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PET  作者: 古屋 零
30/41

030:砂漠の生き物

ーオアシスー


足元に何かを感じた。

どんどん足が沈んでいく。

マイは俺よりも少し離れた場所にいるせいか、マイのところでは何も起こっていはいなかった。

「ソラ!早く!」

必死に足を動かしてマイのところまで向かった。

何とか無事到着すると、先程までいた場所に巨大な穴が突如出現した。

その穴の中に大きな目らしきものがギラリと光りながらこちらを見据えていた。

「逃げよう…」

そう提案すると、北に向かって走った。

マイは走りながらも本を読んでいた。

そのせいか途中でこけてしまった。

「大丈夫か?」

「ウン…でも、走らなくてよさそうだよ」

「…?」

マイが言うにはさっきのは蟻地獄という生き物らしく、普段はその場を動かないらしい。

だから逃げる必要もないということらしい。


◆◇◆◇◆◇◆


ー砂漠ー


「それにしてもその本は役立つな」

「そうだね、クレナスさんに感謝感謝!」

そう、この本はクレナスから貰った物。

ほとんどのページは真っ白で何も描かれていない。

じゃあどうしてさっきは読めたかというと、近くにいる外級生物をこの本独自のセンサーがキャッチすると、自動的にそれに対応したページにその外級生物のデータが記される仕掛け。

クレナスは自分の頭があれば大丈夫と言って渡してくれた。

「あれって何かな?」

「うん?」

砂漠のど真ん中に黄色い三角錐の巨大な建物が建っていた。

「本を見ればいいんじゃない?」

「そっか!」

この本は外級生物以外にも知りたいと思ったことは、多少ならこの本に記載される。

でも、全てが記載されるわけではない。

この前、上級生物の事を調べてみると、所々文字が抜けてたりしていて、俺たちに知れることは数少なかった。

「フムフム…」

「わかったか?」

「ウン、なんかピラミッドって言う建物らしいよ」

その時だ、小さな旋風が吹いてきた。

その旋風のせいか本のページがペラペラとめくれ始めた。

「あぁ〜!」

マイがページがめくれるのを防ぐために、途中のページを手で押さえた。

しかし時すでに遅く、旋風は止んでいた。

「もぉ〜」

「…?こんな奴見たっけ…」

「っえ?」

マイが止めているページには、まだ見たことがない何かのデータが記載されていた。

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