打ち立てたのでした。
...なんかルート20とかスペクターとかアーリーキャッツ戦国物語並みにスケールのちっちゃい話になってしまいました。
いえ、別にユダヤ教徒やキリスト教徒やイスラム教に喧嘩売るつもりはないんですけどね。
ただ日本神話も同じですが、神話が矛盾だらけで謎が多いのは当たり前のことです。
大昔から語り継がれて、何人も編集し、編纂し、事実を伝説に変え、そうなると根っこの根っこはここら辺から始まってもおかしくありません。
そして過去の「国」が現代の市町村レベルなのも理屈的にはわかります。
そもそも日本語で「国」はヤマトの宮廷に対して半属半独立の関係にある地方を意味しているので、独立しているものではなかったりします。
それが後付なのか元祖なのかはわかりませんが、地域単位でまとまれば国と言い、それが従属したり離れたり、様々な形は後付で曖昧なので良いのだと思います。
ちなみにたまたま痕跡が残っているので「世界最古!」とか「俺が一番!」とか言われますが、100年オーダー、1000年オーダーの横軸の年表で見ると、世界中でだいたい似たような感じで、似たような時期に始まったでしょう。
そもそも日本だって三内史跡だけとはとても思えません。たとえば千葉とか静岡とかも定住地があってもおかしくなかったという説多数。
どちらにせよ6000-7000年前には国っぽいものがたくさんできていたでしょう。
伝説の始まりもここらへんと推定しているところが多い。
そもそも記録や口伝って集団が出来た1万年くらい前から即時に発生していたでしょうし、神話って多分そういったことからどんどん重ね書きしていったイベント集ですもの。
そして神話から推定できるイベント、時期はここらへんからどんどん後付されている感じがします。
文も後付されてるので矛盾やかぶせ、違和感がどんどん増えてくるのです。
たとえば日本の神話の主神がアマテラス、スサノオとか、そして目立たないツクヨミなのが妙ですよね?
アマテラスという太陽神の対は月黄泉だけで良いはず。
多分、
スサノオは実在した英雄、
アマテラスがそもそもが太陽神なのを、巫女っぽく実在した英雄と重ねた人、
ツクヨミはあまり書くことなかったので相対的にちっちゃくなってった。
イベントに出しにくいし。
こんな感じの重ね書き?
あるいは聖書も
アラブの小さな一地方の話
だけど、話にハクつけたくて当時の超大国エジプトに書き換えてみた、
船で渡ったんだけど面白いんで海を割ってみた
とか、
そうして矛盾っぽく謎っぽくなっていたんだと思います。
ちなみにどうでも良い話。
世界で現存する最古の国は日本です。
ちうごく4000年だとか5000年とかあったらしいですが全部滅んでしまいました。
さて、その後に寄り集まることで平準化され、地域の気候や産物で特徴が現れ、なんだかんだ弱肉強食でしょうから襲い、奪い、あるいは奪われないように寄り集まって集中し合って。
でまあ「文明」とやらでなんか文化的なものが集まった特徴づける言葉が出てきます。、
まあ私自身も
文明って何?
ってわからないんですけどね。
そもそもニューギニアや青森の集落が文明ではなくて、後の4大文明が文明であるという根拠はわかりません。
それに、ある日突然
「さ、これからエジプト文明がはじまりますよ~」
ってなこともなさそうです。
多分、こんな感じ。
・そもそも人類は現代のように
発達する過程はほんの2千年とか
安易な長さではなく数万年だった。
・狩猟採集から耕作やら林業やら、
実に時間がかかって少しづつ
狩猟できる技術、
移民できる技術、定住できる技術が
貯まっていった。
#だから数万年前に古代文明とか
あったとかは戯言ですし、
人類の歴史の重要な
部分は、最近の2000年では
なくて、数万年前の火を
使ったり、工作を始めたり
何万年も熟成させた結果。
↓
・集団「村」ができる。
みんなが集まって専門職も
出来上がり、記録も始まる。
↓
・「村」や「村の風習」やら
「文化」「風物」なんか
特色あるものが発生し
寄り集まって、ばらけて
等いろいろ平準化されて
洗練される
↓
いくつもの村を統合したり、
守ったり、契約したり、
評判の美人を娶ったり
それが英雄物語やら
物語が出来る。
そして口伝え、編纂で
現実の言葉に変えたり
現実の英雄と置き換えたり
追加したり、
だんだん変質していく。
↓
・もともと歴史という数百年
オーダーでは科学技術だの
耕作技術だの、かなーり
広い範囲で伝播される。
たとえばマルコポーロだの
ミクロで瞬間なポイントでの
東洋と西洋とがやり取り
するのは困難だけど、
何だかんだいって
伝言ゲームで、
「この麦の種はおいしいべぇ」
は数百年オーダーで
伝わってると思う。
(オーストラリア、
アメリカ大陸は
交流がなかったので
底上げされない
ここらは見事なほど数千年
出遅れてます。)
↓
神話という、科学なのか
イベント集なのか覚書なのか、
注意書きなのかも境目ない
書物が、さまざまなところで
便利、おもしろいと採用される
↓
・そういう 記録がまだ残っている
ところ、大々的に残っている
ところ、広範囲で残っている
ところで特徴づけられるところが
「文明」と呼ばれる。
こんな感じ?
