いつものクリスタルマートが…
◆クロスの状況(ミナちゃん報告)
「えっと…再生数がもう…1万超えてます…!
“魔獣の中でCM撮ってる店”ってタグが勝手につけられてて…
コメントもすごいです!」
ミナちゃんは魔導フォンを上にスワイプしながら読み上げる。
・「なんだこの店www」
・「魔獣より店長の圧が強い」
・「酔っ払いの人、なぜ当たらないw」
・「このCMセンス好きすぎる」
・「クリスタルマート何店?行ってみたい」
ゴルダさんも誇らしげだ。
「あの混乱は“いい素材”になるわよねぇ。」
「うんうん、いい感じだな。二人ともこの調子でフォロワー増やしていこう!」
ミナちゃんが気になったコメントを一つ読み上げる。
「店長!“公式アカウントですか?”ってコメント来てます!」
「もちろんさっきのCM上げたのは公式でだけど、
俺さっき自分のアカウントで”獅子殺し”あげちゃった。」
ミナちゃんも実は撮影はしてある。
「は、はいっ…!なんかすごい時代に生きてる気がします…!」
◆そして店内は平和に通常営業へ。
店内は完全に“いつものクリスタルマート。
ミナちゃんはレジで通知を見ながらそわそわ。
ゴルダさんはホットスナックを揚げ直し。
店長は休憩でもないのにコーヒーを飲みながら満足げ。
ミナちゃん(レジ)
「い、いらっしゃいませぇ……!」
さっきまで戦場を実況していたとは思えないほど、
いつもの可愛い声に戻っている。
魔導フォンはまだ通知が鳴り続けているけど、
仕事優先でレジに集中しているのが偉い。
そして、いつもの光景が戻る。
・常連のおばあちゃんがパンを買いに来て
・冒険者が補給に来て
・子どもたちが魔菓子を選んで
・ミナちゃんがレジで微笑んで
・ゴルダさんが棚を整えて
・店長がコーヒーを飲んでいる
クリスタルマートは、今日も元気に営業中。
◆午後のバックヤード・売上チェック
魔導レジのデータを魔導端末で開くと、
今日の売上は、魔獣騒ぎのせいで一時閉店したものの、むしろ上がっていた。
・二日酔いポーション:ドランクさん効果で売上増
・ホットスナック:騎士団が買い食いして帰っていった
・魔菓子:子どもたちが“動画見た!”と言って来店が増えた
・ポーション類も冒険者がまとめ買いが多かった
ゴルダさんの品出しも完璧。
ミナちゃんのレジも問題なし。
クロスのバズり効果で来客数も増加中。
今日は問題なし。むしろ絶好調。
魔導端末を棚に戻しながら小さく息をつく。
「よし…っと、今日も順調だな。
商会からの仕入れを少し増やしておこう。」
店長がバックヤードから出てきて、
落ち着いた声で二人に声をかける。
「ミナちゃん、ゴルダさんお疲れ。
昼のピーク終わったし、そろそろ休憩行ってきて。」
と言って店長がレジに立つ。
ミナちゃんは通知が止まらない魔導フォンをみながら
バックヤードへ。
ゴルダさんもその後を追うようにスッと消える。
ベテランの身のこなし。
昼食の後は眠くなる。
そんな空気が漂う静かな店内は、
嵐の前の静けさだった…。
◆『王国広報局・緊急来店』
魔道ドアが突然、バンッ!!
と、勢いよく飛び込んできた人の肩に当たる。
入ってきたのは――
王国の紋章入りのマントを羽織った、
いかにも“お堅い役人”という雰囲気の男女3名。
肩をぶつけて入ってきた先頭の男が胸を張って名乗る。
「クリスタルマート店長殿!我々は王国広報局である!」
店長(……あ、これ絶対めんどくさいやつだ)
読んでいただき感謝しかないです
クリスタルマートのイメージカラーは水色です




