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男の娘に恋してもいいですか?  作者: ぎゃわれ大戦小説
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始まり

下手ですが見ていってくれたら幸いです。

アイデアをくれたあかりさん、名護氏さん、グライトさんありがとうございました。

 みなさんはコスプレカフェって興味ありませんか?

 まあ、正直俺は興味ありませんでした。メイドカフェと何が違うのかって?まあメイド以外にもいろいろやっているらしい。細かいことは知らないさ。たかが1,2回行ったくらいの知識さ

 っで俺のクラスには、ある男子がいる。そいつは地味で一回もメガネをとったことがない。正直メガネなしだったらどうなるんだろうかと以前クラスでメガネを取ろうとしたらそいつ2週間休んだことがあったのでもうみんな、彼のメガネを取ることは考えなくなった。

 そんな彼とあんな関係になるかなんて知らなかった。

 

 俺の名前は肥後拓馬(ひごたくま)あだ名はヒゴタクだ。

 毎日つまらなくて、でもそれがいいなと思っている生活をしている。

 「ああ、授業なんて消えちまえー」

 「いや、事業がないなら俺たちは何しに来てるんだゲソ?」

 こいつはオタクのノブ、あるアニメにはまったら確実にそのキャラになりきりたいらしい。昔、戦闘系のアニメにはまったときは学校に(レプリカ)を持ってきたこともあった。

 そんな俺は高校2年生。まだ4月の下旬。まあクラス替えが終わったあとだ。その斜めには去年同じクラスの地味なメガネ君、天音士(あまねつかさ)、まるで女みたいな名前であった。

 そんなやつから聞こえてきた一言があった。

 「ああ、そろそろバイトかな」

 放課後の前の終礼前だ。だから言ったのだろうな、というかこいつを雇ってくれるバイトがあることが不思議だ。

 「あいつ何のバイトしてるんだ?」

 「さあな、まああいつだからさ。銀杏剥きでもしてんじゃねえの」

 正直あってると思って、吹いた。

 まあ俺はまだ知らなかった頃だった。


 「ハア・・・ハア・・・、すいません。今すぐ準備しますね」

 「うん♪今日もお願いね☆つかさちゃん!」

 「はい、先輩」

 その先輩はメイド服に扮装したメイドさん。

 名は実名は触れてはいけない。レンレンさんという。

 そんな地味なメガネ男子はここ、コスプレカフェに入る前。トイレで着替えて。そして店に来て。メイドさんとなるのだ。そう彼はメガネをとってはいけない理由があった。彼は男の娘だった。それは店側ではとっくにばれている。けれどお客さんにはばれるわけにはいけないので、ちゃんとトイレで着替えている。男とは思えないその美貌がいいと店長が押している。まあ士の母なんだけど。

 「いらっしゃいませ、ご主人様♪」

 彼女はまたメイドとして働くのであった。


 っで某本編主人公は

 部屋で寝ている。

 「あ~暇だ。彼女欲しい~、てか恋がして~」

 そんな現実味にないことを言っていた。

 それで勉強するわけではなくPCをやっていた。するとニュースサイトで「男の娘特集!」というのがあった。

 「なんだこりゃあ、まあこれ男?でも俺は興味ねえな、やっぱり本物の女がいいに決まってる」

 まあそんな愚痴を言っていた。


 それを見た数日後、ノブが

 「コスプレカフェ行かなイカ?週末なんだが」

 と提案してきた。週末は全体的に暇だ。まあ金も余ってて、久々にこいつとつるむのも悪くないと思ったから

 「ああ、いいぜ、待ち合わせは携帯で」

 「おう、お前楽しみにしてるんだな、ケケケケケ~」

 いったい何のアニメに影響されたんだか・・・

 ってコスプレカフェね~、まあイメージはメイドカフェくらいしかなかった。

 そんな俺たちの会話を、天音士はじっと見ていた。チラッとみたらすぐ寝ているふりをした。なんなんだかな~、あいつも一緒に生きたいだろうか?まあ別にいいか、誘っても

 と俺は天音士に駆け寄って、肩に手をポンポンと叩いた。そして士は振り向いた。

 「なに?」

 「いや、お前も週末俺たちと遊びたいの?」

 「どうしてそんなこと聞くの?」

 「まあ、さっき見てたからさ、興味あるのかな~って、コスプレカフェ?まあそんだけだ」

 ああと士は答えて

 「別に、だたまあ、なんとなく見てただけだからさ。ごめんねなんか」

 「いや別に」

 なんだろうか。きまづかった。

 っとノブが

 「おお。士の声久々に聞いたゼオ。ちょっと女声に似てるでゲソ」

 そういえば、なんだか女と話しているような感覚だった。声変わりまだなのか?

