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PET  作者: 古屋 零
32/41

032:狂気

ーピラミッド内部ー


「ハ…ッハッハ!…」

マイの形見として、本を持ってきた。

近くを通る生き物は全て殺した。

コウモリのようなゲル。

蛇の包帯版のようなスメース。

こいつらとしか会わないが全て殺した。


これじゃあ町で暮らしてたほうがまだよかった!

マイを亡くすこともなかった。

「全部………のせいだ」

どうしようもなく、ただひたすらピラミッドの奥深くに進んでいった。


どうやら厳重に守られている部屋の前に来たようだ。

扉の前に2対のサソリ型の外級生物、スピッツがいた。

「全部…お前らのせいだ!」

危険度Bのスピッツを一瞬で2体倒した。


「全部…上級生物のせいだ!!!」

勢いよく扉を開けると、大きな玉座があった。

その玉座にどっしりと腰を下ろしている巨大な外級生物、バス。

下半身しか確認することが出来ない。

本には危険度Aと書いてある。

でも今の俺にはそんなの関係ない。

バスの獣の顔をしたような左腕が襲い掛かってきた。

すかさず大きくジャンプをすると、次に刃物のような尻尾が向かってきた。

一瞬たりとも相手の攻撃にひるまず、長刀を鞘から抜いた。


≪ギィィーーーン!≫


鋭い金属音のようなものがピラミッド内部に響いた。

「一気にケリつけてやる!」

長刀にものすごい勢いで意識を集中させた。

ものの数秒でドデカイ光の刃ができ、それを力の限り振り回すと、バスは動きを止めた。

ゆっくりと両腕が落ちる。

次に上半身。

最後にピラミッドが大きな悲鳴を上げながら、崩壊している。

俺は壁をスパスパと斬りながら脱出した。


◆◇◆◇◆◇◆


ー砂漠ー


一瞬町に戻ることも考えた。

だけど、やぱっり北に進む。

約束の地では何でも手に入るはず…

きっとマイだってそこで…

ふと何かに腕を掴まれたような気がした。

「マイ…?」

でも、気がしただけだった。

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