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PET  作者: 古屋 零
18/41

018:石の扉

ージャングルー


俺たちはまだ歩いていた。

ジャングルは危険だ。

だから武器になるかわからないけど、俺は木の棒を背中にさした。

昨日マイが寝てる間に、そこら辺で見つけた棒を石で削って先端部分をとがらせた。

まぁ簡単に言えば槍みたいなものを作った。

これで小さな敵はどうにかなると思う、でも大きな敵に通じるかはわからない。

それでもひとつぐらい武器があったほうが安心だ。

俺たちは先を急いだ。

そういえばさっきから、無級生物をよく見かける。

今までは数匹程度しか見かけなかったのに。

しかも、その無級生物は見たことのない品種だった。

俺はそのうち1匹を狩ると、火をおこし、その無級生物を焼いた。

「食べれるの?」

「さぁー…でも、食べてみればわかるって」

「本気?」

「本気…食べなきゃ生きていけないし…」

無級生物がいい感じに焼きあがると俺は一口食べてみた。

「どう…?」

「う〜ん…町の食べ物には負けるけど…いける。」

「本当!?じゃあ一口頂戴!」

俺はマイにそれを上げた。

マイは一口食べると少し涙を浮かべていた。

「まずゅいよ〜」

「多分、食べれる部分と食べれない部分があるんじゃない?」

マイは恐る恐るまた一口食べた。

今度は笑みを浮かべた。

「本当だ!ここはおいちぃ〜!」

俺たちはお腹を膨らませるとまた足を進めた。

それにしても…このジャングルを北に進めば進むほど熱くなっていく。

ふと、先に家並みが見えた。

「あれって町じゃない!?」

「そうかもしれない!」

俺たちはそこに向かって走っていった。


◆◇◆◇◆◇◆


ー???町ー


そこの町は全ての家が石で作られていて、”ヒト”が住んでいた。

いや、詳しく言えば一人見かけただけで、住んでいるのかはわからない。

俺たちはその”ヒト”を追いかけた。

”ヒト”はこの町の、石の家に入っていった。

「行ってみよう…」

「うん!」

俺はその石の家の、石の扉についているベルを鳴らした。

1回鳴らしても、何も応答はなかった。

2、3回ベルを鳴らすとやっと石の扉が重く開いた。

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