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第29話 アルトリア・ブートキャンプ2


「ぼちぼちってところかな」


 アルトリアは、『九六式艦上攻撃機』のコックピット内でポツリとつぶやいた。スロットルを絞りながら、機体を右にロールさせるとキャノピー越しに爆炎が瞬く。

 『海鷹(かいよう)』から発艦した『九七式艦上攻撃機』の雷撃を受け、沈んでいく輸送船から立ち上ったものだった。


 『九七式艦上攻撃機』の後に続くように【Collars】所属の『天山(てんざん)』、四機が編隊を組んでアルトリアの機体の横をすり抜けていく。


 『天山』の編隊は輸送船の真上から侵入すると胴体の中央部に設置された魚雷(ミサイル)を放った。機体の胴体(ボディ)と同じ大きさの魚雷が、尾を引きながら輸送船へ突き進む。


 機関銃を数丁という貧弱な武装しか搭載していないタンカーは、回避することも迎撃することもできず、ドーム型のオイルタンクへ魚雷が突き刺される。

 先ほどまできれいに伸びていたイオン粒子の航跡(ウェーキ)が、爆発とともにポツリと消えた。


 足の遅い輸送船は攻撃機にとって良い標的(まと)だった。


 すでに護衛に従事していた駆逐艦の半数は撃沈。旗艦と思しき重巡洋艦はじめ、その他の軍艦はほとんど戦闘能力を残しておらず、今は戦場を離脱するために遁走していた。


 最も、逃げる艦の黒煙の上がり方を見る限り、ダメージコントロールがうまくいっても数時間。

 すぐに撃沈ポイントとなるだろう。

 アルトリアが冷めた視線で敵艦を見送っていると、不意に通信機が着信を知らせた。


<隊長!!追撃はいかがしますか!?>


 隣を飛んでいる隊の『九七式艦上攻撃機』からの通信だった。

 機関銃によって数か所、穴が開いている。対レーザーコーティングもしていない初期の機体だから仕方ない。しかしどうやら、彼らの精神(メンタル)はメキメキと成長したらしい。NPCの声は随分と勇ましくなっていた。

 血気盛んなNPCからの問いかけに、アルトリアはヘルメットをかぶった首を振った。


「必要ない。攻撃隊は引き続き、敵輸送船を攻撃。拿捕できそうであれば残しておくように」

<了解!!>

「それから、『海鷹』は現時刻をもってポイントAを破棄。ポイントBに急行後、損傷機の収容および負傷兵の治療をするように!!」


 了解と二隻の艦から返信を受け取ったアルトリアは、眼下で繰り広げられる一方的な攻撃にため息をついた。


 現在『海鷹(かいよう)』と『羽風(はかぜ)』の二隻は、敵輸送部隊の進路上で最も近い位置の恒星の陰で待機していた。


 敵に重巡洋艦がいるとの情報があったので、艦隊をレーダーで捕捉されないようにするためだった。どれほど高性能なレーダーを積んでいたとしても恒星から放たれるエネルギーのほうが強大であるため、捕捉するのは困難になる。


