JS5 (Japanesejoshi Studentshougakusei version 5.101i) = 悟り
「おい小僧、そいつの知りあいか?」
コワモテのおっさんににらまれて、ひいっ、とすくみあがりながら首をぶんぶん振る。知るわきゃない。
俺の陰に隠れる女の子は、薄紫のショートボブで背丈もショート、近くで見ると愛らしさがきわだつあどけない顔だち。悟りのひらけそうなJS5ぐらいだ。
ロリコンマスターの俺としては、こんな子にうるうると上目づかいに寄り添われるという、事案系のうれしいハプニングは普段なら大歓迎、ウェルカムようこそこのイカレた時代へ君はタフボーイ(×4)。だがしかし。
「関係ないならすっこんでろ、ぶっ殺すぞ!」
「ひいぃっ」
イカレた時代で肩パッドを装着しヒャッハーしてそうなかたがたにすごまれたら、とてもじゃないがぐへへなんて言ってられない。はいどうぞと差し出し、脱兎の勢いで消えたいところだが、この子に袖をつかまれて逃げられない。くそっ、マドハンドかよっ。
「ほーお、俺たちに逆らおうってのか」
ギロ、と荒くれ者が目をむく。いやいやいやいやめっそうもないですそんな大それたこと。
にじり寄られ、ただでさえガクブルの足がもう産まれたての子馬のようで、立っているのがやっとだ。
間近で見ると超怖えーんですけど。想定の二百%増しぐらいにやべーツラがまえなんですけど。え、えーと、ハーフオーク、とかかな? 顔にかかる息とか超くせーし。
ステータスを見てみる。あ、【種族:人間】なんだー、へえー。亜人種とかじゃなしにこの迫力はなかなか……。




