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さぃょゎゅぅしゃ  作者: みさわみかさ
初めての街、エリース
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防具屋で呆然、冒険者の防具が暴利で冒涜レベル、房総半島で暴走しそうな俺は棒立ちになり冒険の冒頭で自暴自棄に無謀な誹謗をするも坊主男が死亡確認

【三十六万】


 普通に高え。

 しかも、なんか金額の頭に「¥」ってついてるんだが。円……?


「あのー、すんません。ここってやっぱ日本ですか?」


 俺が尋ねると店主は「ああん?」と、なに言ってんだこいつ的な目を向けた。

 結局、俺は皮製の鎧、盾、兜を買った。しめて一万二千円。正確には「イェン」と発音するらしい。やっぱり円じゃねーか。絶対その辺にコンビニとかマックあるだろここ。


 ともかく装備してみる。慣れないもので、不本意ながら店の親父に手伝ってもらってどうにか鎧を着込んだ。みっともねえ勇者だな、くそ。

 それでも、鎧兜に盾と装備するとささいな不平は速攻吹っ飛んだ。このずっしり重量感と、皮製とはいえある程度の頑強さ。いいねえ。マゴにも衣装、いっちょまえの冒険者のできあがりだ。そういやなんで孫なんだろうな。マゴじゃなくて悟空のほうのソン? 悟空といえば最近、そんな名前の奴がいたような気が。まあどうでもいいや。

 ちなみに、例の犬に引き裂かれたパチモンの鎧を買い取ってもらおうとしたところ、引取手数料として百イェン取られた。くそ、その辺に投棄すりゃよかった。


 その後、武器屋、雑貨屋と見て回り、銅の剣と薬草やらをそろえた。もらった八万はすでに六万を割っていた。

 スーパーの肉や野菜の値段なんて気にしたこともないからわからないが、こっちでの食い物の価格を見る限り、一イェン=一円とみてよさそうだ。日本でのホテルの宿泊料金も同じくよく知らないが、なにもせずにいれば、食って寝るだけですぐに底をつく。レベルもまだザコだし、経験値稼ぎのためにもモンスターを狩らないと。武具とアイテムは手に入れたが魔法もほしいな。俺は目についた書店に入った。

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