 逆にこちらからも、捕捉するのは難しくなるが、そこは航空機を斥候に出して補えばいい。

 そう思っていたのだが、予想以上に敵の護衛艦隊は貧弱だった。ほとんどの艦船が、火力特化の改修で、船足は遅く、対空兵器も申し訳程度にしか装備されていなかった。


 もしかしたらこの輸送部隊は囮で、本隊が別の場所にタッチダウンしてくるのではないかと警戒するほどだった。

 最も、襲撃から小一時間あまり。別動隊が現れる気配はない。


 もう少し骨があるかと思ったが、完全に期待外れだった。これでは、航空隊の訓練にもならない。利益があるとすれば、ポイントがいくばくか入る程度だ。


<おいおい。お前さんは、撃沈ポイントがたんまり。俺たちは艦船への攻撃ポイントと航空機の護衛ポイントでウハウハだろ。それなのに何が気に食わないんだ?>


 つぶやきが聞こえたのか通信機から、レッドリーダーの声が吐き出された。その声はどこか、楽しむような雰囲気があった。


「別にポイントはおいしいですよ。私も最初はそれが目的でしたから」

<最初はか。まぁ、相も変わらずスリルが好きなようだな>

「……チキンレースだって言って、敵艦に体当たりをかますような、どこかの誰かさんには言われたくないですね」

<うるせぇ!!あれはただミスって突っ込んだだけなんだよ>

「はいはい」

<隊長、敵輸送船から停戦信号です!!>


 意外と大きな声で騒ぐレッドリーダーの言葉を聞き流す。そこに編隊の一機から報告が上がる。真っ白な球体が三つ。赤と黒で彩られたキャンパスの上に輝いていた。

 打ち上げたのは、艦隊の中でも一番大きな千メートル級の大型輸送艦だった。


 アルトリアは信号弾を銀色の双眸で見つめながら、不完全燃焼を起こしたエンジンのように気持ちで、呼吸とは関係ないため息を一つ吐いた。


 ◇


 レッドリーダー率いるクラン【Collars】との共同作戦は見事成功した。

 結果的に、数隻取り逃してはいるものの七十隻近い艦隊を撃破、あるいは鹵獲した。撃沈ポイントが多く手に入り、おそらく階級も昇進したはずだ。最も、アルトリアは階級にそこまで執着はなかったが。


「しかし、なんでこんな無茶なことをしたんだろうかね?」


 降伏信号の上がった輸送船へ横付けした『海鷹』の格納庫で、レッドリーダーがコーヒー片手に首を傾げた。その言葉は、自分の機体のチェックをしていたアルトリアだけではなく、攻撃に参加したほとんどのプレーヤーたちの疑問だった。


 その答えは輸送船へ赴いていたNPCと【Collars】のプレーヤーからもたらされた。


「これは、ドラッセンからの支援物資か」

「ヨーロッパサーバーからの輸出品ですか」


 機体の下から這い出したアルトリアが左手でメニューから通信ウィンドウを表示させる。

 ウィンドウの中で、『海鷹』から派遣されたNPCが映し出したのは巨大なコンテナだった。千メートル級輸送船が保有する積載量をいっぱいに使ったコンテナは、『海鷹』の格納庫よりも大きい。


 そのコンテナの開閉扉には、紋章が描かれていた。

 他の船に描かれているゾレグラの赤い三連彗星ではないく、水色をバックに姿の異なる五つの惑星が描かれていた。


 アルトリアの知っているものと中央に位置する星の形が異なるが、それ以外は間違いなくヨーロッパサーバー(ドラッセン)のものだった。しかし、レッドリーダーは紫色の髪をかき上げて、アルトリアの言葉を少し訂正した。


「ちょいと違うな。こいつはヨーロッパじゃなくて、ドイツサーバーからの輸出品だ」

「あれ?サーバー変わったんですか?また、なんで?」

「まぁ。理由はいくつかあるらしいんだけど、まぁ一番は言語の問題だよな。以前はヨーロッパで一つのサーバーだったが、今回のアップデートでそれが五つの小規模サーバーに分割されたらしい」


 ソラハシャの大きな特徴として、ほかのゲームに類を見ないほど多国籍のプレーヤーが遊んでいることがあげられる。それを可能としているのが、様々な言語に対応した高性能の自動翻訳機能だ。特に、ほぼ同時に通訳することができ、ジョークや複雑な言い回しまで網羅している点について、専門家からも高い評価を受けている。


 しかし、高性能ゆえに弊害もある。複数の言語が集中すると、高い負荷がサーバーにかかり処理能力が落ちるのだ。言語機能の異常で翻訳されない程度であればいい方で、最悪システムエラーを起こし、強制シャットダウンをされることがあった。


