017:本当の幸せ
ージャングルー
{地下}
「クシャァァアアァア!」
何かの悲鳴が聞こえた。
今まで聞いたことのないおぞましい声だった。
振り返ると、奥に火の塊が見えた。
その塊はものすごい勢いでこちらに向かってきている。
火のせいで姿は見えない、けど、あいつは危ないと体全体がいっている。
俺たちは出口に向かって走り出した。
「いつもいつも、こんな感じで嫌だよ〜!」
マイは泣き叫びながらも走った。
光はだんだん近づいてくる。
そして火の塊も。
火の塊は俺たちのそばまで来ると足らしきもので俺たちを串刺しにしようと襲いかかって来た。
炎に包まれた足がこちらに近づくと、火傷しそうになった。
だが、手に持っていたたいまつを投げ、攻撃を防いだ俺たちは再び出口に向かった。
炎に包まれた何かは雄叫びを上げながら尚も追いかけてくる。
「後もう少し!頑張れ!」
「うん!!」
とうとう迷路から抜け出せることができた。
だが”何か”もついてくる。
だがそれと同時に何かはもがき始めた。
俺たちはその異変に気づいた。
けど、まだ何かあるかもしれないと思うと近づけづ、俺たちは先を急いだ。
◆◇◆◇◆◇◆
ージャングルー
迷路から抜け出した時は少し開けてたんだけど、またすぐにジャングルの中に入った。
さっきのジャングルとはまた違い、こっちは明るかった。
そこまで明るくはないんだけど、さっきのジャングルと比べるとすこし明るいだけ。
それに、無級生物もいた。
そいつらを狩ると、俺たちはそこで野宿をすることにした。
すぐに夜は来た。
夜は町とは違い、かなり暗かった。
明かりは月の輝きぐらい…
俺は一晩見張りをした。
彼女は枯葉をかぶり暖かそうに眠っていた。
「俺の考えは…間違ってたのかな…」
◆◇◆◇◆◇◆
―翌日…
◆◇◆◇◆◇◆
ージャングルー
「ソラ?ソラ!ソラってば!」
俺はいつの間にかに眠っていたらしい。
マイの声に起こされていたから。
「見張り番さんが眠ってたら襲われても何もできないでしょ。
だから、今度からは交代でね?」
マイに強制的にはいと言わされた。
いつまで俺たちは苦しい思いをし、いつ幸せを感じることができるのだろうか…
もしかしたら人生の中では、今が幸せな時なのかもしれない…