 まあ俺はそんなことはどうでもいいように週末となった。


 週末

 「ったく、あいつがいいだしっぺのくせに遅いんだ?」

 っと時計をちらちら見ながらノブが来るのを待っていた。

 そしたら途中めちゃくちゃ可愛い娘が俺の前を見ながら通り過ぎた。なんだか見たことがあるような、ないような顔だった。テレビか何かだとそのときは考えていた。

 そしてその10分後ノブはバックに何かを詰めてやってきた。

 「いや~ごめんごめん、こっちの娘持っていくか、こっちにするか悩んじゃってさ~」

 普通出かけるときにフィギアは持ってこないと思うけれど、こいつにとってはこれが普通なのだ。

 まあこれからいく店もそうだから気合が入っているんだろうな。

 「じゃあ行こうぜ、もうそろそろ飯時だぜ」

 「ああ、もうすぐそこさ、とっとと行こうぜ、楽園へ」

 楽園ねえ、お前にとってはそうだろうな

 「あ、入場料1000円な」

 「高いだろお」

 なら、ほらそこのマックにしようぜとは言えなかった。まあ金が充分あるし、こいつのキラキラした顔をブルーな気持ちにさせたくないからな。

 「まあいいか、ほらどこだ?」

 「ここの6階さ」

 そこは街にあるビルに6階だった。てかこれ上るのか?

 「これでいくぜ」

 見るとエレベーターがあった。さすが現代だ。階段でこの上なんか上れないぜ。

 っとエレベータに俺たち2人は乗った。

 するとすぐ着いた。ちょっと覚悟しとかないとな。こういう店は初めてだからさ

 するとノブがこう言った。

 「こういうのも体験が大切だから、ヒゴタクがドア開けろ」

 これはこれは、まあ体験ねえ、まあこういう経験は二度とないと思うけどな。そう思うなら一回は体験しとくか。

 っとドアを開いた。すると甘い匂いがしてきた。まるで女の子の部屋のようなにおいだった。

 「いらっしゃいませご主人様、2名ですか?」

 「ああはい」

 「ってあれ?ノブさんじゃないですか~♪また来てくれたんですか?」

 「うん、俺はこの店なら1週間に何度も来るよ」っとノブはωという口になった。

 どんだけ来てんだこいつ

 「今日はお連れの方がいたんでうか?」

 そのメイドさんはポニーテールで年は見るからに19くらいの人がノブは友達いたんだ~と言いう目で席を案内した。普段こいつはカウンター席だが俺がいるから一般席だそうだ。

 だめだノブはもうすごい人にしか見えなくなってきた。

 それで店内の感想はと言うと、思っていたのよりもわりと普通の店だった。なんか喫茶店って感じだ。まあカフェってつくんだから当たり前か。 あとなにならテレビが上部に置いてあり、よくは知らないけれど、ノブが興奮してみているのでいいアニメなんだろうな。見たことないアニメだったけど。

 っできょろきょろし始めて気づいたことがある。

 「なあレジがないんだが、お会計はどうするんだ?」

 「はあ?お前そんなことも知らねえの?こういうとこはテーブル会計なんだよ」

 へえ、と思うがな。お前も最初絶対言っただろ「お会計はどうするんですか?」ってな。

 っで来店開始5分、客は俺たちのみ、ノブはアニメに夢中。

 帰りたい!即効今すぐ帰りたい。でも1000円がもったいないし、こいつに悪いからいてやるさ、てかメニューとか来ないのここ?

 するとなんだか見たことのある顔が来た。なんとさっき通りすがった美少女だった。ここで働いていたんだな。

 「これ、メニューとなります。なにか御用がある場合は声をかけてくださいね^∀^」

 はあいと甘ったるい声でノブは言った。気色悪いなあ。俺は絶対あんな言葉は言わないぞ!

 っとメニューに手をやった。

 ・オムライス 800円(メイドがご主人様の希望の文字や絵を書きます><)

 ・オムライス DXバージョン 1300円(2倍の特典あり!)

