表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さぃょゎゅぅしゃ  作者: みさわみかさ
【快報】第3使徒・プレアはついに悟リの領域に
136/148

異世界のモンスターは、倒したらちゃんと点滅して消えるべき

 そうこうしているうち、あれよあれよという間に人さらい軍団の軍勢は残り三人までに激減していた。

 さっきまでおっかなびっくりソアラをつついていた西遊記トリオは、ぶっ刺されて血まみれの肩を押さえて転げまわり全身は土まみれのカッパ、もしかして死んだのかというぐらいブタのようにぶっ倒れ突っ伏している八戒、あとは気でも高めているのか来週まで動きのなさそうな悟空になりはてている。

 戦えそうなのはほかにリーダー格とその他モブのブタ、モブタ一名のみ。パツキンロリフは、さすがに少し息は切らしているもののほぼノーダメ。強え。そして怖え。


 負傷した奴らが散らす血の色と匂いで、通りはわりと凄惨な雰囲気だ。見物に集まった連中も俺も顔をこわばらせている。よくここまで遠慮なしにザクザクいけるもんだ。

 最強チート能力よこせよこせ言ってるけど、いざレベル百とか千とかバカみたいに強くなってもたぶん俺、無理だわ。万能ナイフのあの小さくてクッソ切れ味の悪いやつですら、人なんて刺したくねえもん。モンスターだって実はまだ抵抗感あるぐらいだ。倒してもゲームみたく消えてくれねーし。

 別世界の住人にげんなりぎみに感心する俺のほかに、おどけた調子で感服してみせる奴がいた。


「さすが森の番人の異名は伊達じゃねえようだな」


 ひとまわり体つきの大きい、いかにもボスキャラ然としたおっさんが、余裕ありげに含み笑う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