さてそういう考えで行くと、
「世界四大文明が始まって、それが伝播して~」
的な考え方は妙ちきりんな考え方なのがわかります。
そもそも良く内容を見ると、同列に並べるものでもないし。
まず、米や麦をはじめて耕作したところがどこかはわかりませんが、その4大文明な場所ではないと思います。
けっこういろんなところから総花的に花開き、そのうちで一番目立ったのは中国なので中国発祥といわれているだけだと。
そんな観点で4大文明を見ると
エジプト...
人類発祥がアフリカだから一番最初の文明はそこから近いエジプトってのがそもそも間違いです。
ナイル川があるし、その奥地(アフリカ北部)と海岸域での全く別な文化が融合できる、そもそも肥沃ってので後に強大になるのはわかりますが、そもそも古代では水害、塩害、衛生の観点で悪地。
きちんと医療制度、灌漑技術がないとなかなか花開きません。
なのでそこが最初とは考えにくい。
人間の分散がインドと考えると、そこから近くもないし、サハラ砂漠以南のアフリカ人が流れ込んでいるわけでもなし。
洪水が起こる、伝染病が起こりやすい湿地は古代の考え方は悪地です。
灌漑できる技術が出来て初めて肥沃と言える土地。
ここが人類発祥とかはなし
インド...
火山大爆発で人間が分化した最初の地なので、ここが一番最初は言えるかもしれません。
しかし、この場所は後世で他の3大文明と考えると大きく見劣りした結果しか残していません。
ここが強大になったのはかなり後です。
中国にもメソポタミアにも影響されやすい土地ではありますが、それでも強大な帝国を後に出せないところから考えると、たまたま他の地域と同じようにかなり発達した集落、村落が多数あったので「世界XX大文化」と言ってたけど、世界4「大」文明と言われるほどでもない。
メソポタミア..
こちらは遺跡、証拠から考えると一番最古の文明だと言われています。
でも、祭壇、水道、そこかしこインドの遺跡とかに原始的なものは似てます。...
もちろん、数百年レベルでずれたりするのでどちらが最初とかはわかりませんが。
明確にわかっている世界最古の国はこちらではあります。
また、その後の歴史でローマがあった時以外は中国と共に世界の中心ではありました。
まさに世界4「大」文明。
文明発祥と言っても良い国。
文明とはなんぞやを横に置いといても。
中国..
ここも文明発祥とはなんぞやという話になりますが、農耕、肥沃、しかも米、麦、粟、ヒエ、すべての穀類をつくり、それぞれ交流がある広大な土地はここだけです。
そして農耕のはじまりもここじゃないかと言われるほど痕跡多数。
長江、黄河だけではない肥沃な土地が延々と続く土地。
インドとどっちが先?とか、中国が最初だっけ?とかはともかく、今までわかっている歴史の中、ほぼ世界の中心だった場所です。
「まん中の国」と言われるだけあります。
中国4千年だか5千年だかのほとんどの時期は最大規模の帝国と文明、技術を持っていたところ。
素直に大帝国をいち早く作っていますし。
「世界」4「大」「文明」の全ての言葉がふさわしい、堂々と名乗っても良い土地
まあ中の人は争い、強奪、殺戮、蹂躙、隷属、残酷どころではない体験をしているのであまり幸せな感じはありません。
ということで、いまだに文明とはなんぞやと思っていますが、文明が発生したのはどこかについては、私的には中国だと思っています。
別な場所だとしても、あっさり認めちゃうほどいい加減ですが。
「ちゅうか」..世界の中心国と自から呼称するだけはあります。
今回はここまで。