「以前から、ヨーロッパの方ではちょくちょく翻訳がうまくいっていなかったらしい。まぁ、あっちのプレーヤーはいろんな国からログインしているから、仕方がないと言っちまえばそうなんだが……。今回のアップデートでは、ドイツにあったサーバーをメインに、言語圏の異なる四か国にサーバーを設置したらしい」

「ちなみに、ドイツ以外はどこですか?」

「あぁ。プレーヤーが多い順に、ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、フィンランドの五か国で、星系も五つに割り振られたらしい。で、ドイツはドラッセン星系というわけさ」

「でも、それだと混乱が生まれませんかね?経済とか」


 アルトリアの問いかけに、レッドリーダーは知らないというように肩をすくめた。

 ウィンドウでは、厳重にロックのかかった倉庫を前に、整備兵のNPCが解錠を試みていた。その横では、業を煮やしたプレーヤーが粒子カッターを取り出して切断をしようとして、周囲のNPCに抑えられているところだった。


「そこらへんは、知らねぇけどよ。確か五つの星系から構成される共同経済圏があって、その中だと今までと同様に商売ができるらしい。店舗なんかも移動させるかどうかは、任意らしいし」

「イギリスとか、そのうち経済圏離脱しそうですけどね」


 中に何が入っているかもわからない状況で、粒子カッターで切断するなんて危険極まりないことだ。さすがのレッドリーダーも話をしながら頭を抱えていた。


 一方ヘルメットを脱いで黙々と解除キーを探索していた整備兵が、頬を伝う汗をぬぐうとうなずいた。どうやら、解錠できたようだ。自身の腕につけたウェアブルコンピューターをもって、コンソールの前に立つといくつかのコードを入力する。すると、重々しい音を響かせて倉庫の扉が開いていく。


「お、開いたみたいだな」

 

 分厚い扉の向こう側には、無重力の空間が広がっているようで、ウィンドウに移るNPCが地面を蹴って中に入っていく。


「こいつはなんだ?」

(プレート)ですか?」


 千メートル級の容量を最大限に利用したコンテナの中に保管されていたのは、巨大な一枚の板だった。四方からアルトリアの身長よりも直径が太そうなワイヤーで固定された。


 見た目は、太陽光発電システムのソーラーパネルに似ているが、板の表面はまるで鏡のように光を高確率で反射していた。どうも光エネルギーを発電に使用しているとは考えられない。

 周辺には、これまたロックのかかった小型のコンテナが置いてある。おそらく、付属品なのだろう。


「まぁ。俺達にはわからんな」

「ですね。研究所の学者さんにまかせましょう」


 ここで考えてもいても仕方がないと、レッドリーダーは考えることをすぐに放棄した。それに同調するようにアルトリアもうなずいた。これに関しては、解析を得意とする人物に送り届けるしかできない。


 ◇


「そういえば、アルトリア。お前さんの部隊、あれ戦闘機動に制限かけてやがるな?」

「はい。制限レベルAで基本的に地上機と同等レベルの機動しかできないようにしてます」


 艦橋にいる副長に言って、謎の板をバラセラバルに曳航する手はずを終えた時、唐突にレッドリーダーがそう問いかけてきた。彼はいつの間にか訓練用の魚雷の上に腰かけていた。金属の上に座るとは、冷たくないのだろうか。


 それはともかく、『海鷹』の航空隊には、いわゆる宇宙機の機動ができないように制限がかかっている。その場での定点宙返りや螺旋を描くような連続バレルロールなど、宇宙ならではの戦闘機動をできないようになっている。


 これには、アルトリアなりにちゃんと理由があった。


 攻撃前に行った攻撃訓練の中で分かったことだが、彼らは実戦経験が乏しいゆえの判断ミスやタイミングのズレが生じていた。修正するためには、NPCに経験を積ませる必要がある。もちろん時間が経過することによって蓄積されるが、今回は一か月足らずで星系戦に参加できるまで仕上げなくてはならない。


