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PET  作者: 古屋 零
3/41

003:ヒト

ー家ー


あれから何日も同じ生活が続く…

今日は気晴らしにどこかに行くかな…

……ゲームセンターにでも行くか…

準備を整えるとゲームセンターに向かった。


◆◇◆◇◆◇◆


ーゲームセンターー


パスをパス挿入口に入れるとゲームセンター内に入った。

大体のゲームは意味がわからない。

下級生物用じゃないから…

でも俺にもわかるゲームはひとつだけある。

キング・オブ・ナイトというゲーム。

このゲームは数種類あり、カードバトル・レース・バトル・冒険と種類は様々。

「今日はバトルかな…」

ここのコンピュータはとても強い。

いやライバルといっても過言ではない…っと言っても、こいつ以外とバトルをしたことないだけなんだけどね。

電子マネーカードを挿入口に入れ、その後にマイキャラクターのデータが入ったカードを入れた。

本体から≪START≫の合図が表示されたと同時にバトルが始まった。

俺はまず、相手を動けなくするために、電派(デンパ)という技を使った。

だがコンピューターは暴電(ボウデン)を使い、技をはね返してきた。

しかも見事命中…動けなくなった。

何度かコンピューターの攻撃は受けたけど、体勢を立て直した。

コンピューターが攻撃してくれたおかげで溜まったパワーポイントを一気に使った。

無奇散破(ムキサンハ)!≫

マイキャラクターはそう叫んだ。

すると無数の見えないものが、コンピューターを貫いていく。

俺は勝ちを確信した。

コンピューターのHPは見る見るうちに減っていく。

だがその考えは甘かった。

コンピューターのHPは1だけ残った。

俺はそれに気づき、とにかく攻撃を仕掛けようとした。

だが、コンピューターはその前に攻撃を受けて溜まったパワーポイントを使ってきやがった。

…奴の必殺技、雅流地抱(ガルジホウ)が発動された。

コンピューターの周りの地面が揺れだした。

どんどん奴の前に土の大玉ができている。

奴がそれに人指し指で触れると、ものすごい勢いで動けない俺のマイキャラクターが吹っ飛ばされ、倒された。

「やっぱり…勝てないか……」

俺は一度も勝った事がない…

何故勝てないんだろう…?


◆◇◆◇◆◇◆


ー町ー


町をふらついた。

ふと、前方を見ると何かの影を見つけた。

「…影?…ヒトの影…か?!」

俺は後を追った、そいつはバイクに乗っていて、追いつくことはできなかった。

「ヒトだった…?ヒトだったよな…やっと…初めてヒトに会えると思ったのに…」

俺は家に帰ることはせず山に向かった。

この悔しさをはらすために。

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