 ・エビピラフ 600円(海老ちゃんぎっしりだよ★)

 ・ピザトースト 500円(メイドみたいにとろけてるん!)

 ・親子丼 800円(親子一緒にたべてね♪)

 とかいろいろあった。まあ普通に書いてあって安心した。わけのわからない言葉で書いてあった日には俺は何食えばいいかわからなくなるからな。とりあえずエビピラフにしておこうとしたら

 「メイドカフェとか来るんならお前、オムライスだろ!」

 どうやらノブもそうするらしい。まあ定番だからな。俺もこれくらい知ってる。

 とりあえずオムライスと頼むことをした。

 「お、これは、う~む、やはりここの作画はいいものですな~」

 「そうですね~」

 とノブとりりかというメイドさんとアニメを見ていた。どんだけ来てるんだろうなこいつ。

 っで俺は、ずっとさっき、街で通りすぎた彼女を見ていた。どうやら名前はつかにゃんと言うらしい。まあそれはどうでもいいですけど、それで彼女がそのオムライスを作っていた。毒とか入れてないだろうなとか、変なもの入れてないだろうなとかではなく、そこかで見たことのあるような感覚がしたのでそれがいつだったのか思い返していた。

 だが顔を思い出しても、声を思い出してもまったくその女性の顔は浮かばず、それがどこだったかもわからなくなり、そんなこと考えていたらオムライスが完成した。

 「いっただきま~す」ノブはにっこりとして言った。

 「いただきます・・・」と小さく言った。

 ちなみにさっきケチャップで文字を書いてもらうこととなった。おすすめでと言ったら「ロリコン!」という文字になった。なんでだ!

 15分くらいしてオムライスはなくなった。まあまあおいしかった。800円分としては高いけど。

 っで、これで終了かと思いきや、これからが本番らしい。そうお戯れゲームで、まあ知っている人はいっぱいいるだろう。つまりじゃんけんとか黒ひげだとかのゲームで買ったら何でかしらんが、チェキ?写真が撮れるということとになっている。それも入場料の1000円分に入っていた。さっきからつまんでいたお菓子もそれに含まれるらしい。

 っでノブはりりかさんとなんかじゃんけん大会をしていた。

 それで俺は、つかにゃんと黒ひげである。暇だし、まあ楽しそうだからである。このゲームって俺には向いてると思う。だって心理戦だとかどこに落とし穴があるか大体感覚でわかる。さあて俺に勝てるかな、どこかであったことがある人よ。

 隣ではどうやら勝ったらしい。チェキ撮るんかい、しかもあのにやけ顔かよ!ピースなんてしちゃって、ふとそこらへんのチェキ、どうやらお客さんが残していったものとかメイドが記念として2枚撮ったやつらしい。とこにノブがいた。常連なんだ、もう常連さんなんだな、お前は

