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冷たいエジェクター  作者: 雪風PC猫
第零章  とある宇宙の片隅で
4/10

第零章第弐話冷たい計画書

第零章最終話です。以外と第零章すぐに完結したな、、、

「で、何するんだ?」

「それを俺に聞かれても困るんだが、」


鈴谷と日向の2人は集合場所の月面基地「ニューアイオワ」内部の会議ホールへ向かう。彼ら以外人影も増えてきた。

この基地は2650年建造と古い方の代物であり、お世辞にも大きいものとは言えずあまり人も来ない。

事実、あまり使われていない古い基地の「厳島」やS-01等は実験室や、物置と化している。

そしてそろそろそれになりかけるニューアイオワに呼び出すとは何事だろう、と呼び出されたパイロット達はそう思っただろう。


「っと、ここが集合場所か、」

「あんま使われてない割には綺麗すぎないか?」

「まぁ、そうだな。不気味なくらい綺麗だ」


最近発売されたプロジェクターやワックスが塗られ、清潔な床、おかしい所なく並ぶ椅子。

あまり使われていないにしては綺麗すぎである。


彼ら以外にも数人の人影があり、辺りを見回している


彼らは何をするかさえ聞かされず、呼び集められたのだから不安なのはあるだろう。


「て言うかここ"NASA"の基地だよな?何でJAXAの俺たちがここに呼ばれたんだ?」

「そう言えば他の奴らも日本国旗を付けているし、、、JAXA隊員だよな?」

考えれば考えるほどおかしいことだらけである。


「さてと、全員集まってくれたかな?」

割と小さめのホールにマイクを通した声が響く


全員の視線がホールの中心に集まる


そこにはいかにも博士といった格好の人間がいた。

「やぁ私は森裕史、JAXAとNASAの橋渡し役だと思ってくれればいい。」

だからNASAな場所に呼ばれたのか、といっても

ここにいるのはJAXAの人間だけである。

今から何をやらされるのか全員の視線と耳が釘付けとなる。

「さて君たちは"エンタープライズ"について覚えているかな?」

そのうち1人が反応する。

「何故、それを?」

「おぉ、覚えてくれている人がいるとは、そう、その船だよ、"つくば事件"の、」

他の人々はあまりピンと来ていないように思える。

因みにつくば事件とはエンタープライズの観測を原因不明の故障とする名称である。

「まぁ分からなければここで話を聞けば良い」

突如前のプロジェクター、、、といっても現代のもののように紙に写すのではなく光を浮かび上がらせるような、SF色満載のものだが、、、

につくば事件の詳細が書かれたプレゼンテーションが

映される。

「何でこんな20年前のことを?」1人が発言する。

「うむ、簡単に言えばこの船の救助活動を君たちにしてもらいたい。」

皆さんはご察しだろうが、パイロット達は20年前の船を助けるとか言う意味のわからないことを言われ、困惑している。

「相対性理論は皆さんご存知だろう?それを当てはめれば簡単だよ。エンタープライズはいわばワームホームを潜り抜けたんだよ。星と星を繋ぐトンネルをね、

そしてその星の重力に巻き込まれて、時間の進みが遅くなって後こっちと繋がるワームホールがまたできて今に至るわけだ、、、あとは、わかるだろう?」

全員あっけに取られているが、それを気にするわけでもなく、森は、話を進める。

「では君たちの乗る宇宙船を紹介しようか、こちらへ来てくれ」

隠し扉だろうか?ホールの奥が開く。

それにパイロット達は訳わからないながらもついて行った。

そして進んだ先に見たのは旧式のESのような機体だった。いや、それが4台ほどと奥には宇宙ステーションの組み立て部品のようなものが見える。

「これらはES-X型ゆきかぜ、ひびき、いかづち、しまかぜ、そして奥のはステーション"やまと"だ。君たちには、エンタープライズのワームホールにこれで突っ込んでもらう。」




次から第壱章です。宇宙に本格的に出ます。

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