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まだ、その音を知らない。

作者:柚葵
『まだ、貴方の音は恋を知らない』
そう先生に言われてしまった私は、《恋をしている音》の答えを探し求めて電車に飛び乗った――。
音大生である松岡花音が出会ったのは、どこか雰囲気のある変わった店だった。そこにいたのは、少し近寄りがたい年上の男性。花音が京都の路地で出会ったのはどこかホッとするような《音》だった。
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