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スターダストフェアリー  作者: 愉魅夢
2/19

夢⇒起床

また、あの夢だ。

現実にはあり得ない夢。


『夢なんだからあり得なくても当たり前』という声があるんだろうけど…



俺はある星国の第一王子で、最も「王の力」を受け継いで生まれてきた。が、王になる気は無かった。

『国』よりも『恋人』が大事、なんて王としては失格だろう。

ただ第一王子としてはそんな事、大ぴらに言えるはずもなく…

弟曰く「兄さんは自分に素直すぎるんですよ」と。


兄弟仲は悪くなかったと思うが、派閥が、な。特に弟派閥。

俺の側近たちは、俺の気持ちを知ってか知らずか、これといった派閥活動を行っていない。自然と人が集まった感じなので問題はない。

しかし、弟の所は「第2王子を王に」をスローガンに過激活動をしている。

弟よ、ちゃんと手綱を握っといてくれ…


先日、父王と母が亡くなった。

次王は俺となるはずだったのだが、「弟よ。お前がやれ。」の一言で辞退。

公爵家の『妃の印』を持つ嫁候補を蹴散らし、さっさと平民の恋人とゴールインした。

これで「王になれ」と言う声を封殺したかに思えたが、神前の誓いで、恋人に『妃の印』(それも超強力)が現れるとは思わなんだ。

通常、上位貴族の成人前に出るはずの『妃の印』が出たのに驚いたが、平民に出る事がまれにあるらしい。(司祭談)

とりあえず司祭には『見なかった』事にしてもらって、恒星間新婚旅行に出かけた。


どこからか? 弟派閥の過激派にこの秘密がばれたらしい。

新婚旅行中の宇宙船が攻撃されて墜落。俺の人生は終わりを告げる。



なんか安物SF小説のような夢を年1回は見ている。毎回ストーリーは変わらない。



が、今回のは最後の宇宙船のシーンだけやけにリアルだった。

そうだな。今までの夢が[小説の文字情報に想像力がプラスされたもの]とすれば、今回の最後は3Dライド、いや4Dライド映画、いやそれ以上か?

リアルタイムに、居て、見て、聞いた、感覚が残っている。


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