2話 魔法
魔法の適性。
それはどの属性が使えるのかということだ。
つまり、一属性で超上手い人もいれば、たくさんの属性を持ちながらもとても下手な人もいる
僕は自分の適性やその他諸々を聞いて、唖然とした。
その経緯を説明しよう…。
魔法の適性を調べるのはいたって簡単。
それぞれの属性の魔石を持ち、呪文の断片を唱えるだけ。魔石は、魔力を蓄積、増幅、放出できる石で、大体は地下に埋まっている。
そして、発動した魔法の大きさや質をはかるのだ。
なんかこういうのは緊張するな。
魔法が死んでたらやだな。
「すごいです!ローゼさん!五属性は久しぶりです!」
「ありがとうございます。」
おっ、ローゼは五属性か。
「では、次はエルトさん。」
「はい。」
よし、行くか!
「では、一つづつ魔石を持ってさっき教えた呪文を唱えてください」
と、リム先生が言った。場所は孤児院の中庭。全員に公開されております。緊張がすごいです。はい。
まわりにいる生徒の中には、ローゼもちゃんといる。心配そうな目でこっちを見ていた。
「まずは、火属性から。」
ま、やれるだけやって見ますか。
意識を集中。自分のエネルギーの一部を指先の移し、その先の魔石の移す。
「ファイア」
と、唱えた瞬間。僕の指先からどデカい火柱が上がった。
「ふぇえあ!?」
となんとも情け無い声をあげながら魔石を落っことしてしまった。
するとその炎が嘘のように消え失せた。
周りを見ると、全員腰を抜かしていた。
「エ、エルトさん。もう一度お願いします。」
もう一度。
「ファイア」
やっぱ同じだ!スゲー!
あれ?不思議と熱くないな。
「じ、自分で出した炎は熱くありません。で、ですが、燃え移ると熱さを感じるので、注意してくださり。」
あ、噛んだ。
「次は、水属性です。」
「アクア」
うぉお!?めっちゃ水出た!
「つ、次は、………」
「えー。こほん。エルトさん。あなたの適性を発表します。」
リム先生が言った。
「エルトさん、あなたは、全ての属性において、レベル5の反応が出ています。」
周りから「おおー」という歓声が上がる。
レベル5かー。それも全て。やりすぎじありませんかね、神様。
ちなみにレベルは0~5まであり、0は絶対使えない。5は最強ということである。
ほんとにすごいな。神様パワー。
どうも!黒野部 酔です!誤字脱字の指摘を待ってます!