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PET  作者: 古屋 零
14/41

014:鬼ごっこ

ージャングルー


俺たちは木の陰に隠れた。

警備ロボは俺たちが隠れたことに気づくと、胴体から丸鋸(マルノコ)を出してきた。

次々に木々をなぎ倒していく。

俺たちはまた走った。

上空から何かが回る音が聞こえる。

警備ロボの上空班が頭にプロペラをだし、俺たちを捜しているようだ。

「ソラ〜、私達助かるのかな…?」

「助かる!だから今は逃げるんだ」

その時またあの音が聞こえた。

≪ガサガサ≫という音が…

だが今度は少し違う、葉っぱが揺れてるんじゃない、木が揺れている。

それから考えるとかなりの大きさ。

警備ロボの気配とは全く違う何かが、こちらに向かってきていた。

<先輩!アッチカラ音ガスルデヤンス!>

<全軍!音ノスルホウニ向カエ!>

警備ロボが音のする方向に向かっていくのが見えた。

その時、先頭を行っていた警備ロボがこちらに向かって飛んできた。

俺たちは焦って逃げようとしたけど、そのロボットの様子がおかしい。

警備ロボはそのまま木に頭からぶつかり、壊れた。

「奴だ…」

また次々と警備ロボガいろんな方向に飛んでいく。

いや、投げ飛ばされていた。

<ナンダコイツハ!チガウジャナイカ!>

<ソンナコトヨリ!逃ゲタ方ガイイカト!>

<一時退散ダ!>

警備ロボはは多数の被害を出しながらも、町の方向に逃げていった。

そして、”何か”は警備ロボ達を追っていった。

「何だったの…?」

「わからない…でも、このジャングルには…何かがいる…」

俺たちはまた北に向かって歩き出した。

歩いていると少し開けた場所に出た。

そしてそこにはポツーンと一軒の木でできた家があった。

「…夢と…同じ…」

「…っえ?」

彼女には聞こえなかったらしい。

あの家を見ると恐怖を覚える。

「ねぇソラ…大丈夫?あの家の中に何かあるかもしれないし…行ってみようよ」

「…っえ?あぁ…」

何も知らない奴はのんきでいい…

その家のドアの前まで行った。


◆◇◆◇◆◇◆


ージャングルー

  {家}


「あれ?ここの家…パス挿入口がないよ?」

彼女がドアノブに手をかけるとドアは開いた。

「旧式…かな…?」

そういえば、夢の時もパスを挿入せずに入ってた……

「ごめんくださ〜い」

家の奥で小さく、物音が聞こえた。

「誰かいるのかな?」

「もぉ行こう、迷惑かけちゃいけないし…」

「行こうよ!もしかして”ヒト”かもしれないし!」

彼女はそういうと、家の奥に進んだ。

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