魔導コーヒーマシンでどうぞ
◆休憩タイム、発動。
ミナちゃんは慌ててコーヒーマシンへ走り、
紙コップをセットしながら振りながら。
「て、店長…!
あの…リオネルさん…まだ外で…戦って…」
外では、リオネル騎士が魔獣の群れに囲まれ、
「ひぃぃぃぃぃ!!」
と叫びながら剣を振り回している。
だが、店長の態度があまりに平然としているせいで、
ミナちゃんの緊張もどこか抜けていく。
魔導コーヒーマシンからコーヒーが注がれ始める。
◆ゴルダさんはというと
巨大トングを置き、店長の隣にどっかり腰を下ろす。
「……まあ、騎士団が来るまでの辛抱ね。
あの子、意外と粘るわよ。」
窓の外をちらりと見て、
「ほら、あの踏み込み。父親譲りね」
と、どこか誇らしげに呟く。
が、振り回しているようにしか見えない。
ミナちゃんがコーヒーを渡しながら聞く。
「て、店長…これ観ながらって…
な、何観るんですか……?」
店長が魔導タブレットを立てかけると、
画面には――
《クリスタルマート前・ライブ映像》
魔導監視カメラの映像が映し出され、
リオネル騎士が魔獣に追いかけ回されている姿が
鮮明に映っていた。
ミナちゃんが引き笑いする。
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?
店長、これ観ながらコーヒー飲むんですか!?」
ゴルダさんは動じない。
「いいじゃない。
あの子、こういうのを糧に成長するのよ。」
外ではリオネルが叫ぶ。
「ぎゃあああああああああああ!!誰かああああああああああ!!」
店内ではコーヒーの香りが漂う。
◆そして――
遠くから、王国騎士団の増援の馬蹄の音が響き始めた。
どうやら、
店長の雑な通報はちゃんと届いたらしい。
ミナちゃんは心配そうであるが、
「店長……これ……助かりますよね……?」
ゴルダさんは動じない。
「でしょうね。」
店長がコーヒーを半分ほど飲んだところで事態が急変する
「あ!あれはドランクさんだ!
何も知らず、また二日酔いポーションかいにきたぞ!」
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