039:血の捧げもの
ー城裏手ー
どうなっているのかはわからない。
けど、とにかく北を目指してみることにしてみた。
◆◇◆◇◆◇◆
ー草原ー
どこまで行っても何も風景が変わらない。
後ろを振り向いても草原、左右を向いても草原、360度草原。
少しその場で休むことにした。
…?
不思議だ…誰かに触られている気がする…
風のせいでもなんでもない…
気味が悪い…
その場を逃げるように北に向かって走った。
どれくらい走っただろうか。
前方に古くて今にも崩れそうな台座があった。
◆◇◆◇◆◇◆
ー???ー
これには見覚えがある…
…!約束の地へと繋がる扉…
これに血を注げば、安住の地、約束の地へとたどり着ける!
そこら辺にある鋭い石を手に持ち、手首を切った。
血がぽたぽたと流れ落ちる。
その血を台座のくぼみに流した。
しかし何も起こらない。
時間がもしかしたらかかるのかもしれない…
台座を背にするとこの青空を眺めた。
やっとたどり着いたんだ。
あぁ、本当に願いは何でも叶うんだろうか…
マイを生き返らせ、約束の地で幸せに暮らす。
何時間…いや、何分たっただろうか…
…ヤバイ…血を少し出しすぎたせいか、頭がクラクラしてきた。
呼吸も荒くなってきた。
その時、一筋の光が目の前に降りそそいだ。
こんな青空の下にいるというのに、それよりもひときわ光り輝く一筋の光…
天使が迎えに来たのだろうか…
しかしそれは間違いだった。
目の前に白衣の男が舞い降りた。
夢の中で着てた白衣と同じ…