 「ご主人様のばんですよ!」頬を膨らませた彼女が言った。

 「ああ、じゃあここ」しまった考えなしでやってしまった。

 結果は成功だった。そしてその次

 「あ・・・」

 俺が勝った。そしてそのつかにゃんと一緒に撮った。

 だめだこれは親には隠そう、マイエロ本隠しBOXでしか隠せない代物だな、これは。

 「大切にしてくださいね」

 まあ大掃除とかででてくるようなものになると思いますけど・・・、っとこくんと頷いた。

 これでコスプレカフェもお終いだろうと思ったらまだあるらしい。

 「デザート食べようぜ」

 「はあ、なんで?」

 「ここ1000円でポイント1Pなんだよ、それに毎回デザートまで食うしさ」

 俺は遠慮してアニメを見ていた。もうあのメイドさん、つかにゃんさんのことは考えないことにした。

アニメはなんだか10分くらいのなんだかMADってやつ?に似ているものだった。

 ノブはなぜかパフェを注文していた。さっきオムライス食べてよく食べれるものである。太るぞ。

 「ノブ~。お前何回ここ来てるんだ?」

 「知りたいか?」

 するとメイドさん、まありりかさんがなにかノートらしきものを持ってきてくれた。

 「これがノブさんがきた証のものです」

 「おおごくろう」

 みたらノートの半数こいつだった。

 よく金があるもんだ。

 みたらイラストとかいろいろ書き込めるらしい。まあ俺も書いてみるとするか。

 『こんにちは、初めてきました。まあ楽しかったです』

 こんなもんだな、だがパフェ食いながら見ていたノブが

 「お前、なんなんだよ、もっとさあ、また来たいです!!とかいろいろ書けよ」

 「いや別にまた来たいとか・・・」まあここではいわないでおこう。

 とりあえずなにか絵を書いて終わった。みんな知ってそうな国民的アニキャラである。

 誰でもかけるやつだ。青い体をしたあの猫のロボットである。

 「初めてにしてはいいな、じゃあ俺が手本を見せてやる」

 いつの間にかパフェ全部食っていた。

 ノブは最高傑作だという絵を30分かけて書いていた。俺は暇だからアニメ見ていたか寝ていた。

 ようやく書いたノブは

 「そろそろ出ようか」

 「ああそうだな」

 なんという開放感なんだろうか、ここからさっさと出よう。

 代金1800円を払って

 「いってらっしゃいませご主人様」とにっこりとした2人のメイドさんがいた。

 まあ結構楽しかったかな。とノブに言っておいた。

 そのあと街をぶらぶら、ゲーセンとかアニメ専門店とかにも行ってその日は終わっていった。


 数日がすぎてノブが昼休みにラノベを集中的に読みたいというので俺は暇となった。

 「あ~、飯食ってもあと30分はあるな~、どうすっかな」

 なんとなく自販機の前に立って、炭酸飲料を買った。意味もなく。ただお金が余っていただけだ。

 「あ、これこの前行った。」

 この前コスプレカフェ行ってもらったスタンプカードだ。俺はいいって言ったんだが、ノブが「絶対もらっとけ、そんはしないぜえ」と頑固に言うからもらっておいたやつだ。まあ捨てたらあいつがかわいそうだから今だ財布の奥底に眠っている。

 「そういえば、あのメイドさんは一体誰だったんだろうか、妙に見たことあるような顔だったんだけど」

 そんなことをさっき買った炭酸衣料飲みながら考えていたらあっという間に過ぎていったようだ。

 「うわっと、いけねえ授業始まっちまう、ああ移動授業だ」

 急いで俺は準備しようとHR教室に入ったら、まだラノベを集中的に見ていたノブと睡眠していた士がいてまだあっちこっちに女子の群れがいた。

 まあ俺は女子には縁がないのさ。と言っておきながらノブとしかつるまないので、ホモとも呼ばれたこともあった。そのときは泣きたいくらいだった。ノブはリアルBLはどうのとか言って気にしてはいなかったけど。

 「おい、もうそろそろ行くぞ」

 俺がノブにそういったら女子も時間に気がついたのか移動し始めた。だが足はだらだら話しながら歩いていた。

 「お主よ、我忠告を無視するというのか、俺はこれを、このすばらしい世界にまだいたいんだ」

 はいはい、それはわかったから、と指を時計の方に向けた。ノブも気がついたようで準備し始めた。

 「ククク、この続きは、そうだな~1時間って中2用語でなんて言うんだ?」

 「知らんわ」

 と行こうとしたら、士が見えた。そうだあいつも移動させないとやばいよな。

 っと俺が近づいたら、むくっと起きてそのままさっさと準備して移動しやがった。

 「いつも授業前は寝てんのに、遅刻しないのはこういうことかよ」

 腹かどっかに時計でも入ってんのかあいつ。

 「くそお、時間め。俺はくやしいぞヒゴタクよ」

 「なんだよノブよ」

 とペースを同じにしてやった。

 「もうすぐで入浴シーンだというのに」

 お前なんてラノブ読んでんだよ。よくそんなもん学校に持ってこれるよな。感心しちまう。

 「ああそうかよ、それより急がないと遅れるぞ」

 「待てい、ちょっと待ってくれないか?」

 「どうした?トイレか?」

 「っく・・・、けしてトイレなんてことは・・・」だが下半身らへんをもぞもぞしていた。どうせ読みながら我慢していたんだろうよ。まあ俺もさっき飲んだジュースでしたくなってきた。

