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裏口⇒自宅
フェアをおんぶして山道を駆ける。
次の木の根を蹴る。
次の岩に足を掛ける。
…
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この次の出っ張りにっ、しくった、転ぶ…
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次の木の根を蹴る。
次の岩に足を掛ける。
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この次の出っ張りを踏み外して転ぶので、ちょっと停止だ。
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まただ。
あの時間が時間が巻き戻ったような感覚。
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検証はとりあえず後だ。
急いで下宿に戻るとエレムがいた。
『お帰りなさいませ。トク様』
「フェアがあいつらに見つかった。なんでフェアを外に出した?」
『お目覚めになられてすぐ、マスターの生体波長を感知され、制止も聞かずに飛び出されてしまわれたのです。』
あれ?マスターが生きてる?
でもフェアは会った事もない俺の元へ来たよな?