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救運
巡る。
命は巡り、そして無へと還る。
無から生み出された命が、その身体を摩耗させていく。
最終的に死ぬ。
「歯車だ」
磨り減らない歯車。
延々と回り続ける歯車。
「エターナル……!」
神はそう言って、自身も無へと還る。
偶然か必然か。
神の死後、其処に1人の男が生まれい出た。
「チッ、またかよコンチクショーが。今度の魔王は歯応えがあるやつがいいな、デストロードとかいうやつは呪術専門だったからなァ」
槍をぶんぶんと振り回し、目の前に突き立てる。
「さて、ここはどこだ?」