 「じゃあ行こうぜトイレ」

 「だからトイレじゃないもん」

 その台詞は女子から聞きたい台詞だった。あのメイドさんとかな。まあなるべくそういうことは考えはしないのだかそのときは考えてしまった。いかんぞ俺。

 結局トイレして授業に遅れた。

 士はちらっと見たが途中で寝ていたことがあった。なんで見るかって?なんとなく授業が飽きることってあるだろ。それで暇つぶしに周囲見渡しただけさ。

 てかノブはさっきのラノベの続きを見ていた。それを先生に見つかって、さっき言っていた入浴シーンが書いてある作画を先生は見てしまい赤くなった。ちなみにそのときの先生はまだ結婚していない噂ではそういういかがわしいものを見ると赤くなってしまう女性の先生だった。もちろん没収された。あとで返してもらうそうだ。まああの先生がずっと持っていられるわけがないか。ノブは周囲から白い目で見られていたようだ。

 そのおかげか知らないけれど士は寝ていたのもかかわらず指導されなかった。夜何やってんだこいつ。


 俺は最近あのメイドのことが気になってたまらない

 それをノブにも話した。

 「おお~それはそれは、恋ですな」

 なんでそうなる、お前のラノベの世界じゃねえぞ

 「違うよ、俺はどこかで見たことがあるような気がしただけだ」

 「それなら俺もあるはずだぜ、でも俺はそんなこと思ったことなんてないさ」

 そりゃあお前が見るテレビはアニメか特撮だもんな。好きな有名人は声優さんだしさ。

 正直お前の見たことあるは信用がない。

 まあ俺もどこかでわかるだろう。この話はもうしないことにした。


 やばいお母さんに怒られる

 「ただいま~、今から準備するから」

 「あらあら、女の子が走って帰ってくるなんてはしたないわよ」

 見た目は女の子でも一応中身は男なんですが

 僕、天音士(あまねつかさ)は家系のせいが小さいころから女の子に間違いられていた。まあうちの家系は全員そうなんだが、世の中では男の娘というらしい、学校ではこの顔は隠している。

 だって家がコスプレカフェで自分も手伝っているなんて言えるわけがない。もちろん先生にも、家では普通にしているけどね。まあこの仕事僕にはあっているようだ。いつもは自分のことは仕事柄「私」で通している。