 アルトリアは、時間がかかる安全な方法よりも、多少リスクの伴う荒治療を行うほうをとった。確かに、下手をすれば機体を損失(ロスト)し、折角ためた経験値もゼロにリセットにされてしまう可能性もあった。しかし、NPCもプレーヤーと同じである一定条件の下でない限り消失することはない。


「相変わらずやることが鬼だな。ところで星系戦どこのクランにつくか決めてるのか?」

「いえ、まだ決まってないんですよね。リアルの友達が参加するかどうかで、かわるんですけど」


 そう、レッドリーダーに返したのは、実際メイビスが蝮の新兵訓練を受けて、星系戦に出たくないという可能性もあるからだ。

 現実では、なんの変哲もない普通の生活を送る女子高校生のメイビスだ。銃を撃つこと自体に嫌悪感を抱くかもしれない。それ以上に、ゲームとして割り切って人を殺す(キル)ことができるかどうか。


 まぁ。アルトリアは別に戦闘職に固執するつもりはない。だから、もし蝮の元で戦うことを学んでから放棄するのであれば、それはそれでいいと思っている。ゲームの楽しみは戦争だけではない。

 船もあるし大航海時代の冒険家みたく未知の星を探して旅をするのもいいかもしれない。それに、アルトリアはメイビスの本来の目的を忘れてはいない。


「ふーん。しかし、そのお友達はいいとしてもお前さんは出るんだろ?」

「はい」


 もし、メイビスが出ないとしてもアルトリアは星系戦に参加するつもりだった。アルトリアは、飛ぶことが好きだ。危険な飛行をしても警察に捕まることがない、星系戦を逃すつもりはない。


「なら、ちょっと護衛を頼まれてくれねぇか?」

「珍しいですね。レッドリーダーから頼まれごとなんて」


 レッドリーダーの言葉を聞いて、アルトリアは大きく目を見開いた。なんせ、彼から頼みごとをされたことなど数えるほどしかない。

 そのうち一つは、友人に自慢するために彼女のふりをしてくれとかいう、ふざけたものだった。当然、アルトリアは断らなかった。

 なんせ、カフェでお茶をおごってもらい、適当に相槌を打つだけで、前日に損傷したパーツを取り換える代金を肩代わりしてくれるというのだ。こんないい条件を逃すわけがない。


 一体何事かと警戒心を持ち始めたアルトリアに、ひとまず自身の隣に腰かけるようにジェスチャーをしながら、レッドリーダーはいたってまじめに告げた。


「どうやら今度の星系戦、GFを招集する気らしい」

「……連合艦隊って本気なんですか!?」


 アルトリアの顔が驚愕の色で染まった。パイロットスーツのお陰か意外と座ってみたら冷たくなかった魚雷から腰を浮かせた


 連合艦隊。現実(リアル)では常設の二個以上の艦隊を編成された非常設の合同艦隊の事を示す。日本では和製英語のGeneral Fleetが使われ、その頭文字をとってGFと呼称する。

 ソラハシャの中では、有力な戦力を保有する複数のクランによる合同部隊の事を言う。指令系統の統一化を図り、複数のクランが持つ戦力の分散を避けて一極集中で運用する。確か、臨機応変に対応でき損害も少なく抑えることができる。

 しかし、これには致命的な弱点があった。


「今まで連合艦隊の招集に応じたクランなんてないじゃないですか!!」


 そう。良くも悪くもソラハシャはコアなゲーム。プレーヤーもなかなかに曲者ぞろいで、みんなで仲良くとはいかないのだ。特に常日頃からにらみ合いをしている【三大国(トリニティ)】が応じるはずもなかった。


