ラジオ『ミヨシ!』〜歌を作ろう〜
今日二回目の更新です。
<オープニングテーマ>
「皆さんこんばんは!344(ミヨシ)のメインボーカル予定のミロクです!」
「同じく、如月事務所の社長のヨイチと…」
「同じく、ダンス担当のシジュ」
「三人合わせて…」
「「「344(ミヨシ)です!」」」
「ヨイチさん、何で毎回社長アピールを?」
「僕は忙しいんだと訴えているんだよ。プロデューサーに」
「訴えても棄却だろ、無駄なことしてんなよヨイチのおっさん」
「シジュ、何度も言うけど、君と僕は一個しか年が変わらないんだって……」
「さて!今回のテーマは『歌を作ろう」です!」
「ミロクが仕切ってる……引きこもってたお前がここまで成長を……」
「感慨深いね……先を続けてミロク君」
「……続けます。とにかく俺らはアイドルとしてデビューするって事みたいなんで、まず必要なのが『デビュー曲』ではないか……と」
「ああ、それで歌を作ろうってか」
「恋愛に関するポップな歌を作るから、歌詞を考えるようにって事でしたが、二人は考えてきましたか?」
「おう、じゃあまずは俺な。嫌なことは先に終わらすタイプなんだ。おっさん読んでくれよ。その声優並みの美声で」
「それは良いけど、声優並みって何?」
「この前、某声優のラジオだと思われて出待ちされた件じゃないですか?」
「ああ、とてもいい子達だったなぁ。今日も聴いてくれてるかなぁ……」
「ヨイチさん早く。時間が……」
「あ、そうか、ごめん。ええと……夜を飛び交う蝶たちの……って、ぜんぜんポップじゃない!しかも途中から放送できない!」
「シジュさん……」
「おっさんがポップな歌詞なんか考えられっかよ」
「ヨイチさんのは?」
「僕のは……制服の君は少し眩しくて……」
「「昭和か!!」」
「結局ミロク頼みだなぁ」
<CM>
「改めまして、ラジオ『ミヨシ!』で、今回のテーマは歌を作るという事でしたが……」
「おっさん二人の考えた歌詞はボツだ……と」
「最後の希望の星、ミロク君の考えたポップな恋愛の歌詞は、どういうのかな?僕が読んでいいの?」
「お願いします!うわ、恥ずかしい!」
「では……
僕は君に恋をした。そんな簡単な話じゃない。
恋はするものじゃない、落ちるものでもないんだよ。
僕はハマってしまった。君にハマってしまった。
それはもうぴったりと、隙間のないパズルのように。
君は僕に恋をする?そんな都合のいい話?
恋は一人でも出来る。そうやって自分を慰める。
僕はハマってしまった。君にハマってしまった。
二つで完成するパズル、それが君と僕ならいい。
君の出した三つの願い、いつも一緒、いつも笑顔
最後の一つは……
君はハマってしまった。僕にハマってしまった。
二つで完成したパズルは、きっともう離れない。
……」
「……」
「……」
「ど、どうでした?」
「ヤバい俺、目から砂糖水が出そう」
「僕は途中から漬け物を食べたくなったよ」
「どういう意味ですか!!」
「ミロク君は三十六とは思えぬピュアな心の持ち主だって事」
「俺らにゃ考えられねぇ」
「ええ!?」
「とりあえず『ミロク君の歌詞の感想』をリスナーさんに求めてみようか」
「おう!俺みてぇに砂糖水出した奴もよろしく!俺から謝る!」
「なんで謝るんですか!?」
「あと、番組の感想やご要望などもあれば、よろしくね!……せーの」
「「344(ミヨシ)でした!!また来週!!」」
「ちょ、ちょっと待って!!待ってくださいって!!」
<エンディングテーマ>
お読みいただき、ありがとうございます。




