009:監獄
ーマイの家ー
「今日は楽しかったな〜…」
マイはベットでごろごろしていた。
「また…誘ってくれるかな…そうだといいな」
一人で独り言を言っていた。
「でも…私から誘ってもいいんだよね…?」
既にマイはまぶたが重たくなっていた。
「…ヒトって暖かいんだね……」
マイはそれを最後に眠りに付いた。
◆◇◆◇◆◇◆
翌日…
◆◇◆◇◆◇◆
ーソラの家ー
「はぁ〜、また今日が始まった…」
いつものように朝食を食べた。
俺はこの町の外に出たことはない…
町の周りには大きな壁が立ってるせいで外にはいけないから…
行くにはパスが必要になる。
しかしそんなパスは持ってない。
昔壁をよじ登ろうとしたけど、手が滑って、頭打って、気絶して…
その後はいつの間にかに家のベットで寝ていた…
まるでこの町は鳥かごの中…
いや…監獄だ。
きっと外はこの町よりもいいとこで、緑も生い茂っていて、きっとどこかに約束の地がある…
そんな気がする………
◆◇◆◇◆◇◆
ー公園ー
公園に来ると、マイを探していた。
でもいなかった。
◆◇◆◇◆◇◆
ー町ー
町にいってみたけどここにもいなかった。
◆◇◆◇◆◇◆
ー遊園地前ー
中に入れないけど、誰かがいる気配はなかった。
◆◇◆◇◆◇◆
ーレストランー
ガラス越しに見ても誰もいなかった。
◆◇◆◇◆◇◆
ー山ー
ここにもいなかった。
◆◇◆◇◆◇◆
ー町ー
俺はとぼとぼと、家に向かった。
◆◇◆◇◆◇◆
ーソラの家ー
家の前にバイクが一台あった。
見覚えのあるバイクが…
玄関間で全速力で走った。
するとそこにはチャイムを押しているマイがいた。
「あっ!ソラ!チャイム押しても出ないからどうしたのかな?って思ってた所だよ。」
「そう…」
「…?」
マイは俺の反応にキョトンとしていた。
「どうかした?」
「うんん、それより中に入ろう。ここじゃ何だし。」
「…うん」
俺たちは家の中に入っていった。