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PET  作者: 古屋 零
5/41

005:死

ー???−


そこはどこか懐かしく、暖かった…

俺はそこで、一人で暮らしている…

生活は平凡で、その生活は毎日続いていた…

だがある時、その生活は崩れ去ることになった…

ある日、外に外出しようとした時だった…

ドアを開こうとしても中々開かない…

まるで外側から開かないように誰かから押されてるかのように…

突然≪キュイーン!≫という鋭い音が連続して聞こえる…

家が揺れだしている…

外を見た…

外では数万の黒い何かが家にぴったりと着き、家の周りを回っている…

そのせいでだんだん家が削られていた…

ものの数分で、とうとう≪ミシミシ≫と家が悲鳴を上げながら潰れた…

そこから逃げ出そうとした…

だけど、逃げることはできなかった…

その、数万の黒い何かが俺の周りに集り、壁を作っていたから…

抜け出そうとした…

でも、こいつらは鋼のように固く、頑固として周りを回るだけ…

だんだん俺と黒い何かの距離が縮まっていく…

俺は何度も頑張った…

でも無駄だった…

最後には締め上げられ、体に幾つもの傷が作られ…


…………………………………………

……………………………………………

………………死んだ…………………

………………………………………………

……………………………………………



◆◇◆◇◆◇◆


ー家ー


目を覚ました…

「夢……か…」

いやな夢を見た…

起き上がるといつものように朝食を食べた。

昨日はいろいろとあったな…

「電話番号聞くの忘れてた!」

教えただけなら、またいつ話せるかわかんないじゃん…

家の外に出た。

家の周りは住宅街で、中に誰が住んでいるのかは知らない。

もしかしたら住んでいないのかもしれない…

他の家に入るためには、その家のパスが必要だし…

もしかしたらこの辺に住んでんのかな…?

俺は公園に向かった。


◆◇◆◇◆◇◆


ー公園ー


いつものようにパス挿入口にパスを入れて公園内に入った。

いつ見ても広い公園は、いつもより静けさに包まれていた。

中級生物の姿も見えない。

「中級生物の姿もないことだし…」

とある場所に向かった。

一度も行った事のない所…それは、公園の最後部。

ここは木々が山と同じようにうっそうとしており、日の当たりもよく、ひなたぼっこにも最適。

何度かその周りには行った事があるんだけど、中級生物もその周りをうろつくことがあるから、

誤って眠って、その間に何かされるのは嫌だったし、いつもあそこは利用してなかった。

でも今日は違う。

今日は中級生物が公園にいないから!

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