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スターダストフェアリー  作者: 愉魅夢
3/19

起床⇒散歩

「と、起きるにはまだ早いか。」

とはいえ、これから2度寝する気にもなれず。

「ちょっと早いが散歩に行くか」

大家さんの犬の散歩。

頼まれた訳でなく、大家さんが犬を飼い始めてから自然と犬の散歩が朝の日課になっていた。

母屋へ行くと、ポチがしっぽを振って出迎えてくれた。

「ポチ、散歩行くか?」

散歩(ワン)散歩(ワン)♡♡』



俺の名前は、大蔵篤也。「オオクラトクヤ」と読む。「アツヤ」ではない。

R大学の2年生だ。

R大は小山の頂上にあり、中腹から下は住宅街になっていて学生向けの下宿やアパートも多い。

俺のところは下宿だが食事等はない。下宿棟に水道、トイレ、風呂、洗濯機があり、生活自体は母屋と別だ。

大学に最も近い位置にあるのだが、一般的には人気はない。

大学へ行くには道を大回りせねばならず、自転車を使っても、一度下ってから登らねばならず、それは気分的にちょっと嫌である。

準備が遅れたため、下宿はここしか残っていず、ここ以外だと町中の高いマンションか遠くのアパート。

金銭的に親に迷惑かけたくなかったのでここに決めた。


俺にとってラッキーだったのがその立地条件。

下宿の裏手は林。山の中。大学の敷地。頂上には大学。

俺の実家は、海あり山ありの小さな村であり、山には筍掘り、茸採りで慣れている。

ならばすることは一つ。

獣道、雨水の跡をたどり、大学への近道を構築してしまった。

傾斜が急すぎて俺以外、使うのが困難だろう。

行きは5分、帰りは1分。これなら、急な休講でも無駄な時間取られなくて済む。


同様に、中腹にある公園にも近道を構築。これがポチとの散歩道だ。

ここをポチと共に駆ける。駆ける。駆ける。

山道なので、気を抜くとけつまずく。木の根、岩。記憶を頼りにそれを避ける。蹴る。

結構ハードだ。(この際「それ散歩じゃない」というツッコミは無視する)


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