表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/12

VOL.5

「所有、所有ですか……」

茫然自失の意味が、今初めて分かったかもしれない。

「ありえません……」

「でも、君のことを気に入ったのは事実じゃないかな?」

「もっとありえません!」

可笑しそうに、ミシェル様が首をかしげる。

「あの子はね、風習のこともよく知っているよ。それに、気に入った人以外には笑顔も見せない。困ったことだよ」

ため息をつくミシェル様を、呆然と見つめていた。

──いや、無いでしょ。だって、あのカイ様だよ?

仮に気に入ったとして、その理由は一つ!

「私を反応の面白い田舎娘だとか思っているんじゃないですか!?」

バン、と思いきり机をたたく。

「だってそうでしょ!? 王宮の人達皆お上品ですもん! カイ様をビンタしたのは私だけだと思いますよ!! どう思います、ミシェル様!」

「へっ!? どう思う、って……」

さすがのミシェル様でも、私のテンションについていくのは難しかった様だ。

「キミはやっぱり面白いけれど、それだけじゃないと思うよ。アレは結構神経質だよ」

立ち上がったミシェル様は、くしゃくしゃと私の頭を撫でた。そして部屋を出ていく。

そして、出て行く瞬間。

「流石に一国の王子をビンタするのは、まずいと思うな」

……はい、反省しております。



「おい、起きろ」

……どうやら、会見から戻った後眠ってしまった様だ。

口を開けて寝ていたのか、喉がカラカラに乾いている。

「みずください……」

相手が誰かも分からないま水を要求する。しばらく間が空いて、

「ほーら起きろー」

水を顔にかけられた。冷たい水が、一気に脳を冴えらせる。

「うわっ、冷たっ!!」

急いで上半身を起こすと、コップを片手に仁王立ちしたカイ様の姿。あれで水をかけられたらしい。寝る前に化粧を落としておいて、本当に良かった。

そこまで理解すると、怒りも沸いてくる。でも、ミシェル様のお言葉を思い出して耐えた。

「せっかく魔法の師を連れてきてやったのに、お前のその態度は何だ!」

と言うことは、後ろのあの人が師匠?

「初めまして! セシル・ルーシー・ヴィトンです。まだ初心者ですが、よろしくお願いします!」

「おい! 無視するな!」

何ですかカイ様。自己紹介中ですよ邪魔しないでください。

「まぁまぁ、二人とも落ち着いて」

おお、カイ様ばかりみてると仏の笑顔に見える。

「僕はカルハリト・ツァーニ。カルでいいよ」

私と同じ、青い髪と紫の瞳をもつ青年は、朗らかに微笑んだ。






なんかセシルがハイテンション過ぎて、作品全体が子供っぽい気がします(気づくのおせぇ)。

もう作者そのものですね。作者も基本的に声がデカいしテンション高いです。生暖かい目で見守って下さい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