「あぁ。確かに、今まではそうだった。だが、大きく状況が変わったんだよ。お前さんも無関係ではないぜ」


 レッドリーダーの言葉に、少し考え込んだアルトリアは、ついこの間戦った、輝く禿頭と濃いヒゲが特徴てきな外国人を思い出した。


「……ゾレグラのファリス襲撃」

「そう。あの襲撃の際に、【三大国】のうち【三毛猫海賊団】以外のクラン、特に【愛国者(パトリオット)】と蝮に雇われた【傭兵】の連中は、かなりの損害を被ってる」

「パワーバランスが崩れたわけですね」


 アルトリアの言葉に、レッドリーダーが右手に保持したカップから冷めたコーヒーを一口飲む。そして、渋い顔をして話をつづけた。


「とんだ食わせもんだぜ。あの化け猫は。……そんで、【アルテミス】と【愛国者】以下、ほとんどのクランが、【三毛猫海賊団】主導の連合艦隊構想を受け入れた。うちもその一つだ。戦力が集まらなくて星系戦に負けるよりも今回は我慢する方がいいからな。ーーーただ、それに真っ向から対立する頭の固い連中もいてな」

「はぁ」


 レッドリーダーが自身の右側頭部のこめかみを人差し指でつつく。アルトリアが横目に見てみると彼はミーシャの事が気に食わない頭の固い連中に苦労させられているのだろう。ほとほと疲れきった顔でウィンドウから一枚の紙を取り出した。

 渡された用紙には、一つのミッション依頼が書かれていた。


「これは、【菊兵団】と【龍兵団】からの依頼書?しかも連名で」

 

 依頼として書かれていたのは、星系戦での地上部隊輸送の護衛任務だった。報酬も従事する内容も通常通りと言って過言はない。

 しかしアルトリアは、珍しい依頼に銀色の双眸を見開いた。

 

 なんせ昔から地上(りく)宇宙(ソラ)は仲が悪い。

 特に星系戦で地上軍が星の海を安全に渡ろうとすれば、必然的に宇宙軍に護衛してもらわなければならない。逆に宇宙軍は、艦砲では破壊できない施設を地上軍に陸地の制圧をしてもらわなければ勝利はできない。


 お互いに戦闘スタイルが全く異なり、目指すところも異なる。必要なのはわかっている。


 それ故に、地上軍は戦う前に沈められると憤るし、宇宙軍は苦労して運んだ地上軍の働きが良くないと苛立つ。関係が悪くなるのは当然と言えば当然だった。これはバラセラバルだけではなく他の星系でも同じことが言える。さらに、前回の星系戦が惨敗しているとなれば、関係の悪化は逃れられない。ミーシャと【兵団】がぶつかるのも無理はない。


「でもなんで、私に?」


 書類に一通り目を通したアルトリアは、首を傾げた。

 なんせ、相手はバラセラバル最大にして最強の地上兵力を持つクラン。保有する戦力は莫大であり、当然組織される船団も巨大なものになる。それこそ、連合艦隊の中核である空母を中心とした機動部隊や戦艦を主軸に置いた打撃部隊に守られるものである。


「いっただろう。こいつら頭固いって……。簡単に言うとミーシャの不意打ちで組まれた連合艦隊の船は信用ならんってわけだ。だから、連合艦隊に所属しないフリーランスの傭兵やその他の補助戦力を抱える連中に任務を依頼している」

「いわゆるブシドーってやつですか」


 アルトリアの言葉に、レッドリーダーは苦笑しながらうなずいた。


「あれはもう病気だな。まぁ。知らない仲じゃないし、あいつらの武士道精神を誠心誠意突き通す姿には好感が持てる。だから、こうやって駆けずり回っているわけだ」

「苦労してますね」

「そう思うなら、ぜひ受けてくれ。というか受けてくれないと困る。連合艦隊から護衛部隊はおそらく出ない。でも地上部隊は必要だ。下手をしたら俺たち、飛行機乗りが海兵隊紛いの事をせにゃならん」

「……。依頼主に会うことはできますか?できれば、メイビスも一緒に」

「わかった。すぐに手配する。そのメイビスとお前さんがいい日取りがあったら教えてくれ」



遅くなりました。最近何かと忙しくて、執筆時間が取れませんでした。今後も不定期になるとは、思いますがよろしくお願いします、

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