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第一話 レイとシオン

 世界が違えば生き物も違うのだろうか?

 もしそうなら高度な知性を持った生き物が霊長類である必要性があるのだろうか?

 猫や蜥蜴みたいな姿でもいいのではないのだろうか?

 この話はそんな物語


 彼女はどれだけの時間をさまよってきたのであろう?砂漠は広く水もない彼は衰弱していた。意識がなくなっていく中で夢を見た、目の前に蜥蜴や猫みたいな生き物がのぞき込んでいるのだ。体の大きさを考えると彼女自身を丸吞み出来そうな大きさだ。

 ……私は死んじゃうのかな?……目の前の大きな生き物に丸吞みにされてゆっくりと消化されちゃうのかな……?

 その後、彼女は自分の死を悟りそのまま眠りについた。


 次に目覚めたときには知らない洞窟の中に投げ出されていた。

 うぅ……。ここは……どこ……?水が飲みたい……どこかに水は……。

 彼女は洞窟の入り口まで歩き、溜池のようなところで水を飲んだ。

 冷たくて美味しい……こんな水は飲んだことがない……私、死ななかったのね。と彼女は思い、安心した彼女はまた眠ってしまった。

 眠ってからしばらくたってどこからか声が聞こえてきた。

 おい、起きろ!食べ物とってきたぞ!

 その声に呼応するかのように目が覚めた彼女は、ふとその声のするほうを向いた。

 向いた先には意識がなくなっていく間に見たあの生き物がいた。

 大丈夫か?近くの砂丘で寝っ転がってたら干からびるぞ。気をつけな。……っとその前に……、ほら木の実をとってきたぞ。疲れた時はこの実を食べな。元気出るぞ?

 彼女は言われるままに木の実をかじった。

 甘くておいしい……。

 そんな反応に対してその生き物はこう言った。

 だろ!この木の実、俺の好物なんだ!分かってくれる奴がいてくれてうれしいぞ!そこにいっぱいあるから好きなだけ食っていいぞ!

 その生き物が指した方向には小さな山になったさっきの木の実が置いてあった。

 あそこにおいてあるのって食べていいの?と彼女が問うと、好きなだけ食ってくれ。とその生き物は答えた。

 彼女は嬉しそうに木の実を取り、一つ、また一つ、と食べ始めた。

 そんな中その生き物が聞いてきた。

「そういえば君の名前を知らないな~?教えてくれないかい?」

 私は答えられなかった。忘れてしまっていたから。

「もしかして覚えていない?」

 それに対して彼女はうなずいた。

「う~ん。覚えていないか。でも名前がないと不便だしな~。そうだ、レイなんてのはどうだ?記憶を取り戻すまでの間だけレイって名前はどうだ?」

 彼女はそれでもいいよとうなずいた。

「じゃあ決まりだ!俺の名前はシオン。ここら辺の森を仮の住処にしているルエンだ。」


 こうして二人の物語が始まるのであった。

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