そして再開へ…
ゴルダさんは店長の命令は厳守。
「編集は任せて。
“混乱の中でも元気に営業”って感じで仕上げるわ。」
年齢のわりに流行に乗れる嗅覚を持つ。
外の混乱はどうにかなるだろということで、
3人はバックヤードに戻り、
ミナちゃんの動画を編集し始めた。
机の薄暗い魔導ランプの下、
外の大混乱をよそに編集作業に全集中。
◆クリスタルマート・バックヤードが編集室に。
ミナちゃんの悪ノリが冴える。
「て、店長……!
この“魔獣に追われるリオネルさん”のシーン、
スローモーションにしたら面白くないですか……?」
ゴルダさんは編集がうまい。
「いいわね。その後に“今日も元気にクリスタルマート!”を重ねて…
あ、BGMはこの音源でいいわ。」
店長
「よしよし、じゃあこの“酔っ払いドランクさんが
魔獣の鼻をむにむにしてるシーン”をサムネにして…ハッシュタグ #クリスタルマート でお願いね。」
クロスにあっという間にアップ完了。
◆クロスの反応(数秒後)
ミナちゃん
「て、店長…!もう“いいね”が…付いてます…!コメントも…!」
ゴルダさん
「コンビニと無関係ってコメント多いわね…まあ事実だけど」
店長は割と楽しんでいる。
「はっはっは、商売はまず目立つところからだよ。
しかし、そろそろ休憩も飽きたね
ゴルダさん、ミナちゃん、もう大丈夫?そろそろ営業再開しよっか?」
そう言って店長は店内に戻り、警報を切る。
魔導ドアを作動させ一度全開にする。
ゴルダさんはホットスナックを並べて品出しに戻る
ミナちゃんはレジに着いた。
クリスタルマートは――まるで何事もなかったかのように、
日常の空気を取り戻し始めた。
外ではまだ騎士団が魔獣を追い払っているが、
店長がやるといえば店内は完全に“営業モード”へ切り替わる。
◆店内・営業再開の空気
ゴルダさんは品出しワゴンを押しながら、
「…あ、さっきのCM、後で王都の友達に見せよ。」
と、いつも通りの落ち着きながら上機嫌。
棚に並ぶポーションや魔菓子が、
戦場の音とは無関係にカチャカチャと整えられていく。
ミナちゃんはレジに立ち、制服のエプロンを整えながら、
手元の魔導フォンを見ている。
クロスの通知がピコピコ鳴り続ける。
「店長……!動画、もう“いいね”が300超えてます……!」
と、嬉しそうに報告してくる。
店長も嬉しそうではある。
「よし、営業再開っと。」
外の混乱に巻き込まれているがそろそろ
二日酔いポーションを買いに来るであろうドランクさんを待った。
◆そして――来た。
魔道ドアが、ウィーン…… と開く。
ミナちゃんの元気な声が響く
「いらっしゃいませー!」
ふらっ……ふらっ……と店内へ入ってくる影。
リオネルの父、ドランク
二日酔いポーションの常連。
だが伝説の戦士。
そして今はただの酔っ払い。
「うぃ〜…頭いてぇ…ポーション…ポーション…」
もはや“戦士”より“怪異”に近い。
自分でも気づいてますが
思いつきでやってる感じが…
読んでいただきありがとうございます
ゴルダさんは元女戦士です




