024:水の町
ーチューブー
俺たちが乗っていたボートはチューブの体の中でつぶされてしまった。
今の俺たちもつぶされそうになっている。
「ソラ、こいつの体を長刀で突き破ってよ!」
「手が動かせないんだよ!」
こういうのを絶体絶命って言うんだろうな。
チューブはまた湖の中に入ろうとしていた。
その時上から何かが降ってきた。
碇のような形をしていて、その周りをはさみみたいな感じの武器が回っていた。
そのはさみみたいな武器がチューブを掴むと、はさみを閉じてチューブの体を裁断した。
「今だマイ!逃げるぞ!」
「うっ、うん!」
俺たちはチューブの体から出て、なんとか近くの家にある橋の上に上がった。
◆◇◆◇◆◇◆
ー橋ー
チューブはじたばたと暴れており、3つになった体は湖の中に消えいていった。
「大丈夫か?」
後ろの方で声が聞こえた。
振り返ってみると少し年上程の女がいた。
「この通り大丈夫です。あなたが助けてくれたんですか?」
「あぁ、私のこの古の碇でな。私の名はクレナスだ。よろしく。」
俺たちはそこでよくある展開のように腹の虫がなった。
「お腹がすいてるのか?なら家に来い!」
俺たちはクレナスの家に向かった。
でも今思えば外には、今まで見た中で3人も”ヒト”がいた。
これは自分にとっての大発見だ。
これなら約束の地も…きっとある。
外に出てきたのは正解だったんだ。
◆◇◆◇◆◇◆
ークレナスの家ー
俺たちはクレナスの家に着くと早速ご馳走してもらった。
「それにしても何でお前達はボートに乗っていたんだ?」
「北に向かうためです。」
「北か…私は行ったことはないが、何かあるのか?それよりお前らどっから来たんだ?」
「南の大きな壁のある町から抜け出して、ジャングルを通って、火山がある町を通ってここまで。」
クレナスさんはとっさに反応した。
「あぁ!ダスキールのいる、ファイヤーウォータータウンを通ってきたのか!」
あそこってそんな名前の町だったんだ…
村並にも見えるけどな…
「じゃあここはなんていう町なんですか?」
「ここか?ここは水の町、トゥリーウォータータウンだ。あそこの町とはウォーターつながりで、
いろいろ会う事が多いんだよ。」
そんなどうでもいいことが聞けた。
「トゥリーウォータータウンのトゥリーウォーターの意味は何なんです?」
マイはどうでもいいことを聞き始めた。
「それはな、ここの町は1日に6時間陸になるんだ。
だがその時間が過ぎると、この町にある木から大量の水が流れ出て、今の湖と同化するわけ。それでかな」
「何でその木を切らないんですか?」
「切ってもスグ生えてくるからね」
「切った木からも水は出てくるんですか?」
「無限にね。どういうわけかわからないけど」
マイがこちらに向かってひそひそ声で話してきた。
「ソラ、ここの木の枝でも持っていけば、水には苦労しないんじゃない?」
「無理無理!その木も6時間は流れないし、残りの18時間は流れっぱなしで、
俺たちが寝ている間におぼれて死んだら…」
その後も俺たちの会話は続いた。