015:語る者
ージャングルー
{家}
家の奥に進むと大きな布の山らしきものがもぞもぞと動いていた。
俺がその布の山をかき分けると1人の男がいた。
その男は怯えていた。
「大丈夫ですか?」
マイはホントにのんきだ…
「っや、やめろ!お前ら新種か!?」
男はこちらをにらめつけてきた。
「何言ってんだ、同じ”ヒト”同士、新種もなにもないだろ!」
「俺は騙されない!この実験観察室で起こることは全て信じない!」
男は意味のわからない言葉をイクツも発した。
「実験観察室?…上級生物に観察されているのは当然のことだろ。
俺たちみたいに自由にできる奴らは。」
男はこちらに歩み寄った。
「上級生物?奴らはそんな名前じゃない、お前らが思ってるモノより力を持っている!
逆らったりでもしたら、即刻死だ!」
この男…怯えているのか怒っているのか、わからない…
「一体何なんだよ、奴らって。それにこのジャングルには、なにがいんだよ!」
「奴らは奴らだ!それにジャングルにいるのは奴らのペット!我々が敵う相手ではない!」
その時、部屋の中が急に暗くなった。
「あわぁあああ、喋りすぎた!殺される…殺される!!!!」
男は気が狂ったように笑い出した。
「ソラ…外に何かいる…」
確かに何かがいる…
その何かがこの家を覆って潰そうとしている。
「おい!他に出口はないのか!」
「うぃ〜あの方々がおいでになる〜われわれは所詮モルモットにしか過ぎないのさ〜!」
完全に狂ってる。
「ソラ!ここから逃げれそうだよ!」
マイは床に設置されていた隠し扉を見つけていた。
どうやら何とか助かりそうだ。
「おい!お前も来い!」
俺が男の袖を掴むと、男は俺の腕を振り払った。
「はっ、離せ!お前らの言葉なんか信用するもんか!近づくな!」
家が≪ミシミシ≫と音を立て始めた。
「ソラ!早く!」
マイは大声で俺を呼んだ。
「くそ!」
『fy:zfhq@zq』
「えっ…?」
「早く!!」
俺は隠し扉に飛び込んだ。
それと同時に家の天井が落ちてきた。
それと同時に隠し扉は変形し、上に戻ることができなくなった。
さっきの声は…なんなんだ…?
「終わったことはしょうがないよ…」
「…先に進もう…」
隠し扉の中はまるで、迷路のような道があった…
fy:zfhq@zq
これはある意味暗号です。
パソコンで見られている方はわかるかな?
ぜひ解ける方は解いてください。
案外簡単なんですがね。