 「はあ、さて着替えてさっさと準備しよ」

 最近クラスメイトが来たから正直びびってます。

 ノブくんだったかな、あれは常連だけれどまったく気が付いていないみたいだし。まあばれないようにしないとね。

 今日はイベントで和服を着ることとなった。まあアニメ連動らしい。巫女さんかなこれ。和服じゃなくて巫女さんだった。でも普通の巫女とは違って全身赤だった。

 「アニメ連動ね~、まあやるしかないか」

 今日はそれもあって5人体制でやることとなった。

 「じゃあがんばりますか」

 そしてお客さんがやってきた。

 さっそくノブくん登場。

 「おかえりなさいませご主人様」

 「おっす、つかにゃん、リリカさんいるかい?」

 「はいそちらです。あ、カウンター席がいいですね」

 「うんそうだね」

 どうやら気がついてないみたいでよかった。まああの人はリリカさんと話が合うから。

 と他のお客を裁いていた。そして何事もなく一日が終わっていった。

 それが僕の人生。


 俺はもう一度、あそこに行きたかった。

 そうコスプレカフェにだ。

 どうにも気になって仕方がない。なんかもやもやしてたまらない。

 「はあ、あいつには黙ってて正解だ」

 まあまた行きたいと言ったら、常連になりかねんしな。

 「でも1人で行くのも少々覚悟がいるな」

 前はノブがいたからな~

 エレベーターに乗って俺はコスプレカフェに前にいた。

 「やっぱりなんか緊張するぜ」

 そのとき

 チン

 「あ、誰か・・・」

 「よお、ヒゴタクじゃねえか」

 ノブだった。

 「なんだよ来たいなら来たいって言ってくれればよかったのに、どうせなら会員になるか?ん?」

 なんちゅータイミングだ。お互い用事があるからと今日は一緒に帰らなかった理由はこれかよ

 俺も言えないけど

 「なにここでボーとしてんだよ。ほら行くぞ」

 「おいって」

 「お帰りなさいませご主人様」

 前回より慣れたな。

 するとあのつかにゃんもいた。まあなんとなく安心した。

 「じゃあヒゴタクよ、次はここに来いよ」

 とノブはカウンター席に行った。

 俺常連になるきないんだけど・・・、気になってるのは。あっちの方なんだけど

 じっと見ていたからだろうか、こっちに来た。

 「あの~、なにかございますか?」

 今日はメイド服ね。

 「あ、えーっと、注文。コーヒーおねがい」

 「あ、かしこまりました。少々お待ちください・・・」

 明らかにぎこちない感じだった。彼女なにか隠しているようなそぶりだった。

 「なにかあるな、彼女」

 「ちょっと坊や」

 と後ろから声がした。

 見ると彼女に似ている人だった。

 「えっと~、どなたですか?」

 「おおーー社長さんじゃないですか」

 社長?この人が?見るからにまだ30代前半だった。

 「あらいつもありがとうね。ノブ様」とにっこりした態度を見せた。

 ノブはいえいえとメガネをくいっとあげてリリカさんのところへ帰っていた。

 「あの何かようですか?」

 「あなたつかにゃんのことが好きなの?」

 ブッ!吹いてしまった。

 「あはははは、図星何だ~、でもねやめた方がいいよ。彼女も君も傷つくからさ」

 そのときはなんでかわからなかった。

 「違いますよ。好きとかじゃなくて」

 「ならなんなの?そんなじっと見ちゃって」

 「どこかで見たことあるから、なんとなくもやもやしているだけです」

 「あっそう、君は松林学園高校の生徒だよね」

 とじっと俺を見ていた。

 「あ、ごめんごめん。じっと見て。まあ好きになるのは自由だよ。それとあの子は私の子さ、よろしくね」

 と奥へと引っ込んでいった。

 「お待たせしました。コーヒーとこちらお菓子となります」

 「え、頼んでないんですけど」

 「いえ、さっき母がとんだ。ご迷惑でしたよね」

 「いえいえ」

 俺もそうやって言ったが、まあお詫びだとかでもらっておいた。

 「俺何しに来たんだろうな」

 ふと天井を見上げた。

 すると写真がいっぱい貼っていった。

 「これは・・・」

 「これは来ていただいたお客様との思い出として2枚撮ってこちらで貼ってるんです。ほらそこにノブさんもいますでしょ」

 「ああ」

 なにやらにやけて写っていた。

 「あとあなたも」

 すると俺のも前来た写真があった。

 俺は前回同様、お戯れゲームでじゃんけんして、そしてまた勝って写真撮って、そしてノートになにか書いた。

 「意外とおもしろいな、あのアニメ」

 「でしょ!」

 とつかにゃんはその流れていたアニメを熱狂的に話していた。

 そのときの笑顔は本心で言うと可愛かった。

 「じゃあ俺そろそろ」

 「お帰り、じゃなくて・・・外出ですね。では御代は1400円となります」

 俺はお金を出した。このままいたい気分でもいたが、もうだめだな

 彼女の笑顔見てたら、胸がこう押さえつけられなくて、今にもでたかったからだ。

 「じゃあなノブ」

 「おうまた来ような。今度の席はこっちだぞ」

 「ああその分の金用意しとくよ」

 いくらぐらいだろうか入会金は、たしか2000円くらい?

 「じゃあまた」

 「はいまた」

 たぶん、俺はそう。彼女に恋してしまったのかもしれない。

 「やばいかもな。これ」


 「結構いい子じゃないか」

 と仕事終わったあとにつかにゃんの母、つまり士の母がきりだしてきた。

 「もうお母さんたら、僕は男なんだよ。そういうのはBLってやつじゃないか」

 「あら同性愛者をバカにする発言はあまりよくないのよ」

 士はアニメとかでもそのことはよく知っていた。

 「でも僕はそういう趣味はないから」

 「なら、手術で女になる?」

 「息子を何だとおもってんだよ」とにらめつけた。

 だが母は笑って

 「冗談よ」

 だが冗談ではないだろう。真剣に考えてそうだったから。

 「ばれてなきゃいいけど」

 僕が男の娘で、天音士ってことに・・・


 俺はまだメイドつかにゃんのことを忘れられないでいた。

 「まあ、どこかでは店じゃないところで見たことあるんだよな」

 そしたらふとなんだか思い出したような気がした。それがいつだったかはわかった。

 「入学式の登校日・・・」

 俺はあの日起こったことをゆっくりと思い出そうと、さっき出てきたノブと一緒に帰った。

 思い出すのは、帰ってからにするか。そう今は思っていた。


 




次は入学式の出会いとかメイドさんたちの話とか書きたいです。

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