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PET  作者: 古屋 零
21/41

021:招かざる客

ー地下ー


≪ウゥゥゥゥーン≫という音がだんだん近づいてくる。

それとともに、音のする方向に光が見えた。

「よし!お嬢ちゃん、弓を構えるんだ。」

「えっでも…もし”ヒト”だったら?」

「あれは”ヒト”でも生物でもない。とにかく構えな!」

マイは言われるがまま構え、弓を放った。

弓が飛んでいくと見事光っているものに当たった。

でも次は光がいくつにもなった。

「たくさんいるらしい。しかし奴らは何でこんな所に?」

「とにかく逃げませんか?」

「いや、あいつらはどこまでも追って来る、逃げても無駄だ!」

ダスキールさんはまたマイに弓を放たせた。

また命中するかと思った瞬間、≪ウィイイイイン≫という音ともに矢が切られる音がした。

そして奥にいるものの正体がわかった。

「警備ロボだ!」

光は警備ロボの目から出ている光だった。

警備ロボは俺たちを見つけると速度を上げ向かってきた。

丸鋸を俺たちに向けながら。

「ダスキールさん!」

「わかったよ…じゃあ最後の攻撃をして逃げるか」

「最後の攻撃?」

「あぁ、さぁお嬢ちゃん…弓矢に意識を集中するんだ」

マイが弓に意識を集中し始めると、弓矢は光だし、マイの手から離れて回転し始めた。

マイは弓矢の光と矢を握った状態になった。

「その光が最大限になった時、弓を放て!それと、ソラ!お前は長刀を奴らに向け構えとけ!」

俺たちは言われたとおり構え、マイは光が最大になった時、弓を放った。

弓は光を保ちながら、ものすごい回転と速度で警備ロボの丸鋸を攻撃した。

警備ロボの丸鋸に弓が当たると警備ロボはバランスを崩し、将棋倒しをしながらこちらに向かっていた。

<ヒルムナ!行ケ!>

「いまだソラ!お前も撃て!」

マイが意識を集中している間、俺も意識を長刀に集中させ光を溜めていた。

それを今放った。

光の刃は真っ直ぐ無防備な警備ロボを串刺すと、光はやみ警備ロボたちも動かなくなった。

「これで一安心だな。」

「でもあいつらしぶといよね…もう襲ってきたりしないよね?」

「今倒したんだからその心配は…」

「心配はした方がいいぞ。奴らはこれぐらいであきらめやしないし、数も多い。

それに来る度に強化してきやがる。

だから、心配はするんだ!わかったな?さぁ出口だ」

いつの間にか出口前に来ていた。

来る度に強くなるか…なら俺も強くなればいいだけだ。

本当にここでダスキールさんと別れると、俺たちは目の前に広がるジャングルに向かった。

新たな決意のもと、俺たちは北にある約束の地に向かう。

この2人で…この2人でだ!

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