表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さぃょゎゅぅしゃ  作者: みさわみかさ
【快報】第3使徒・プレアはついに悟リの領域に
135/148

ISDNは2024年にサービス終了の模様(それなに、知らねとか言うな)

 ソアラがもし裏切ったら。俺なんか秒で脳天串刺しだ。アルくん、スケベはアンティクトン(こっちのせかい)じゃ死刑だよー、とかなんとかテキトーなこと言いながらぷすっと。やるなら脳殺じゃなく悩殺にしてくれ。


 まあ、秒で殺られるのはデネブも同じだが――ちなみにまだなんか道のどまんなかで魔法を詠唱してるが、もうソアラ(あいつ)ひとりでいいんじゃねえかな――それはともかく、デネブだって俺を殺ろうと思えばいつだってできる。

 でも、あいつの場合、俺をどうこうしようって考えを起こすようには思えない。ちょいちょいあのまじかる☆ステッキ(きけんがあぶないやつ)をぶんまわしてはくるが、人を殺傷するようなことは――まあ、こないだあれでぶん殴られたとき、二、三日コブができたが――はともかく、最悪でも人を殺めるまではしない。現代日本から来た人間共通の感覚だ。


 ソアラはわからない。

 異世界(こっち)の、殺るか殺られるかの空気のなかで生きてきた人間――まあエルフだが、その世界特有の死生観が土台にあるというか。加えてこいつ独特の飄々としたとらえどころのなさ。

 もしもなにかの事情で俺を殺さないといけなくなったら、ごめんねアルくんって申しわけなさそうな顔をしつつさっくり殺ったあと、そうそうあそこにすっごくおいしいって評判の酒場があるんだよ、とか言いながらふつーに飯食いに行きかねない。

 なんかそーいう、一種、サイコパスめいたとこがある気がする。この前、リオの街のことを聞いてたときにデネブが評したあれ、なんだっけ、ISDN?みたいなやつがそれなのかもしれない。

 どうでもいいけど、なんで俺の歳でISDNだとか知ってんだよ。ちょいちょい知識の幅おかしいだろ。どうなってんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