表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オッサン(36)がアイドルになる話  作者: もちだもちこ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/353

32、トークショーの直前に。

短くてすみません

 イベント会場へ移動中の一コマ。


「むむむ…」


「どうしたミロク?」


「ネット仲間からメッセージがきたんですけど……」


 ラジオ放送を終えて控え室に戻った三人は、次のイベント会場へ行く準備をしていた。

 アニメのキャラクター衣装は、次の会場にあるとの事で、とりあえず三人はスーツに着替えている。そこにフミが飲み物を持って入ってきた。


「皆さん、準備は出来ましたか?次の会場には五、六十人くらいお客さんがいるみたいです」


「結構集まったねー」


「椅子足りますかね?」


「立ち見でもいいって、来られた方も居ますよ」


「おお、すごい人気」


 他人事のように言うシジュに「お前もだろ」とヨイチは小突く。

 トークショー開始まであと一時間、披露する歌とダンスの復習を行う。ミロクは相変わらずな体力不足に落ち込む。


「そうか?体力ついてきてるぞ?」


「本当ですか!?」


「ああ、この曲フルで踊っても、座りこまなくなっただろ?」


「……二時間ダンスレッスンで表情一つ変えないシジュさんが言うと、なんか微妙です」


「ミロク君、千里の道も一歩からだよ?」


「はい!」


「ヨイチ兄ちゃんの言う事は素直に聞くのかよ」


「あ、僕たちここで着替えちゃったけど、次の会場までって……」


「歩きですよ?でもそのままでお願いしますね」


 ニコニコしているフミに控え室から出され、恐る恐る外に出る三人。

 わぁぁっとあがる歓声が彼らを包む。出待ちしているファンが並んで待っていたのだ。


「頑張ってください!」

「シングル絶対買います!!」

「ヨイチさん!優しく叱って!」

「シジュー!愛してるー!」

「王子!王子!王子!」

「こ、この日のために献血を……んがふっ」


 たくさん声をかけられる三人は、照れ笑いしつつ会場に向かう。ファン達は別ルートで向かうように誘導されていた。


「叱ってって何だろう?僕が叱るのかな?」


「王子コールされた……複雑です……」


「俺のかわい子ちゃん達はブレないな」


「えっと、会場に着いたら最終の打ち合わせします。流れはアニソンカバーの歌とダンス。その後トークショー、途中アニメキャラの衣装にチェンジしてトークショーです」


 歩きながらも、フミは三人に申し伝える。ミロクはそれを聞いて不安になる。


「そのアニメキャラの衣装って、制作側からの注意はないのかな?」


「注意ですか?」


「ほら、キャラクターの設定とかあるじゃない?コスプレみたいなものでしょ?なりきらなくていいのかな」


「うーん、台本読んだところ、ミロク君の一人称が『私』っていうところくらいかな」


「あらすじって見れねぇの?」


「放送はまだ先だけど、WEBで公開はしているのがあるね。事前に少しでも見ておこう」


「俺はもう見たんで大丈夫です。私…私…」


 ミロクは台本を見ながらブツブツ呟き、ヨイチとシジュはタブレット端末でアニメの概要を確認している。

 フミはアニメに夢中になる三人を次のイベント会場まで何とか連れて行くと、最終の打ち合わせをする。


 再び緊張するミロクを兄二人で宥めつつ、344(ミヨシ)初のイベントは、緩やかにスタートするのであった。






お読みいただき、ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