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PET  作者: 古屋 零
16/41

016:迷路

ージャングルー

  {地下}


「これからどうする…ソラ?」

「ここを進むしかない」

「でも外に出れる保証はないじゃん…」

涼しげな風が吹いてきた。

「風が吹いてるから、出口はある。だから行こう…っな?」

「うん…」

マイも疲労、ストレスを感じているから、気がめいっているんだろう…

地下にはところどころたいまつがあり、燃えていた。

そのおかげで暗い道を歩むことはせずにすんだ。

「ねぇ、一応たいまつ持って行ったほうがよくない?」

俺たちは一人ずつたいまつを持って歩き出した。

風が吹いてくる方に向かって。

「でもどの道を行くの?いろんな方向から風は吹いてきたり、吹いてこなかったりしてるけど…」

「こういう迷路はどちらかの壁ににそって歩いていけばいつかはゴールに着くんだよ」

外側に出口があったらだけどな…


俺たちは左側の壁沿いに向かって歩き出した。

ここの地下迷路はとても複雑でどこを歩いているのかわからなかった。

「ねぇソラ…ここってさっきも歩いたよ?」

「どうして?」

「あそこに…私達が入ってきた隠し扉があるから・・」

ここの迷路は普通の迷路とは違うらしい。

一筋縄じゃいかないようだ。

「なら、勘で行くしかないな…」

その時、後ろで不自然な音が聞こえた。

≪カサカサ≫っと、まるで虫が動くような音が…

突然白い糸のようなものが飛んできてマイに絡み付いてきた。

「マイ!!」

俺は何とか糸をちぎろうとした、けどまるでゴムのように伸び、ガムのように粘着力があった。

「ソラ〜」

俺はそばに落ちてあった岩で糸を叩いた。

っが、岩は糸に一度触れるとくっついたまま使えなくなった。

「たいまつは?」

「そうか!」

俺が糸にたいまつに近づけると、勢いよく糸は燃え出した。

そして糸がちぎれた所まではよかったが、糸は導火線のように燃え出した。

マイの体にまとわりついてる糸にも火が移り、マイが危険だった。

俺はその時水筒のことを思い出し、糸に水をかけて何とか火を消化することができた。

もう片一方の糸は尚も燃え続け、迷路の奥に消えていった。

「ここも危ない…急ごう」

俺たちは、燃え残った糸を使い、通った所に燃えカスを置いていった。

そして何時間たったかわからないけど、奥に光が見えた。

「出口だ!」

「えっ、嘘!やっとここから出れるんだね!」

その時、何かの悲鳴が俺たちの耳に突き刺さった。

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