表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さぃょゎゅぅしゃ  作者: みさわみかさ
マジ(で危機)の宅◯便
39/148

【悲報】異世界で最初の朝、とんでもないことになっていた……【盾のない勇者でも成り上がれますか?】

 とりあえず最初の足がかりは酒場だ。ほとんど人の出歩いていない朝の表通りを見るまでもなく、こんな時間にあいてるとも思えなかった。コンビニじゃあるまいし。


 開店まで時間をつぶそうにも、そのコンビニは、この石畳と石造りの建物となんだかわかんない戦士っぽい石像という、とにかく石・石・石、コンクリなにそれ食えんの、な街並みには一ミリもたたずむ余地なし。伊勢っぽい神社だとかのクソの役にもたたない施設とかいらねえから、どうせ日本ぽい要素をぶっ込んでくるなら、もっと現代社会人に優しい商業施設を完備しといてくれりゃいいのに。まったく、そういうとこだぞ、エセ界。いやゴミ界だったか。


 毒を吐きつつ、しかたなしにその辺をぶらつこうと歩きだし、すぐに足を止めた。

 なにかがおかしいことに気づく。いや、さっきからずっと違和感はあったんだが。


 ――剣が、ない。


 ゲロのところを見たが落ちてはいなかった。

 よく考えてみたら盾も持っていないし兜もない。それどころか鎧さえ身につけていない。酒場に忘れたか。いや、べろべろに酔っていたが、出たときは全部持っていたのを覚えてる。まさか。

 嫌な予感がして懐を探った。有り金が入った小袋、アイテムをまとめた道具袋、金目のもの――――いっさいなくなっていた。


 と、盗られた…………全部。


「うああああああああーっ!」


 すこやかな朝の街に、俺の悲痛な雄叫びが響いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