034:ゴーストタウン
ー町ー
「ココは今ではゴーストタウンと呼ばれる町、そしておいらはパプー、こっちはファー」
パプーはまるで子供がローブをまとったような格好をしており、宙に手が浮いていた。
ファーの方は、普通に火が宙に浮いている感じで愛らしかった。
「ココで話すのもなんだし、こっちについてクルでヤンス」
言われるがままパプーの後を着いていった。
◆◇◆◇◆◇◆
ー廃墟ビル内部ー
「何もないが座る出ヤンス」
「ヤンスヤンス!」
そういわれた俺は、ポリバケツに腰を下ろした。
「あぁ!何をしてるでヤンスか!!」
その瞬間だった。
地面から黒い影が伸びてきたかたと思うと、その影が俺の体を締め上げた。
「ック!騙したな…」
「ッご、誤解でヤンス!ホラバッポ!そいつはわざと座ったわけじゃないでヤンス!!」
「コイツ…喰う…俺…怒ってる」
蓋が少しだけ開くとそこに2筋の光が。
「早く謝るでヤンス!」
「ハヤクハヤク!」
「ったく、悪かったよ!!」
「ファー今でヤンス」
「ラジャー」
すると、ファーの口から、小さなファーが飛びでてきた。
その小さなファーはバッポの中に入っていくと、黒い影がスーッと消えた。
「なんだよこいつは…」
「紹介が送れてたでヤンスな…コイツはバッポ、3人合わせてゴーストゥリー!!」
「……」
こいつら本当になんなんだ…
殺す気も失せてきた…
「それよりお前ら、約束の地って知ってるか?」
「…!!どうしてそれを…?知ってるも何も…もしやお前、南の方にある、巨壁がある町の…!!!!」
突然地震が起こった…
「や、ッヤバイでヤンス!!」
「ヤバイヤバイ!」
「あの方…ヒト…気づいた…」
「早く逃げる出ヤンス!!」
急いでビルを出ると目の前のビルが一瞬で崩壊した。
「なんだよこれ…」
さっきまでいたビルの方を見ると、窓から何かがこちらをのぞきこんでいるのが見えた。
≪グォォ………グォォオオォォオオオオオ!!!≫
その何かが雄叫びを上げると、この町にある全ての窓ガラスが玉砕された。