緊急?臨時閉店!
「えっ、えっ!? わ、私が入口に!?
は、はいっ! 了解しました店長殿!!」
騎士は慌てて剣を構え、魔導ドアの外に飛び出し
両手で剣を構える。
鎧がガチャガチャ鳴っているのは緊張のせいだろう。
ゴルダさんの対応は速い。
「任せなさい」
ベテランの声は低く、落ち着いていた。
魔導ドアの横にある古びた水晶パネルに手をかざすと、
淡い光が走り、店内に“結界の膜”が張られる。
カシャン……!
魔導ドアが重々しく施錠され、
外の騒音が一段階遠ざかった。
「これで簡単には入ってこないわよ。
……まあ、店長の波動は防げないけどね」
どこか楽しげに笑う。
ミナちゃんはドタバタ。
「きょ、強盗警報……作動しますっ!」
震える指で赤いスイッチを押す。
ピィィィィィィィィィィィィィィン!!
店外の軒下に埋め込まれた魔導石が一斉に赤く光り、
“威嚇の魔力波”が放たれる。
外で待機していた騎士が
「うわっ!? ま、眩しい!!」
と悲鳴を上げたが……まあ、仕方ない。
◆そして――
店の外から迫っていた“魔獣の群れ”が、光と音に驚いたのか、一斉に足を止めた。
低い唸り声が重なり、石畳が震える。
だが、魔道ドアは閉じている。
結界も張られている。
騎士も立っている。
そして店内には――
波動を撃てる店長がいる。
ミナちゃんが不安げに店長を見る。
「て、店長……
あの群れ……どうします……?」
ゴルダさんは防犯用巨大トングを肩に担ぎ、
「店長の判断に従うわ」
と静かに言う。
外では、魔獣たちがじりじりと店を囲み始めていた。
読んでいただきありがとうございます!
ミナちゃんは元ギャルです。




