013:出口
ー???−
前に夢で見た家を見つけた。
中に入ってみるとそこは夢の中で見たものと同じ…
何かしらの恐怖を覚え俺は外にでた。
その時急に家が膨張し爆破した。
俺は危機感を感じるとジャングルの中に飛び込み走った。
ジャングルの中に入ると俺はふと思い出した。
「…マイ!」
マイをどこかに置いていってしまった。
またあの≪ガサガサ≫という葉の揺れる音が聞こえてきた。
何かの気配と一緒に…
俺はその場を後にした。
俺はまだジャングルの中を走り続けている。
後ろから何かが俺の後を追ってくる。
その時、目の前にマイの姿が見えた。
「マイ!逃げろ!!」
マイはにっこりと笑いながらこちらを向いている。
「マイ!!!」
その時後ろから何かが飛んでくる音とともに、何かが横を通り過ぎる音が聞こえた。
そして、目の前を見るとマイの胸に、牙か角らしきものが胸に突き刺さっていた。
「マイ!!!!!!!!!」
◆◇◆◇◆◇◆
ージャングルー
「また夢…か…」
マイの方を見ると、寝言を言いながらぐっすりと眠っていた。
「何で最近…こんな夢ばっか…」
俺は少し…いや、なにもない…
俺はマイを起こすと、すぐに寝床を後にした。
「どうしたの…ソラ?」
「いや……早く約束の地に着きたくて…」
もちろん嘘だ。
俺はここが怖い。
だから早くここから抜け出したいだけだ。
「それにしても、ホントにここに出口はあるのかな?」
「わからない。でも、歩くしかない」
歩くことしか、俺たちにはできないから…
後ろから慌ただしい音が聞こえてきた。
<見ツケタゾ脱獄者!前軍、撃テ〜!!!!!!!>
銃弾の嵐が降ってきた。
そんな事より奴ら、一体どこまで追いかけてくるんだ。
これじゃあ約束の地に着いたとしても、まだ追いかけてくるかもしれない。
近いうちに手を打たないと…やばい…な
俺たちは防ぐものも、戦うための道具さえ持ってさえ持っていない。
俺はマイの手を俺の手の中に包み込み、しっかり握ると全力で走った。
これからが本当に大変なことになるのはわかってる。
でも俺たちは今できることを精一杯するしかないんだ。
俺たちと警備ロボの鬼ごっこが始まった。