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新編 レクイエム・オブ・ギアーズ  作者: 舞原涼、へーがたくちくかん
第一章 War In The Dark
10/30

日本急襲

私は、東北地方に到来したパンドラ――《ヴァルゴ》をパーソナリティで破壊した後に気づいた。

「九州に感――! 間に合わないわね」

ま、手は打ってある。

「パーソナリティ、展開」

「personality open gear[castor] [pollux] force open」

二機のギア、《カストル》と《ポルックス》――ふたご座のパーソナリティを持つ機体を強制起動。

四国から飛び立たせる。

あいつの思うようにはさせない。

アヴァランチに連絡を入れる。

「アヴァランチ、こちらマスター」




――オーストラリアで、アヴァランチは戦っていた。

もちろん、日本がどうなっているかは知らなかったが。

ロングソードを振るい、飛び交う銃弾を切り裂く。

と、そこに

「アヴァランチ、こちらマスター」

「――ジュリア!」

彼女から連絡が入った。なんか緊急事態でも起きてるのか?

「九州にパンドラが現れたわ。《カストル》と《ポルックス》は展開したけど、間に合わないかも。急いで向かって!」

「ここはどうするんだ?」

「――《ハデス》に任せるわ」

本人曰く、まだ残弾はあるとか言ってた。ならまあ何とかなるか。

「了解。――ヴァイアラン、ディーヴァ、帰投するぞ!」

「「了解」」

俺は彼女との通信を切り、義父さんとの通信を入れた。

「義父さん。俺たちはこれから日本に向かう。パンドラが来た」

「――そうか。武運を祈る。俺はここで奴らを少しでも食い止める」

話しぶりからすると残弾はきちんとあるらしいな。

俺は義父さんにここを任せ、オーストラリアの空へと加速していった。




「――第一フェイズ、終了ね」

日本への急襲を成功させる。これがそれだ。まあ、《カストル》、《ポルックス》とかいうギアは特に脅威ではないだろう。

恐らくは、九州は落ちる。ま、当然だけどね。

さて、ここからは――


オリジンは、ユーラシア連合の政府のコンピュータに侵入し、次のような文章を送り付けた。


――日本には、完成された「不死の技術」が存在する。


と。

これを信じるかどうかなんて、考えるまでもない。

だって、彼らには信じる以外の道はないんだから。

「さあ、どう来るのかしら?」

今日本に向かっているであろう、《アヴァランチ》に対してそう問いかける。

もちろん、通信は入れていないが。


ここからが、この物語の本編だ。

機械同士の戦いが広がり、それは人間をも巻き込んでいく。

その先にあるものは、一体何なのか。


それは、この計画を立てたはずのオリジンですらわからない。

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